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おくりびとからのメッセージ ~お墓に代わる選択肢~

SBCラジオ「武田徹のつれづれ散歩道」内で「おくりびとからのメッセージ」レギュラーコーナーを担当。

武田徹: おくりびとからのメッセージ。
つばさ公益社、篠原憲文さんです。おはようございます。

篠原憲文: おはようございます。

武田徹: 今日は桐の箱に入った、奇妙なものをお持ちでございますねえ。丸い球体の中に砂のような真っ白いものが。
これガラスですか?ガラスじゃないよね。

篠原憲文: これガラスですね。

武田徹: ガラスですか。

篠原憲文: 水晶玉のような、で、中に白い粉が、というところなんですが。

武田徹: それと、お茶筒のような入れ物は、これは何か中に入ってるんですか?今。

篠原憲文: これは今空っぽの状態でお待ちしてるんですけれども、実はちょっと今日のテーマがですね、「お墓に代わる選択肢」。

武田徹: なるほど、ということは、その水晶玉のような中に入っているものは、 お骨ですか。

篠原憲文: そうですね。お骨なんです。今日お持ちしたのはちょっとこれは石灰でね、さすがに実物ではないんですけど。

武田徹: なるほど。

篠原憲文: 今ですね、実はにわかにその、注目を集めるその分野で。

武田徹: はい。

篠原憲文: いわゆる従来のお墓の形以外にですね、こういうものを広くひっくるめて、手元供養なんていう言い方を。

武田徹: 手元供養ね。

篠原憲文: そうですね。もう言葉の通り、すぐ身近で手の届くところでの供養をしよう。

武田徹: はい。

篠原憲文: ということなんですけれども。
いわゆるですね、従来の形からすると、分骨といいますか、お骨をちょっと一部だけ手元に置いて供養するっていうのはね、過去からずっとあったわけですが。
今日少しご案内していきたいのは、今ですね、新たにお墓を求めるということになかなか前向きになれないっていう人も出てきていて、そういう人たちが考える時間をしばらく持ったり、もしくは身近に置いて供養したいんだという人向けに、お家でお骨をですね、供養できる形ってのが色々出てきていまして。

武田徹: これは歴史で考えるとほんとに転換点というか。大体日本人はお墓で、きたわけでしょう、何百年も。それが今変わりつつあるということかな。

篠原憲文: その通りなんです。なんて言いますか、従来のいわゆる家墓といいますか、何々家の墓も代々守ってくるっていうのが、いわゆる通常の形として捉えられていた時間が長いわけですけれども、少し変わりつつある。
にわかに注目を集めるその、お家で見ていこうとか、もしくはこれは言い方を変えるとポータブルなお墓といいますか、持ち運びができるわけですよね。
今日はちなみにその冒頭でもご紹介いただいて、ちょっと3つほど、その中でもこういうのがあるんですよ、ということで、ご紹介でお持ちしたんですけれども。
ちょっと順にですね、今聞いてる方にご紹介していくと、まずですね、ガラス玉。
水晶玉の中に白い粉状のお骨が入っていて、大体13cmですか、ぐらいの間で、だいたいですね、この中に入っているお骨がですね、成人の半分ぐらいのお骨が入ってるんです。

武田徹: そんなに入るんですか。

篠原憲文: そうなんです。実は遺骨で骨壷っていうイメージすると思うんですが、結構大きく抱えるぐらい入ってるんですけれども、今日お持ちしてるのはホントに手のひらぐらいの大きさなんですが、実はその粉末化されるというか、体積が凄く減るんですよね。

武田徹: そういうことだね。

篠原憲文: 実はこれ全てのお骨を粉末化する形もできるんですけども、今日は丁度真ん中のサイズを持ってきていて、つまりお仏壇のところでちょっと飾っておけるぐらいの大きさですね。

武田徹: 例えばこう、半分入る場合、その残りの半分はどうしちゃう訳ですか?

篠原憲文: 色々な形があります。お家にやはり同じように小さくして置いておくですとか、後ですね、少しちょっとご紹介していきたいのが、実はですね、「部分拾骨」という言葉を聞いたことはございますか。

武田徹: 部分拾骨、はい。

篠原憲文: これはですね、西日本では割と一般的なことではあるんですけど、私たちが住んでいる長野県っていうとですね、火葬場に行くと全ての遺骨を持って帰ってきます。
ですので、大体7寸とか8寸という、非常に大きいサイズの骨壷を使うんですが、西日本の方に行くとこう、部分部分のですね、例えば喉仏や頭骨、頭のね、お骨だとか、こう表立った所だけ拾骨してくるところがあるんですね。
実は、最近は多くの火葬場で一部だけ持って帰ってくるということも選べるようになってきているんですね。

武田徹: そういうことか。

篠原憲文: ですので、最初から容器が準備できて、そういう指針があらかじめ決まっていれば、最初から持ち帰ってくる量というのも、手元で賄える分だけ持って帰ってくるということも選択できるようになってきていて。
今現状ね、既に大きいお骨の壷で持ってきていらっしゃる方だと、ある形としてはですね、一部はお墓に入れておいてだとか、もしくは手元に置いておけない分については散骨を考えられるとか、様々あるわけですね。

武田徹: それだけ選択肢が増えてるってことだねえ。

篠原憲文: そうですね、今日の球体のものはそれなりに体積がこれでもまだある方なんですけども、もっとコンパクトになるという意味では以前もご紹介したことがあるんですけれども、遺骨からその炭素のね、成分だけを抽出してきて石を作る技術っていうのがあって。

武田徹: 指輪になってますね。

篠原憲文: そうですね。これはもうダイヤモンドのような宝石のような形でプラチナにね、取り付けて指輪になってるわけですけれども。
もうこれですと、本当にこう何と言いましょうか、指輪サイズのお墓といいますか。
こういうですね、再結晶化させるみたいな技術も色々あって。

武田徹: ふーん。

篠原憲文: この指輪以外にも遺石といいまして、それこそ5cm角ぐらいの大きさにまで小さくしてですね、再火葬されて再結晶化される、そういう技術があったり。
もしくはセラミックプレートといって20cm×10cmぐらいのですね、表現として正しいか分かりませんが、表札のような大きさといいますか。
で、そこにこう例えばご生前中の名前を刻んだり、なんてことができる、そういうものがあったりですね。

武田徹: これを実際には今はビジネスとしてやって下さってるわけ。

篠原憲文: そうですね、今現在はもう結構年数も、5年10年。

武田徹: そうなんだ。

篠原憲文: だんだんと歴史もできてきている。

そうですね、遺石、もしくはそのセラミックプレート。

いずれにしてもですね、大体15万円~20万円ぐらいの中で、手元に置いておける形になるんですね。

武田徹: いやぁ、驚きですね。

篠原憲文: そうですね。

武田徹: それからお茶筒みたいなものございますなぁ。ちょうどお茶を入れる大きさぐらいだよね。

篠原憲文: はい、2.3寸という小さいサイズのこれはまぁお骨の壷なんですけれども、まあ今は中に何も入っておりませんけれども。
つまり先程の話のようにあらかじめ指針が決まっている、例えばほんとに茶筒ぐらいの大きさなんですけども、そこに入る分だけを例えば持ち帰ってくるということもできるんですね。
ということで、じゃあ持ち帰ってこなかった遺骨はどうなるんですか、という話があるんですけれども。

武田徹:そうですそうです、はい。

篠原憲文: 多くの場合ですね、敷地の中にある例えば慰霊墳墓みたいなところに埋葬されるケースとか、残った分についてはですね。
もしくは公営墓地で埋葬されるっていうケースが多いんですけれども、家族の希望として、まとまってる場合にはですね、斎場なんかでこう承諾書といいますか。

武田徹: うん。

篠原憲文: 後で異議申し立てしません、みたいな書類を作れば、そのような形でですね、一部を持ち帰って残りも共同埋葬のような形で託してくるということも選べるようになってまして。
これは西日本の方だとか、もしくは東京・神奈川なんて所でも結構前からね、その部分拾骨あったんですが、最近は県内でもですね、あらかじめそういう方針があれば相談することで一部だけというのもできるようになってきているんですね。

武田徹: 実際にどうです?篠原さん今実際にねえ、お葬式の業者というか、おやりになってて、そういうことを口にされているような方いらっしゃいますか、その今言った部分拾骨であるとか手元供養というもの。

篠原憲文: そうですね、手元供養はですね、かなり広がりを見せていまして、例えばそのね、少し近くにしばらく置いておきたくて、お墓だと少しその距離を感じてしまって寂しいんだ、ということで何かいい方法ないですかという相談は、やはり非常に増えてきてますね。その手元供養もですね、様々な形があって。

武田徹: はい。

篠原憲文: これはソウルジュエリーというものなんですけれども、魂の宝石とか宝飾品ですね。

武田徹: パンフレットあるんだね。

篠原憲文: そうですね。ペンダント型だとか、もしくは香水を入れるとか、アトマイザー型だとか、非常に様々な形があるんです。
今は身近に感じて置けるためのものっていうのが沢山あって、こういった手元供養がですね、近年、特に問い合わせを寄せられているところですね。

武田徹: いや分かるような気がするねぇ。
要するにお年を召されてね、大往生する方ももちろんそうなんだけど、もっと若い方でね、本当に愛する方が亡くなった場合はさ、いつも手元に置いておきたいっていうのは本当分かるような気がするなぁ、それは。

篠原憲文: そうなんですよね。
手元でですね、しばらく供養したいというときに、実はその、お骨も壷のままお家に置いておくとですね、まあその骨壷が正にお家にあるという状況にもなるわけですけれども、実はあまり長期保管には向かないんですね。

武田徹: ふーん。

篠原憲文: 密閉ができないものですからどうしても湿度でね、カビの原因になったりとか。
そういう中でパウダー化したり、滅菌化したり、もしくは真空状態の所に入れておくというのが、最近の手元供養の形なんですね。
で、後はその部分収骨については、これはですね、知られていないっていうのがほとんどのケースで。

武田徹: 私も初めて聞いたなぁ。

篠原憲文: そうですね。
全国的にですね、この部分収骨がにわかに注目を集めるようになった理由がありまして。

武田徹: どういう理由なんですか。

篠原憲文: 2014年なんですけれども、ゼロ葬という葬法といいますか、弔い方が提唱されて本になるんですね。

武田徹: ゼロ葬。

篠原憲文: ゼロ葬。

武田徹: ゼロ葬のゼロは数字の0ですか。

篠原憲文: 数字の0です。
これは宗教学者の島田裕巳(しまだひろみ)さんという方がご提唱されて本にまとめられたんですけれども、つまりですね、何も残さず亡くなる勧めというようなもので。
この島田裕巳さんは結構極論も色々される方なんですが、島田さんが提唱したのは一切持ち帰らないという提案だったんですね。
これは中々その、心理的な障害もね、あるんですけれども、一切ではなく手元に置いておける分だけは拾骨してはどうかという流れがありまして、当初2014年に発表された当時は結構その、衝撃だったんですよ。

武田徹: でしょう。

篠原憲文:これはですね、お墓も残さず遺骨も残さず、位牌も残さないという、そして無宗教で弔うという1つという提案だったんですが、今、 4年ほど経ちましたけれども、段々とですね、希望する人たちが増えてきて、そういう一部だけ手元に残そうというものをですね、考え始める方も出てきていると、そういうことなんですね。

武田徹:こういうお話しというのはめったに聞けないし、情報というのも実際に調べればあるんだろうけど、あまり日常に流布してませんね、こういう話は。

篠原憲文: そうですね、まだまだ本当に始まったばかりの文化といいますか、またそのお墓とかお葬式みたいなお話しっていうのは、そんなに文化風習みたいなもので、なかなか奇を衒ったものっていうのは選び辛いっていうのは、ありますよね。

武田徹: そういうこともあるよね。
いや、今日は本当にそういう実際には行われつつあるというね、お話しをしていただきました。
手元供養、それから部分拾骨、言葉としてもちょっと覚えておいていただければいいですよね。

篠原憲文: そうですね。やはりお墓はいろいろ悩んでいる方が多いんですけれども、お墓を持つ以外にも色々な選択肢が出てきてるということですよね。

武田徹: はい、ありがとうございました。

篠原憲文: ありがとうございます。

武田徹: つばさ公益社、篠原憲文さんによる、お墓以外の選択肢もありますよ、というお話しでした。
おくりびとからのメッセージ、お送りいたしました。

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