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2017.10.21 おくりびとからのメッセージ  「単身化について」

武田徹:おくりびとからのメッセージ。

さぁ、いつものように篠原憲文さんでございます。よろしくお願いいたします。

篠原憲文:よろしくお願いします。

武田徹:今日はどういうお話しになりますかね?

篠原憲文:はい。本日のテーマは「単身化」という。

武田徹:一人ってことですか?

篠原憲文:そうですね。

武田徹:家庭で一人になっちゃうという。単身赴任の単身ですか?

篠原憲文:その単身ですね、一人身になるという。単身化についてですね。

武田徹:ええ。

篠原憲文:単身化と言ってもですね、まだあまり耳慣れない方も多いかと思うのですけれども。

武田徹:うん。

篠原憲文:実は近年社会問題化しつつある、一つの大きなこれからの問題でして。

武田徹:はいはい。

篠原憲文:で、何故この単身化という言葉が段々深刻な問題だと言われるようになってきているかというと、これからかなり急速に進む見込みが立っているんですね。

武田徹:我々団塊世代がですね、ほら子供もさあ、一緒に住まなくなっちゃったでしょう。

篠原憲文:いやぁ、そうですよね。

武田徹:二人だけの家庭って多いよ。

篠原憲文:本当に。

武田徹:どちらかが亡くなると一人になると。

篠原憲文:その通りですよね。

武田徹:ええ。

篠原憲文:いつどうなるかというのは、年をいっても若くても当然分からないことではあるのですが。

武田徹:ええ。

篠原憲文:実は、特に高齢者の単身世帯というものが、年度を重ねるごとに増えてきているのですが。

武田徹:でしょうねぇ。

篠原憲文:昔の数字で先ず最初にご紹介したいのですが、1975年にですね、この当時単独の世帯、一人という人が男性で1.9%ぐらい。

武田徹:ほぉ。

篠原憲文:女性だと6.6%ぐらいということで、本当に極一部ですね、高齢になって一人という人はそんなにはいなかったのですが。

武田徹:男性が1.9%、女性が6.6%。まぁ、女性の方が長生きするということもあるだろうな。

篠原憲文:そういうことも関係していると思います。

武田徹:それが昭和50年、1975年ね。はい。

篠原憲文:これが2013年に進んで、つい最近ですけれども、男性女性合わせると25.6%が既に一人でいらっしゃると。

武田徹:四人に一人かい。

篠原憲文:そうなんです。

既に65歳以上の四人に一人が単身化して非常に多いと思うのですが、これが今後更に急速に増えるという見込みがありまして。

武田徹:はい。

篠原憲文:実はですね、世帯の人数と直接的に関係している一つの数字があるのですが、「生涯未婚率」という。

武田徹:生涯未婚率ね。ほぉほぉ。

篠原憲文:これは現在50歳の方にお伺いしたときに、まだ一度も結婚した経験がないという、その割合が生涯未婚率というものになるのですが。

武田徹:ああ、なるほどなるほど。

篠原憲文:これは1950年、戦後まだ間もない頃ですね。

武田徹:はいはい。

篠原憲文:この頃の生涯未婚率と言えば、男性で1.5%、女性で1.3%ですから。

武田徹:非常に少ないよね。

篠原憲文:まあ、非常に少ないですよね。

武田徹:1950年、昭和25年ね。私も四歳ぐらいの時だね(笑)

篠原憲文:そうですね。

この時代から実は先程にもリンクしているのですが、ここから25年経ったのが1975年ですよね。

武田徹:おお、先程の昭和50年だな。

篠原憲文:そうですね。

武田徹:はい。

篠原憲文:ですから、当時いわゆる50歳時点で未婚だった人も、そこから時間が経って当然単身でいる可能性が高い訳ですけれども。

武田徹:うん。

篠原憲文:実はこの生涯未婚率というのは、直接的に単身化に結びついている一つの数字なのですが。

武田徹:うーん。

篠原憲文:これが1990年から。

武田徹:はい。

篠原憲文:これまでですね、1950年、60年、70年、80年と。

武田徹:うん。

篠原憲文:まぁ、微増というレベルだったんですね。

武田徹:はい。

篠原憲文:これがですね、1990年から急激に生涯未婚率が伸びてきていまして。

武田徹:ほぉ。

篠原憲文:実際の90年当時で全体で5%ぐらい。で、ここから10年して2000年頃で10%ぐらい。

武田徹:はい。

篠原憲文:直近の2015年だともう、20%弱が。

ですから五人に一人が50歳で未婚だという状況。

武田徹:周り見たって、結構未婚の女性男性多いもんなぁ。

篠原憲文:割と普通になってきていると思うのですけれども。

武田徹:SBCで働いていますから。多いよ、結構。

篠原憲文:そうなのですね。

武田徹:いや、本当に多いよ。

篠原憲文:多いですよね。これにはいくつかの要因があると言われていて。

武田徹:うん。

篠原憲文:例えば女性でいえば、社会進出して働く環境も徐々に整ってきた中で、収入を得られるようになったから、旦那さんの収入が無くても、ということもあると思いますし。

男性にとっては、これ非常に大きいと言われていますが、24時間営業のコンビニエンスストアが増えてきたのが、丁度この1990年代からだと。

武田徹:分かるな。誰か飯作ってくれる人いなくてもいいんだ。

篠原憲文:そうなんですね。

当時はもしかしたらカップラーメンぐらいだったかもしれないですが、チルドで電子レンジがあればもう何でも食べれるような時代で。

ですから家事や炊事の力がなくても、そういう所で調達できるようになってきたというのが、この1990年代からなんですね。

武田徹:うーん。

篠原憲文:で、そうした中で例えば、今2000年に10%前後を見込んだという話があったのですが、この人達が今17年経ってますから、既に65歳を超えている訳ですよね。

武田徹:そういうことだね。

篠原憲文:そのある意味結果として、およそ四人に一人が単身で暮らしているという時代になってきたのですが。

武田徹:うーん。

篠原憲文:これが後10年もすると、先程の生涯未婚率というところでいくと、倍増しているので。

やはり人口統計というのは、やがて来る未来が今分かる、かなり確度が高い情報なのですね。

武田徹:そうですよ。

だから今から対策も練ることができるんだけど、中々やらないねぇ。現在の事で手一杯だからな、皆。

篠原憲文:そうなんですね。

武田徹:うーん。

篠原憲文:この単身化というのは、現在夫婦で元気で健康でいたり、子供さんと同居してるなんていう方たちでも、やはりいずれ来る一つのリスクですから。

武田徹:そういうことです。

篠原憲文:なので準備をしていかなければいけないのですよね。

もう一つ、単身化していく要因を見ていきたいのですが。

武田徹:はいはい。

篠原憲文:「熟年離婚」という言葉がありますよね。

武田徹:一頃流行りましたよぉ。

篠原憲文:そうですよね。

武田徹:年金が結構入るんで。

篠原憲文:うんうん。

武田徹:でも年金少ないんだよ、凄い少なくなって。

今も多いの?熟年離婚って。

篠原憲文:実はこれもここ20年の傾向で増えてきているのですけれどね。

武田徹:うん。

篠原憲文:今仰られたように、年金も昔のいわゆる法律の下では、男性の年金が分割されない時代があったのですが。

武田徹:ほぉ。

篠原憲文:法改正によって女性の功績を認めるべきだという中で、男性の年金を半分受け取るという権利ができて。

武田徹:はい。

篠原憲文:実はですね、実数として1970年頃は年間で5400件ぐらい。

武田徹:うん。

篠原憲文:ですからそこまでの数字ではないのですが。

武田徹:熟年離婚が5400件ね。

篠原憲文:熟年離婚はちなみに50歳を超えての離婚のことを言うのですが。

武田徹:はい。

篠原憲文:これがやはり1990年というのは、一つの分岐点だなぁと思うのですが。

武田徹:ほぉ。

篠原憲文:この頃から増え始めて、1990年で二万件ぐらい。

武田徹:確かにねぇ、90年代は熟年離婚というのは流行ると言ってはなんだけれども、話題になってましたよ。

篠原憲文:そしてドラマがね。

武田徹:ドラマもあったな。

篠原憲文:色々やはり注目されるきっかけがあったのですが、これが2000年には六万件弱ですね。

武田徹:おぉ~。

篠原憲文:その後東日本震災ですとか、そういった震災の時に一時的に減ったりもしたのですが、今現在もやはり六万件前後という。

武田徹:結構多いんだねぇ。

篠原憲文:そうですね。

武田徹:うーん。

篠原憲文:この40年程で振り返ると、もう10倍上に行っているというぐらいでして。

これは色々な要因があるとは思うのですけれども、やはりある時に高齢になってから20数年連れ添った配偶者と離れるというのは、お互いにとってリスクもあると思いますし。

武田徹:うん。

篠原憲文:そうは言っても離れざるをお得ないような事情もあった中かとは思うのですけれども。

実際的に夫婦二人で暮らしていたけれども離婚してしまえば当然一人世帯になる訳ですし、自立的に生活をできている時はいいと思うのですね。

武田徹:はい。

篠原憲文:健康にも恵まれてるという状況ではいいと思うのですが、いずれ加齢していく中で、中々自立的な生活が難しくなるというのは、過去の歴史をなぞっても、やはり来ると思うので、その中でどうしていくかというのが、正に今生きている私達ができることと思うのですが。

武田徹:うーん。

篠原憲文:まぁ一つにですね、介護保険という制度がありますよね。

武田徹:はい。

篠原憲文:介護保険って、今ではもういくらでも聞く様になりましたし、非常に身近な保険制度なんですけれども、これ、実は生まれてまだ20年。

武田徹:そうですよね。

篠原憲文:ですよね。1997年に成立して、その後僅か3年、2000年にもう施行されていますね。

で、この介護保険制度というのはよくご存じの方も沢山いると思うのですが、今最も激しく変化している法律の一つといいますか、制度の一つなのですね。

武田徹:ほぉ。

篠原憲文:3年ごとぐらいに大きく見直しが掛けられていて、2000年に施工した後、やはり徐々に自体に合わせようとか、例えばなんですけど2006年には介護を予防するという観点から保険制度を見直そうとやってみたり、2012年の時点では、今度は地域包括というものに、地域で見ていこうということに主眼が置かれたり。

武田徹:はいはい。

篠原憲文:で、最近2015年に改正されたのは、所得による負担分を変更していこうとか。

武田徹:うん。

篠原憲文:結構大きくて、介護報酬制度というところの報酬額が減ったりとかですね、かなり変化が激しい法律ではあるのですけれども。

終活という言葉がよく流行っている中ですが、これはいわば生老病死の老であったり、病であったり、死に備えるということですが、この介護保険制度を知るということは、老いていくこととか、病に向き合うということだと思うのですね。

武田徹:うん。

篠原憲文:是非考えていただきたいのが、単身化するというのは、今夫婦の人も当然そういう日がいつか来るでしょうし、介護は誰がするのかという問題と一つ直接的なところがありますよね。

武田徹:はいはい。

篠原憲文:今一人でいれば、もしかしたら都会から子供が帰って来てするのか、もしくは第三者が介護するのか、ということだと思うのですが、介護は誰がするのか?というところもですね。

実はちょっと見ていきたいものがあって、実際、世の男性の皆さんは、妻が頼りになると。

武田徹:(笑)

篠原憲文:やはりそう先に思い浮かぶのですよね。

武田徹:うん。

篠原憲文:で、逆の目線で奥さんはどうかというと。

武田徹:そういうことだよなあ。

篠原憲文:奥さんは、旦那さんにあまり期待していない数字が出ていて、旦那さんが頼りになると答えた人は2割前後だったと。

武田徹:やっぱりそんなもんなんだなぁ。

篠原憲文:男性は7、8割妻は頼りになると。

武田徹:これも随分だよなぁ。

篠原憲文:随分ですよね。まぁ奥さんを大事にしないといけないと思うのですが。

実は、実際に奥さんが介護してますという割合は結構少ないのですね。

武田徹:なるほど。

篠原憲文:厚生労働省の実態調査によりますと、妻が夫の介護してます、もしくは夫が妻の介護をしていますというのが、全体の18%ぐらいということで、実はメインストリームではないのですね。

武田徹:うん。

篠原憲文:では一番何が多いかというと、やはり子供が一番多いのですね。

武田徹:今でもそうなんだね。

篠原憲文:そうですね。

ただし、子供と言いましても、介護が必要になるのは多くの場合80を過ぎてからなんですね。

武田徹:そう。子供だっていいお歳だよ?

篠原憲文:そうなんですね。

武田徹:60だとかね。

篠原憲文:そうですね。その、老老介護という言葉が一時期凄く話題になりましたが。

武田徹:そうそう。

篠原憲文:今現在、厚生労働省の調査によると、介護の現場では老老介護が全体の65%以上だと言われていまして。

武田徹:なるほどなぁ。

篠原憲文:ですから今実際に介護にあたっている人達も斯様な訳で、高齢の身で親を見ている状況であると。

やはり第三者の手を頼るというのは、誰にとっても共通の課題というか、向き合っていかなければいけない一つの課題であると思うのですよね、家庭で見る限界もありますし。

武田徹:うん。

篠原憲文:そうした中で、介護保険制度が徐々に充実してきたということもありまして、現在でも特別養護老人ホームですとか、様々そういった制度も充実してきている訳ですね。

ですので、先ずは介護保険制度をよく知り、どこでサービスを受けて、施設をどういう様に選んでいくかということ。

後は、心の健康を保つということが大いに重要だということが最近研究でも分かってきていまして。

武田徹:なるほどな。

篠原憲文:趣味を見つけるだとか、楽しみを見つけるのもそうなんですが、誰かの人の為に役に立っているというのが、心の健康にとても重要だそうですね。

ですので、家庭の中に関わらず、例えば外に出ていって団体の中ですとか、地域の中ですとか、最近は行政支援等でも場所作りサポーターなんていう方達もいて活躍されているのですが。

武田徹:ああ、そうなんだ。

篠原憲文:やはり様々なこういう所の自治体への活動等にも積極的に出ていって、孤立化しないようにしていくと。

武田徹:単身化しないように気をつけると。どなたにも訪れることだからね。

篠原憲文:そうなんですね。

武田徹:ということで、近い将来そういう風になるという。皆さんもなる、私もなる、これを是非自覚してほしいということでございます。

ありがとうございました。

篠原憲文:ありがとうございました。

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