多様化するお葬式

多様化するお葬式

形式やしきたりにこだわらない葬儀

これまでは、人が亡くなると親戚はもとより広く関係者にお知らせして、お葬式や告別式を行って多くの人で故人をお見送りするという形式が一般的でした。

また、立派な祭壇を用意して、盛大にお葬式を営むことが故人の為であり、残された者の務めと考える人も多かったです。

このようなお葬式の形や葬送感が、ここ10数年で大きく変化してきました。

一般財団法人「日本消費者協会」が平成22年度に全国の消費者を対象に行った「葬儀についてのアンケート調査」では、「今後のお葬式のあり方」について尋ねた結果、最も多かったのは「形式やしきたりにこだわらない自由なお葬式があって良いと思う」(57%)という結果が出ています。

次に多かったのが、「家族だけの葬儀で良い」(49%)で、「今までのようなしきたりに従うのがよい」という結果は10%を下回っていました。

また、「自分のお葬式はどのような形式にしたいか」と言う質問には、「かかる費用は少ない方が良い」や「家族だけで見送って欲しい」という答えがとても多くなってきています。

しきたりや形式に従うより、自由な葬儀、お金をかけない家族だけの葬儀が良いと考える人が年々多くなってきているのが現状です。

家族葬の増加

都市部などでは、 10数年前から家族やごく親しい人たちだけで故人を見送る「家族葬」という形式のお葬式が増えてきています。

このような変化には、様々な背景が考えられると思いますが、日本人の平均寿命が伸びたことも要因の1つでしょう。高齢で亡くなった場合、弔問客は会社関係等、故人を直接知らない人が多かったりするので、葬儀が形式的になりがちなのです。

また、通夜は本来、遺族や近親者など故人と深い関わりのあった人たちが集まり、最後の別れを惜しみ、故人の霊を慰めるためのものでしたが、最近では一般会葬者も昼間に行われる告別式より、通夜に参列することが多くなりました。

葬儀・告別式よりも通夜に多くの人が参列するようになった結果、遺族や近親者が弔問客の対応に追われてしまい、ゆっくり亡くなった個人とのお別れを惜しむ時間が取れない状況も多くなってしまっています。

このような従来の形式がしきたりに従う葬儀を経験して、身内が自分の葬儀は親しい人だけで行いたいと考える人が増えてきています。

一日葬と火葬式

費用をあまりかけない葬儀として、ここ数年は大都市などを中心に注目されてきているのが「一日葬」と「火葬式」です。

「一日葬」は葬儀を1日で済ませます。亡くなった当日(または翌日など)は近親者で故人との別れの時間を持ち、翌日(または翌々日など)に葬儀や火葬を行います。

「火葬式」は、葬儀および告別式などの儀式は行いません。亡くなった当日に故人との別れの時間を過ごす場合もあれば、火葬場の炉の前で故人とのお別れのみをする形式もあります。

火葬前に僧侶にお経を上げてもらう場合もあります。(火葬に関しては死後24時間経たないと行えない法律になっています。)

従来の形の通夜・葬儀の形式にするのか、または故人の希望があればもっとシンプルな形式にするかを事前に遺族の皆様でよく話し合う必要があります。

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