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おくりびとからのメッセージ ~孤独との付き合い方~

SBCラジオ「武田徹のつれづれ散歩道」内で「おくりびとからのメッセージ」レギュラーコーナーを担当。

武田徹: おくりびとからのメッセージ。
つばさ公益社、篠原憲文さんです。おはようございます。

篠原憲文: おはようございます。

武田徹: よろしくお願いします。

篠原憲文:よろしくお願いします。

武田徹:30周年記念イベントにね、篠原さんもお出になられましてありがとうございました。

篠原憲文:ありがとうございました。

武田徹:いただいております、参加された方。松本市の方ですね。

篠原憲文: はい。

武田徹: 福澤みな子さん。50代の女性の方なんですけれどもね。

篠原憲文:ありがとうございます。

武田徹:「先日30周年イベントに、松本から友人と参加させていただきました。
和やかな雰囲気の中、パーソナリティーの先生方のお顔を拝見できて、とても嬉しかったです。」と。

篠原憲文:うーん。

武田徹: 「私はどうしても篠原先生にお会いしたくて。」

篠原憲文:ああ。

武田徹: 「とてもこの日を楽しみにしておりました。」と、嬉しいねえ。

篠原憲文: ありがたいですね。

武田徹: 「私はどうしても篠原先生にお会いしたかった。」と、で、「穏やかな話し方で、きっと優しい方だろうと思っておりました。
偶然にも近くのテーブルにおられまして、ラジオでお聞きする時と同じで、ゆっくりと優しい口調でお話しをしていただき感激でした。
私は5年前に病気で夫を亡くしております、篠原先生のお話しをお聞きするたびに心が癒され涙が止まりません。
私の気持ちを分かってくれる方がいるんだと、毎回気持ちがとても楽になるんですね。快く一緒に写真も撮っていただき、ありがとうございました。」
と、いうことでいただきました。

篠原憲文: はい。よく覚えております。本当にありがとうございました。

武田徹: ありがたいですよね。

篠原憲文:本当に、ありがたいですね。

武田徹: やっぱり今言われたように、そのご自分の気持ちを誰かがわかってくれると思っただけで非常に心が楽になる。

篠原憲文:そうですね。

武田徹: 人間てやっぱり孤独というのは非常に寂しいもんだからね。

篠原憲文: 本当ですね。なんというか、共感したりお話ししたり、何となくそうなんだなぁとかって理解してくれる人がいると、本当に癒やされるものですよね。

武田徹: そうですよね。

篠原憲文: でも、どなたかのお力になれてるのかなと思うと、大変ありがたいなって。

武田徹: われわれもそう、生きがいしますものね。

篠原憲文: そうですね、はい。ありがとうございます。

武田徹: 今回は「孤独」という。

篠原憲文: そうですね。

武田徹: テーマだと。

篠原憲文: はい。今日のテーマは孤独ということで、現代の流行病というような形でよく言われるようになってきたんですけれども。
ちょっとこの孤独について今日は皆さんと考えながら話したいなぁなんて思ったんですけど、いわゆるおくりびとからのメッセージという意味では、孤独死だとか無縁死だとか、いわゆる孤立による死というところが一端のメインの領域になるんですけれども、孤独といった時にですね、実はこれ、全世界でそうなんですけれども、二つにこう大きく分類されるんですよね。

武田徹: うん。

篠原憲文: というのが、例えば英語なんかでいくとソリチュード。

武田徹: ありますねソリチュード。

篠原憲文: はい。これがどちらかというと、ポジティブな意味での孤独。
孤高とか孤独という、割とプラスという意味合いで使われる、そういうものがあったり、一方でその、ロンリネス。

武田徹: うんロンリネスね、うん。

篠原憲文: ちょっとネガティブな、というかですね、疎外感を感じたり何かこう隔離されたりというようなですね、そういった意味合いの孤独ということで。
孤独にもね、様々な類形があるわけなんですけれども、ちょっと最近ですね、世界的にもこの孤独というのが非常に多くの方が影響を受けるようになってきていて、流行病のように伝播していって危険な状況になるんじゃないか、という警鐘を鳴らされてるんですけれどもね、なんで最近になって孤独が良くないって言われるようになったかなんですけども。

武田徹: うん。

篠原憲文: 過去数十年の間に、飛躍的に孤独というのがこう、顕著に現れるようになってきてるんですね。
なんでかというと、モータリゼーションが進んで人が遠くにいても、移動が容易になったことで家族が以前に比べて、より離れて暮らすようになったんですよね。

武田徹:それは大きいんじゃないのかなぁ。モータリゼーションねえ。
要するに活動が広くなったって事だよな。

篠原憲文: そうなんですよね。同じ所で生まれて同じ所で生活してそこで人生を終えていくという生活を人類史で紐解くと、それこそ何千年、もしかしたら何万年って期間をきっとそのコミュニティーで過ごしてたと思うんですが、ここはわずか百年?という中で非常にねえ、人の移動範囲も広くなりましたよね。

武田徹: それから今の時期なら、昔はね、田植えやったってねえ、みんな周りの人たちが一緒にやったんだ。
今は機械化が発達してるから1人でもできるじゃないですか。そういう意味もあるよね、機械化というかね。

篠原憲文: 確かに。本当にこう、先進化していく中で、やはり現代病の1つなんだと思うんですね。この流行病としての孤独というこの特徴を少しご紹介したいんですけれども。
まずですね、その孤独によるそのリスクっていうのが、いわゆるですね、実はその早期死亡リスクにつながる。

武田徹: なるほど。

篠原憲文: 研究の成果ではっきりとしてきているということで、2010年のアメリカの調査によるとですね、孤独っていうのは1日タバコ15本吸うことにも匹敵するぐらい、死亡につながると。

武田徹:なるほどね、面白いねぇこれは。

篠原憲文: そうですね。さらにですね、ちょっといくつかあって。
孤独というのはアルコール依存症であることにすら匹敵すると。そして運動しないことよりも死亡リスクが高まる。

武田徹: なるほどねえ。

篠原憲文: あとアメリカではですね、肥満の人が非常に多くて社会問題なんですね。

武田徹: はいはい。

篠原憲文: その肥満よりもですね、さらに2倍ほど早期死亡リスクがあると言われていて。
オバマ大統領の時にですね、いわゆるなんていうんでしょうか、公衆衛生局の長官をやっていた方がいらっしゃるんですが、この方がですね、2017年に論文を発表して話題になっていたんですけどね、米国でもその、孤独が深刻化しているということが言われていて、最近のニュースで行くとね、今年の1月にイギリスで、いわゆるその孤独担当大臣という。

武田徹: そうね、そういうのが生まれましたよね。

篠原憲文: そうですね、世界で初めてその、孤独に対処するための大臣が生まれたり。
その孤独っていうのがですね、いかにその、健康に良くないかってことが改めて着目されているんですけどね。

武田徹: なるほどねぇ。

篠原憲文: 今日やはりご紹介したのも、日本人にとって特にこの孤独というのがこれから先やはり大きな問題になるんじゃないかという懸念があって、と言いますのも、これはですね、成人に起こる病だと言われてるんですね。
主に45歳以上で顕著になるといいますか。
実は孤独というのはですね、世代によって感じ方が変わると言われてまして。

武田徹: ええ。

篠原憲文: 幼いころ幼年期に感じる孤独と言えば、例えばお父さんお母さんがいるんだけども一人で留守番をしていると、このとき物理的に1人になって正に孤独だとこういう感じ方をするものがほとんどで、これがちょっと思春期になってくるとですね、例えば周囲に人はいるんだけども、何かこう疎外感ですとか。

武田徹: ありますよ。

篠原憲文: ちょっとね、体験するようになって孤独の性質が変わってくる、

武田徹: はいはい。

篠原憲文: これが青年期働き盛りになってくると、他人との関係においての孤独以外にもですね、自分の内面的な自分の主観から生まれる孤独というものがあったりいうことね。
これがですね、45歳を過ぎた、いわゆる老年期と言われるですね、還暦を過ぎたころに出てくる、やはり高齢単身化によるリスクといいますか。
横文字だとですね、ソーシャル・キャピタルの縮小なんていうそうなんですけども。
いわゆる社会活動とか交友している人たちが何年後に、年と共に亡くなっていくってこともあるかもしれないし、やはり退職して職場との繋がりが無くなったり、だんだん交友範囲が狭くなってくる。
この中でですね、やはり孤独を感じやすくなったり。そしてその死を意識するということで感じる孤独というのがあって、やはり人生最後の最後ってね、やはり一人。

武田徹: 1人なんですよ。

篠原憲文: ですので、この孤独とのですね、向き合い方付き合い方ってのが、これから本当に多くの人が直面していくという風に今もね、その、松本からお手紙いただいてましたけれども、どうやってこう向き合っていけばいいかというところで、今日ちょっと孤独を紹介するときにですね、ぜひちょっとこれだけは持ち帰ってもらいたいというポイントを覚えておいてもらいたいってのがあって。
孤独って、世代でね、感じ方が変わるってことだったんですが、孤独を感じるとはこれほとんどが主観的なものだと言われてるんですね。研究の成果でですね。

武田徹: ええ、ええ。

篠原憲文: 自分のですね、例えば人生を見つめた時に、自分のことを自分で考えるとね、何かこうマイナスに行きがちだったりするんですけれども、こういう言葉がありまして、「自分の人生を見つめるときに、自分の人生を客観的に捉えると、人生の満足度が高まる」と言われていてですね。

武田徹: はい。

篠原憲文: 人の目線から自分の人生を見ると満足度が高まる。

武田徹: うん。

篠原憲文: で、逆にですね、自分の人生を自分の目で主観的に見るほど欠点ばかりに目がいって、結果的に満足度が下がると言われていて。
何かこう、1人でいるとね、思考の迷路というか、段々こう自信を失うようなこともあったりするんですが、そんな時にですね、少し立ち止まって客観的に振り返ってみると、様々な努力をしてきたことだとか、例えば家族に恵まれていたことだとか、今あることに目が行くんですね。
孤独と向き合うときに、是非その、覚えておいていただきたいのは、孤独ってのは実は自分の頭の中で生み出している主観的なものだってことですね。

武田徹: 世の中には「ABC理論」というのがあってね、AっていうのがActivating event (出来事) 、問題が起きたときにBはBelief (信念:受け取り方や感じ方) 、どういうふうにそれを考えるかによってConsequence (結果としての感情や行動) 、結果が変わると。
だから多くの人たちは自分1人で考えてると悪い方へ悪い方へ考えるけれども、そのBelief自身がおかしいんじゃないかと自分で疑ってみる必要があるということよく言われるんですよ。
で、多くの場合そうなんですよね。悪い方へ悪い方向を考えてしまうから、孤独が非常に増幅されちゃうというこういうことがあると思います。
で、やっぱり今はネット社会なんだけれども、みんながバラバラで横へ横へ拡散だけしてね、集中してないんだよなぁ。

篠原憲文: うん。

武田徹: だから家族でいてもさあ、みんな携帯をやったりその、インターネットをやったり他所へ全部行ってて、その団らんの場で会話が成立しないような社会ってあるじゃないですか。

篠原憲文: それこそ何か疎外感を感じてしまいますよね。

武田徹: そこは凄い疎外感を感じちゃうんで、やっぱりこの孤独ということを、もう一度、どういう風にしてこれを克服するかというのは、ほんとそれぞれが考えた方がいいという大きな課題ですよね、これは。

篠原憲文: そうですね。様々紹介してくる中で、未婚だとかいろんなね、話がありましたけれども。
何かですね、その人生のその満足度ってのはその人数によるものではなくて、その質によるものなんですね。

武田徹: 私もそう思う。

篠原憲文: なので、良き友人がいればいいとかですね、良き理解者がいたり、もしかしたらペットかもしれないんですけれども、いろんなそのなんですかね、繋がりの中でこう人生の満足度が上がったり、孤独というのは解消されるそうなんですが、いずれ頭の中で増幅されがちな、その孤独というものを、対面するときにはちょっと後ろから自分を見つめると気が楽になる。

武田徹: そういうことですよね。それでまた外に出かけるような、まあ言ってみれば健康というか、動ける方はなるべくいろんな人と接するということは大事だよな。

篠原憲文: はい、大事ですね。

武田徹: そうだと思いますので、これから孤独というのは世界的に1つ大きな問題ということで長寿社会になればなるほど、これは大きな問題になってきますよね。

篠原憲文: そうですね。

武田徹: はい。今日は孤独というテーマで、つばさ公益社の篠原さんにお話しをいただきました。
おくりびとからのメッセージ、お送りいたしました。

篠原憲文:ありがとうございました。

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