0120-123-300
【自宅を使わないお葬式専門】

おくりびとからのメッセージ「新盆の迎え方」

武田徹:東京の方は7月にお盆というところもあるんだけど、長野はやっぱり8月でしょう?

篠原憲文:そうですね。長野県のお盆と言えば8月ですよね。昨日が東京のお盆の中日といいますか、7月15日だったのですが。長野県でいけばちょうど来月お盆を迎えるということで、本日は近親者を亡くした方が迎えるお盆のこと、特に新盆(にいぼん、はつぼん)、東信でいくと新盆(あらぼん)と言うのですが。

武田徹:北信はなんて言っているのかな?地域で呼び方が違うんだよな。

篠原憲文:そうなんです。お盆は本当に地域差があって、冒頭に時期の話がありましたけれども、全国で4つ時期があるようですし。

武田徹:4つもあるんだ?

篠原憲文:そうらしいです。東京、関東の一部が変わっていて、7月15日を中心に13~16まで行っていますし、長野県やその他全国一般と言えば、やはり8月13~16日ですよね。

武田徹:そうですよね。

篠原憲文:あと沖縄や鹿児島県の一部では、未だに旧暦の7月15日に行われているということだそうです。

武田徹:ほぉ。そうすると、今でいくと8月9日~9月8日くらいの間と。

篠原憲文:東信でも一部そういうところがあるようで、8月1日をお盆として行っているところがあるようです。

武田徹:あるみたいですね。非常に地域差があるということです。

篠原憲文:そうですね。

武田徹:この新盆(あらぼん)、新盆(にいぼん)というお盆もかなり地域差があるのかしら?

篠原憲文:そうですね、かなりあります。呼び方が、はつぼん、ゆいぼん、もしくは新しいと書いてあらぼん、にいぼん、しんぼん、と様々あるだけに、地域での解釈も様々な形があって、それがあって迎える側もどういう準備をしたら良いのか、また招かれた側もどう準備していったら良いのかと、結構迷いがあるものですよね。ですので、今日はちょうど長野でいけば来月がお盆ですから、近親者を亡くされた方がどうやって新しいお盆を迎えるのかということをお話したいと思います。

武田徹:お願いします。

篠原憲文:新盆というのは、親しい方を亡くされて49日を過ぎてから迎える初めてのお盆のことを言うんですよね。

武田徹:49日を過ぎてからのお盆なんだな。

篠原憲文:そうですね。49日を過ぎると仏様になられてお帰りになるのをお迎えするということなので。ですから今年の6月の下旬ぐらいまでにお亡くなりになると今年がお盆で、逆に今の時期や来月の初旬に亡くなられると翌年が初めてのお盆ということになります。

武田徹:そういうことになるんですね。

篠原憲文:そしてお盆と言えばやはり、提灯がついて回るのですが、県内ではやっているところとやってないところがありますが、白門天とか言うんですけどね。

武田徹:白門天?

篠原憲文:真っ白な提灯を飾るというのが全国一般では行われているのですが。

武田徹:なるほど。

篠原憲文:あまり県内では見ませんが。

武田徹:見たことないなぁ。

篠原憲文:そうですよね。関東圏の仏具屋さんに行くと、今の時期は白門天が手に入らないというくらい各家庭が用意してお盆を迎えるのですが、ましては東京が7月にお盆ですので、今の時期は本当に提灯が手に入りにくいんです。

武田徹:そうなんだ。

篠原憲文:白門天は使わなくても、兄弟やお身内で提灯を贈り合うという文化はありますよね。

武田徹:うんうん。

篠原憲文:近しい兄弟くらいが関係してくると思うのですが、初めてお盆を迎えるにあたって近しい方が、県内でいくと家紋を入れて贈るということをしますよね。提灯は灯明ですから、お盆の期間に夜照らしてくれて、お盆の期間を過ごすには一番相応しい物だということで贈り合ったりしますが。やはりお盆の期間はお身内だけではなくてご近所の方や会社の関係など色々な方がお越しになったりしますよね。家族として自宅でどのようにお迎えしたらいいかという、その一つの迎え方なのですが。

武田徹:はい。

篠原憲文:まずよく聞かれるのが、服装ってどうしたらいいんですかと。

武田徹:そうだよね。

篠原憲文:家にいてこれからお客さんが来るけれど、自分はどんな服を着ていたらいいんだろうと結構聞かれます。

武田徹:黒装束は夏だから暑すぎちゃうよね。

篠原憲文:そうですよね。見るからに暑そうだと。

武田徹:丸裸という訳にはいかないでしょう。

篠原憲文:そうですね(笑)やはり喪服を着てこられる方がほとんどなので。

武田徹:そうだよな。

篠原憲文:なので、迎える側も男性はジャケットを脱いでいることが多いので、ワイシャツにネクタイをする。最近はクールビズと言ってネクタイをしなくても正装として良かったりしますが、ワイシャツと黒いパンツなどで迎えることが多いですね。女性の方も生地が夏仕様で涼しそうな黒っぽい服装ならいいのではないかと言われています。

武田徹:うん。

篠原憲文:これは招かれた側にも同じことが言えまして、やはり喪服を着ていくというのが多いのですが、男性はジャケットを一応手では持っていくけれどワイシャツとネクタイで行くことが多いですね。あとは迎える側のお家の準備という意味なのですが、多くの方がお越しになられるのでご供養ができる準備をします。盆棚や段飾りに、ご先祖様のお位牌を出してきたりもしますがやはりその年に新たに仏様として帰られた方が中心に来られて、やはり先祖の皆さんをお迎えする場ではあるのですが、新しい仏様を、ということでその方のお写真なども中心に飾ります。そしてご供養ができる形ということですから、お線香があげられる準備をしたり、供養の品物を置く台、盆棚にその時期に採れたお野菜や精霊馬、キュウリやナスに足を付けて、トウモロコシのヒゲなんかも使って。

武田徹:はいはい、それよくやるよね。

篠原憲文:あちらに乗って来られるというような解釈があって、迎え火を焚いてその煙に乗って来られる、そのための準備をするわけですね。で、近年変わってきたと思うのですが、省力化してきているといいますか、省略可してきているといいますか、家によっては何十件とご挨拶に周らなければいけないところもあるという中で、ご自宅に靴を脱いで上がらなくてもいいようにということで、佐久の方ではお家の中ではなくて縁側にお線香の準備をして、玄関先、軒先でご挨拶をして御参りをして頂いてお帰りになるなんていうようなことで、徐々に省力化、省略可が進んできています。

武田徹:だって狭い家だってあるからねえ。

篠原憲文:ましては喪服で行くということは、皆さん履物も革靴とかで中々脱ぎづらいとか色々ありますから。

武田徹:そうなんですよね。

篠原憲文:段々と省略化が進んできているという中では、例えば以前でいくと初めてのお盆を迎える方の家に供養の印ということで、表書きを御仏前の形にして。

武田徹:なるほど、御仏前ね。

篠原憲文:割とお葬儀の席では御霊前が多いですが、49日を過ぎて仏様になったということで。

武田徹:そうか、御「霊」前ではなくて御「仏」前なんだ。仏という字を書かないといけないんだ。

篠原憲文:そうなんです。一年経った頃も御仏前を使ったりしますが、ご仏前の表書きで持って行くのが通常ですし、今もそうしているところも多くありますが、これも省略の流れの中にありまして、ご近所さんなどお互い様という中にありますので、徐々に包む形は変わってきました。ましては受け取り側が辞退することが増えてきましたし。

武田徹:そうですね。

篠原憲文:長野県でいくと生活改善委員会というものがありまして、そこのご指導の元、中々負担になるのでそういう形でやりましょうと、包むことを辞退されてお返しも無くという。

武田徹:いや、そういう所も多いですよ。

篠原憲文:増えてきましたよね。

武田徹:事前にこういう場合はこうしましょうという取り決めみたいなところがあるところも多いですね。

篠原憲文:そうですね。やはり今時期から8月にかけて、その取り決め事項が自治体などから送られてくるなんてこともありますよね。ですので、やはり地域ごとでやり方が違うので分からなければ地域の詳しい方に聞いてから行くほうがいいかと思います。

武田徹:無難だね。

篠原憲文:あとはお迎えする側としてもう一つ考えるのは、菩提寺との関係です。

武田徹:ああ、お寺さん。

篠原憲文:一般にお盆と言えば、昔は棚経と言って、お家の方へお越しいただいてお仏壇の前もしくは仮設した棚飾りのところでお経を頂いたんですけれども、近年は亡くなられる方も増えてきていますし、お盆の時期は施餓鬼供養というものをお寺の方でされていますので、合わせる形でお寺の方にお勤めをいただくということもありますよね。これはお寺によって違うところでもあると思うんですね。未だに家に来て下さるなんてこともあるでしょうし、お寺へ出向くこともあると思います。で、もしご自宅へお越しになる場合はありがとうございますということでお布施をご用意したり、お茶でおもてなししたりしますが、全国一般で言われている例で言うと、僧侶の方への御礼にはおよそ1万円~3万円くらいじゃないかと言われております。

武田徹:なるほど。

篠原憲文:あとは施餓鬼供養と合わせる形でお寺へ出向いていく場合ですが、代表的な形としては供養の印として卒塔婆を書いていただいて、それをいただいて帰ってくるということがあるようで、その場合は塔婆をいただいて、その塔婆料のような形で、なんでしたらおいくらお包み下さいと事前にお知らせがあったりするようですね。お昼がついて少し召し上がって帰ってくるということもあるようですし、色々な形があるようですね。

武田徹:なるほど。

篠原憲文:やはり時代と共に新しいお盆の迎え方も変わってきていて、ただ、基本的なご案内をいただけたりするのでご案内を受けて、お寺様と準備してお盆を迎えられればいいですね。

武田徹:実際にご近親の方亡くなられて、今年迎えられる方も多分多いと思うんだよね。

篠原憲文:そうですね。

武田徹:まあ分からなかったら近所の方に聞くとか、そういうふうにした方がいいかもしれないね。

篠原憲文:ご近所であれば勝手知ったるところでしょうし。少し離れると随分事情が変わってきますから。ですので、もし不安があれば近所の方にご相談するといいと思います。

武田徹:はい。今日は新盆についてのお話でした。ありがとうございました。

篠原憲文:ありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です