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2016.11.19 おくりびとからのメッセージ「健康寿命」

武田徹:今日は健康寿命の話だそうじゃないですか。

篠原憲文:そうなんです。今日は健康寿命について考えていきたいと思ってまして、健康寿命と寿命という言葉があるんですが、寿命というのは言葉の通り、生きている期間を指しますよね。それで先般、平均寿命のお話をこのコーナーでしましたが。そういえば、平均余命という言葉もあって、これは例えば現在60歳の方がいたとして、この方がどのくらいまで生きるんだろうかという推計が出ているんですよね。

武田徹:うん。

篠原憲文:今60歳の男性の方でいくと、平均して22.7年は生きますと。

武田徹:ということは、82.7歳まで生きられるということですね。

篠原憲文:そういうことですね。そして女性は28.1歳は生きられると言われています。

武田徹:88歳くらいだよね、大変なことですね。

篠原憲文:そうですね、そこからまだもう一人生と言ったらアレなんですが。そして仮に現在70歳を迎える方がいたとして、70歳の男性の平均余命は15年くらいですね。

武田徹:15年。私70だから、あと15年かぁ(笑)

篠原憲文:平均でもそれだけあるわけですから、当然それよりも長い方もいます。女性では19.3年。もしかしたら20年くらいはあるということで。

武田徹:うん。

篠原憲文:やはり平均寿命というのは0歳から何歳まで生きられるかなので、男性だと79.4歳なんですけれど、今現在70代の人というのはそこから15~20年あるよというデータなんですね。ただ、余命がそれだけあったとしてもその期間を健康に過ごせるかどうかという。

武田徹:そうですよ。

篠原憲文:それがとても大きな問題で、大きな関心事なんじゃないかと思ってます。で、実は今月の11月1日に発売されたばかりの本で「目的の力」という本があるんですが。

武田徹:ほぉ。

篠原憲文:「幸せに死ぬための「生き甲斐」の科学」というサブタイトルが付いていまして、これは翻訳本でアメリカのヴィクター・J ストレッチャーさんが著者なんですが、すごく端的に言えば、目的があるという人は強い目的を持たない人に比べて健康寿命が大幅に伸びるんだということが科学的に証明されたという。

武田徹:分かりますね、これは。

篠原憲文:このヴィクターさんは科学者で、大学の教授をされている方なんですが。

武田徹:ほぉ~。

篠原憲文:この方がまだ50代くらいの頃に、19歳の娘さんを心臓病で亡くされたということがあって、そのことをきっかけにヴィクターさんは生きる目的を失ったんですね。

武田徹:そっか、娘さんが亡くなっちゃって。

篠原憲文:その時に、目的の喪失をしたことによって病気にかかったり、精神的に死に向かうような精神状況を経験されたようで、その中で新しい目的を見出して今も活動されているようなんですが、目的というのが健康寿命にものすごく関係するのではないかということで、その調査をしてきた結果を本として今月出版されたようですね。

武田徹:なるほど。

篠原憲文:具体的に数値でも紹介されているのですが、目的を持つとまず病気から守ってくれるという。

武田徹:うん。

篠原憲文:そして、健康的で満ち足りた生活を送らせてくれる一番の要因になるのが目的だと。

武田徹:なるほどぉ。

篠原憲文:実際に、心臓病にかかるリスクが30%近く減ったり。

武田徹:じゃあすごいことだねぇ。

篠原憲文:そして脳卒中にかかるリスクが22%くらい減るという。

武田徹:これは相当なものですよ。

篠原憲文:これは変な話ですけど薬を飲んだりした時の効果からすると、目的を持つというのは特に何かを摂取するものではないですが、それだけ効果が出るということですね。

武田徹:お金も掛からないしね(笑)

篠原憲文:そうですね。大事なことだと思います。医療費も抑えられるでしょうし。この生きる目的が明確にある人たちは、やはり生きる目的が弱い人に対して様々な点でよく過ごせると。

武田徹:うん。

篠原憲文:病は気からではないですが、まず最初に病になるのは気持ちのほうが先で、そこから身体が弱っていくという過程があるのですが、ですので気持ちを明るく前向きに保つということがいかに自分に対していいか、病気から守ってくれるかということで。

武田徹:う~ん。

篠原憲文:どうすれば健康的に過ごせるか、目的を持って活発に過ごせるのかという要因が、具体的に5つあるのですが。

武田徹:なんでしょう?

篠原憲文:まず一番最初に挙がってくるのは「睡眠」。

武田徹:はいはい。

篠原憲文:個人的には意外だったんですがね(笑)

武田徹:これは十分に睡眠をとっている人のほうが長生きすると証明されていますな。

篠原憲文:実際に睡眠の時間を長くとることが人体にどれだけいいのかというと、睡眠の時間の前半は主に肉体の回復のための時間で、後半は脳の休息に当たる時間だそうで、睡眠を毎日規則正しく長めにとれるような環境であると身体と心の負担が少ないと。

武田徹:なるほどねぇ。

篠原憲文:そして二つ目が、ちょっと説明がしづらいところなんですが、「プレゼンス」。

武田徹:プレゼンス?

篠原憲文:存在感のことなんですね。

武田徹:なるほど。

篠原憲文:今自分がここにいるという意識や生きてる感や意識ですね。今自分がここにいてどう感じているのかということを意識して過ごすというか、主体性を持つというか。これが習慣的に大切だそうです。やはり自分の目で見ているんだという感覚を持ち続けてすべてに接するということだそうですが。そして三つ目が「運動」だそうです。やはり適度な運動で健康な精神は健康な身体からではないですが、やはり病気になりにくい身体や体力を養うために運動が大事だということですよね。そして四つ目が「創造性」と挙げてあって。

武田徹:(笑)

篠原憲文:これは説明がしづらいですが。

武田徹:分かるような気がするねぇ、創造性。いろんなことを工夫して。

篠原憲文:料理とか、音楽に親しむとか。

武田徹:そうです。音楽家でボケてる人、あんまりいないよ?芸術家だって非常にボケないね。

篠原憲文:なんと言ったらいいか、繊細に色々と感じ取れる能力があるのかもしれないですけどね。それを養う意味でも創造性。まぁ、創造性と一口に言ってしまうとアレですが、様々な工夫をしたり音を感じたりして脳を使う。

武田徹:そういうことでしょう。俳句やったっていいしさ、趣味で色々と考えるということが大事なんだろうねぇ。

篠原憲文:そして最後に挙げられていたことは、「食べること」。これは非常に大事だと感じたんですが。

武田徹:うん。

篠原憲文:歳をとってからの楽しみと言えば割と多くの人が食事と答えるそうで、やはり食べるということは口を動かしますし、味覚で様々なことを感じたりするので身体にとって非常に重要な要素のようですね。以前に食べることは生きることという言葉がありますが、やはり食べることというのは健康寿命にとっても重要らしいんですね。

武田徹:いやぁ、そうだと思いますよ。胃瘻なんかになってしまうと一気にすべてが老衰してしまうという。

篠原憲文:そうですね、活力が失われてしまいますよね。

武田徹:自分の歯を大切にして、噛んで食べるってことがいかに大事かと言われていますけれどもね。

篠原憲文:そうですね。口や脳もそうですが、様々なことが食べることで刺激されると思います。やはり長寿化が進んでいくということは、長い間自分の体と付き合っていくということですが、その中で健康でいられる期間を長く保つということはとても重要なことですよね。しかしそれは何かしたからすぐ良くなるというより、日々の習慣の中で5つ挙げていったわけなんですが、それを継続していくということが大事なようですね。

武田徹:継続は力なりっていうけど、これができないんだよなぁ。めんどくせえ、今日はいいやってなるのが人間なんですけどね。

篠原憲文:そうですね。

武田徹:でもそれをやるというのが大事なんだろうな。

篠原憲文:やはり目的を持つというのが大事だということですが、この目的の力という本の中で紹介されている印象的な言葉で「目的を持つことで100年の寿命が保証されるわけではない」。

武田徹:うん。

篠原憲文:「でもどれだけの年数を生きるのであれ、また、何を経験するのであれ、目的のある生き方というのは私達に回復力を与えてくれて、場合によっては成長、進化をさせてくれる」という、昨日できなかったことが今日できるようになるというのもそうだと思いますし、長寿でも速いタイムで走れるような方もいらっしゃいますし、やはりまだ見ぬ自分に会えることもあるということですね。実は今月のニュースで、人間の寿命に頭打ちが見えたという情報がありまして。

武田徹:ほぉ。

篠原憲文:これはNatureという科学誌に、2016年10月13日に発表された論文の中にあるのですが、人の寿命というのは、最新の研究結果でいくと122歳頃まで制限されているらしいと。

武田徹:なるほど。

篠原憲文:122歳というと大還暦ですからね。その辺がどうも人間の限界なのではないかと言われているようですね。ちなみに122歳を超えて生きられる人というのは、仮に122歳の人が1万人いたとしても1人くらいしかいないと。

武田徹:ほぉ。

篠原憲文:そもそも122歳まで生きられる人が何人いるのかという世界なんですが、その壁を超えるというのは人類は不可能ではないかと言われています。

武田徹:うーん。

篠原憲文:寿命が延びるというニュースは同時に健康寿命を考えるのが大事だなぁと思ったのが今回のスタートだったんですが。

武田徹:睡眠、存在感を持って生きる、運動、創造性、食べることと。確かにその通りだと思いますよ。

篠原憲文:目的を持って生きていると、使命感を感じると言うんですね。これは子育てや孫の成長に触れている人は、ああ、なるほどと思うことはあると思うのですが、この使命感が大事なようでして、命をどう使うか、自分の残されている時間をどう使うか、という、まさに使命ですね。そこに自分自身の命の輝きを感じるかどうかということになるそうなんですが。

武田徹:日々の中で何か自分を精進したいだとか、もっと上達したいということがあれば創造性にも繋がるんだろうけど、それだけでも生きがいになってくるからね。

篠原憲文:そうですね。

武田徹:あるいは何か人の為になるとか、孫が成長するまで頑張るんだとか。問題は成長した後どうするのかと考えるのも大事なんだけどね(笑)

篠原憲文:そうですね。これからの時間をどう過ごしていくのか考えて、健康に過ごせるように。

武田徹:そうだよなぁ。私も音楽をやっていてよかったと思いますよ。日々が楽しいもん。というようにね、趣味を持つというのも大事なことだと思います。ありがとうございました。

篠原憲文:ありがとうございました。

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