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おくりびとからのメッセージ「葬儀屋さんの選び方」

武田徹:篠原さんは長野県第一号おくりびとでございますね。あれから何年経つんですか?

篠原憲文:11年ですかね。

武田徹:もうそんなになるんだね。

篠原憲文:はい。結構経ちました。

武田徹:さて、今日はどんなお話ですか?

篠原憲文:今日は「葬儀屋さんの選び方」といったお話をしたいと思います。

武田徹:冬は亡くなる方が結構多いんだよね。

篠原憲文:そうですね。冬寒くなってくると増えますし、特に自宅の中で寒暖の差が大きくなるような時期というのはやはり多いですよね

武田徹:そうだなぁ。

篠原憲文:今年は異常な気候で、暖かかったと思ったら、最近寒くなってきたのですが、こういった状況になると忙しくなる印象です。

武田徹:お年寄りの皆さん方は、トイレや風呂場で倒れないように、注意が必要ですよね。そして最悪の場合亡くなってしまわれたら、葬儀屋さんを一体どうやって選んだらいいかということでございますね。

篠原憲文:そうですね。やはり避けられない話として、どうしても利用しなければいけないことというのはあると思うのですが、葬儀屋をどう選んだらいいかということで、実は昨年2015年の1年間の間に、お葬式でトラブルがあったということで、国民生活センターに寄せられた相談が700件を超えたとNHKニュースになっていたのですが、年々お葬式のトラブルの相談が増えているそうです。

武田徹:どういうトラブルが多いのかね?

篠原憲文:やはり、お葬式というものは購入頻度が低いというか。

武田徹:そうだよね。やっぱり初めての人多いじゃないの。

篠原憲文:そうですよね。下手したら一生のうちで一度も喪主をやらないという方もいらっしゃいますからね。

武田徹:そうそう。

篠原憲文:ですので、どうしてもよく分からないような高額な買い物になりがちで、変な話なのですが、よく分からない高額な買い物というのは、衝動買いしてしまうことがよくあるんですよね。

武田徹:葬式の衝動買いかぁ。

篠原憲文:代表的なのは住宅とか、車、生命保険なんかもかなり高額なものですが、知人の勧めなどの色々な経緯で購入することがあると思うのですが。で、葬儀はどうやって葬儀屋さんを選んだらいいかということで、一番多く起きる問題は、思っていた以上にお金が掛かったというのが多いと。近年、家族葬といった形で希望する方が多いそうですが、家族葬ということを口に出して希望される方というのは、およそ100万円にいかないぐらいの金額のお葬式を収めるということを念頭に置いてる方が多いのですがそれを超えて、というような話が多いそうです。こうした問題がなぜ起きるのかといったときに、お葬式を選んで購入する消費者と、提供する側の間の情報量に格差があったりとか、お葬式というのは冷静に判断できない状況が。

武田徹:忙しいからね。詰まってるからね、本当に。

篠原憲文:本当にそうなんですよね。:この忙しさという意味では、大切な肉親を失った直後なのに、例えば速やかに病院から移動しなきゃいけないとか、病院から移動するとその段階で、葬儀屋さんどうしますかみたいな話があって、動揺しているときに選ばなきゃいけないとか。葬儀屋さんに頼まなくても、自家用車で運べるのですが、近年はあまり自家用車で運ぶ人というのはそこまで多くはないです。

武田徹:自家用車だと難しいでしょう普通の車では無理だものね。

篠原憲文:揺れがあったり、中々大変だと思います。死というのは、時間を置いて考えるということができなくて、腐敗もしてしまいますし、死を放置するということは、刑法に触れてしまいますから。先程武田先生が仰ったように、人が亡くなったと聞きつければ、色々な人が集まってきてくれるんですよね。ありがたいことでもあるのですが、親戚に親兄弟に一族だとか友人などの人が集まってくると、失礼があってはいけないと、煩雑になりますよね。

武田徹:接待をしなきゃいけない訳でしょう?

篠原憲文:そうですね。そうなると色々なことに気を取られる場面がありまして、まして火葬場の予約はどうしようとか、宗教者の方のご予定は大丈夫かということで、時間がないといいますか、急かされるような状況がありますよね。こういった冷静に判断できない状況の下で、中々思ったようにできないということがありまして、逆に葬儀屋さんを選んだときのポイントはどこでしたかと、経験した方に日本消費生活センターというところがアンケートしているのですが。

武田徹:興味深いですな。

篠原憲文:どういうポイントで葬儀屋さんを選んだのかというところで、トップ3がまず近さであると。

武田徹:あ、なるほど。距離の近さね。

篠原憲文:ご近所の方などが来やすいという意味で近さ。そして2つ目に、以前利用したことがあったりとか、足を運んだことがあるということで選んだり。

武田徹:そうか、それはアリだな。

篠原憲文:そうですよね。一度も行ったことがない所は選びづらいですよね。そして3つ目は、知人や親戚の勧めということなんです。3つ見ていただいただけでも分かるのですが、あまりサービス内容だとか。

武田徹:考えてないね。

篠原憲文:割とお葬式って選ぶものという感覚がもしかしたらあまりないのかもしれないですね。

武田徹:篠原さんはお葬式は高額な買い物って言ったけど、買い物のイメージないよね。

篠原憲文:そうだと思います。

武田徹:でもサービスというのは全部違う訳だから、実際これは買い物だよな。

篠原憲文:私が日頃からそういう世界にいるのであれなのですが、高額になればなるほど人は衝動買いしてしまいがちだというところがやはりあると思うのですよね。ましてはお葬式というのは、よく認知バイアスなんていうんですけども、割と考えたくないことですよね。

武田徹:そうなんです。つまりね、日本には言霊というのがあってさ、そんな縁起の悪いこと、生きてるのに葬儀屋のことを考えなきゃいけないんだよ、と思うかもしれませんが、本当は考えておいたほうがいいんだよな。

篠原憲文:そう思います。考えたり調べたりしないと、やはり思うようにはならないことがあるんですけれどもね。どうしても口に出すと現実になってしまいそうな気がしますよね。

武田徹:そう。そんなことはないのだけれどもね。

篠原憲文:やはり言葉の重みというのはありますし、非常に難しいところですよね。

武田徹:難しいところだよな、これは。

篠原憲文:やはり率先して調べたり、自発的に動く人は中々少ないですよね。そうした中で、どうしたらトラブルにならなかったり、もしくは納得がいく形でできるのか、ということなんですが、やはり大切なことは自分の目で見てお話を聞いてみるのがいいと思うんですよね。電話もですが、直接自分の耳で感じたことや、接してみて表情から伝わることというのは、思いのほか大きいですから。まあ中々気は進まないかもしれませんが、葬儀屋さんを選ぶ時には、是非一度お会いしてみた方がいいかと思います。そしてできれば2社以上足を運んでみてはどうかと思います。自分の家ではなくて他所の家のお葬式の時に行ったことがあるというところでも、実際自分の時はどうなるんだろうと聞いてみると、また違うと思います。ですので、是非自分の目で見て聞いて話してみるということは、商品やサービス以前に大事なのではないかと思います。

武田徹:うん。

篠原憲文:それで、今よく言う話で、複数から見積もり取りましょうという話があるのですが。

武田徹:これも当然可能なんでしょうね。

篠原憲文:そうですね、事前に見積もりをお願いすることもできると思うのですが、ただ、結構お葬式の見積もりというのは難しいんですね。例えば、私たちが見たとしても中々パッと判断できないところがありまして、かなり複数の細かな項目に及びますし、どこまでカバーされているのかというのは、一見して分からないこともあるんですよね。しかし、全く見積もりを取らないよりは取っておいた方がいいことというのはあると思うのですが、見てもよく分からないかもしれないということがありまして。そういう時に、この一点を見ていただければどうでしょうというオススメポイントがありまして。

武田徹:オススメポイント、なんでございましょう?

篠原憲文:その葬儀屋さんが、選択権を与えてくれそうかどうかという。

武田徹:そうか。

篠原憲文:これは結構大事なポイントだと思っていまして、変な話ですが中々お葬式って自由になりづらいもので、そういう時にいくつかの選択肢を与えてくれたりとか、選べる環境を提供してくれる気があるかどうかということですね。これが見極めのポイントではないかと思うんですね。

武田徹:うーん。

篠原憲文:割とお葬式というのは構造的というか、情報に格差が生じ易いとか、冷静さを欠きやすいとか、もしくは次に買うのは30年後だなんてこともあり得るので、変な話ですが、売り逃げのような状況も生じやすい訳ですね。ですので、その中でも対等な立場といいますか、お客様に対していくつかの選択肢を選ぶ権利を与えてくれるかどうかというのは、非常に大事なポイントなのではないかと思います。現在は、この番組の中でご紹介してきたような色々な送り方が。

武田徹:あるからね。

篠原憲文:都市部では、先般お話した一日葬というものが今非常に増えてきていて、色々な事情を抱える家庭に対して選択肢があるので、そういった意味でも、一つの大事なポイントだと思います。

武田徹:そうだよね。亡くなった時は忙しいけれども、葬儀屋さんをどこにするか自分の時間を設けて見学をしたり見積もりをとってもらう、そのぐらいの余裕は持った方がいいね。大変なことだけれども、どなたかが中心になってやっていった方がいいね。

篠原憲文:そうなんですね。これは、当事者だとどうしても冷静になるのが難しいので。

武田徹:だから親戚がやるとか、大親友がやるとかね。

篠原憲文:そうなんですよね。冷静な第三者と一緒に行くというのは大事だと思うんですよね。中々、死を前提に考えて行動するというのはしづらい。これは人間としてしづらいようにできてる訳ですけれども、その状況でもお話をして、変な話ですけど見えないから恐いということはあると思うので、見えて分かって想像がつくと、こういう感じだという勝手分かると、少し気持ちにゆとりができたりするものですから。中々行きづらいですが、世間話をするぐらいの気持ちで一度行ってみると、色々気づきがあるのではないかと思います。

武田徹:なるほど。これからは高齢化社会が到来をいたしまして、団塊の世代の皆さんや、それ以上の方々も沢山おられる、そういう社会の中での葬儀屋さんの選び方というのは、実に重要なポイントだと思います。なので、変な言い方かもしれないですが遠慮しないで、葬儀屋さんとはどういう感じなのか、日常的に知っておくことも大事なことだな。

篠原憲文:そうですね。やはり知識がないと、そういうものですと言われたら、そうですかとどうしてもなってしまいますし、自分の目で見て学んでおくと、いざという時にドシッと構えていられるようになるかもしれませんよね。

武田徹:選択肢があるかどうかというのが、葬儀屋さんを選ぶポイントであるということだそうでございます。いつものように、篠原憲文さんのお話でした。

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