家族葬で「葬儀前・葬儀後」に弔問するとき気をつけるマナーを解説

つばさの後葬

家族葬は故人やご遺族の意向が反映されやすい葬儀の形式です。
様々なことを自由に決められる反面、家族葬ならではのルールも存在します。
喪主側も参列者側もそのルールを知らないと、知らないうちにマナー違反をしていた、なんて事態になってしまうかもしれません。

家族葬はまだまだ新しい葬儀形態で、喪主側も参列者側もマナーについて分からないという方も多いのではないでしょうか。

今回はそんな家族葬のルールの中から、弔問について詳しく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

家族葬とは

家族葬は1990年代頃に登場した新しい葬儀形態です。
少人数向けの葬儀なので10人~30人規模が一番多いですが、50人以上で家族葬を執り行うこともあり、明確な定義はありません。

参列者が親しい関係にあるため、周囲からの目や体裁を気にせず様々なことを自由に決めることが可能です。
最近では、一般葬が減少し家族葬や直葬を選ばれる方が増加しています。

故人と特に親しい間柄であった友人の方などが弔問することもありますが、基本的には親族のみで行われます。

そのため、家族葬は一般葬と比べて規模の小さい葬儀となります。
それ以外は内容含め、一般葬と大きな違いはありません。

 

家族葬の弔問

マイホーム

一般的に、家族葬のお通夜や葬儀の弔問は遠慮するのがマナーです。
ですが、家族葬はまだまだ新しい形式のお葬式であり、マナーや形式を知らない方も多くいらっしゃいます。

そこで、家族葬を執り行う側もしっかりと弔問辞退を弔問者に伝える必要があります。
弔問者が迷わないように、辞退をなるべく明確に伝えましょう。

では、弔問や供物などを辞退するにはどうするべきか説明していきます。

 

 

死亡通知のタイミング

家族葬では、故人が亡くなったということを事後報告する場合が多いです。
不要な混乱や気遣い、トラブルなどを避けるためです。

弔問をご遠慮してもらいたい方には、葬儀が終わってから死亡通知をするとよいでしょう。

当日、葬儀前やお通夜のタイミングで弔問を辞退する状況は避けたほうが無難です。

報告のタイミングや、どこまでの範囲の方に通知するかという決まりは特にありません。
葬儀後身の回りが落ち着いたら、できるだけ早めに訃報と葬儀を終えた旨を連絡しましょう。

 

 

弔問辞退するときの文例

家族葬の事後報告では、弔問を辞退する旨を明確に伝えましょう。

弔問辞退をどのような形でご連絡したら良いのか悩まれた方は、ぜひ下記の例文を参考にしてみてください。

  • 故人の遺志により家族葬を行わせて頂きますので、弔問はご辞退申し上げます。
  • 家族葬にさせて頂きますので、弔問・香典はご遠慮いたします。
  • 故人の遺志により葬儀は近親者のみで行います。よって弔問はご遠慮いたします。

上記のように、家族葬を執り行った点と弔問は遠慮して欲しい旨をはっきり伝えましょう。
故人の遺志と付け加えるとさらに伝わりやすいでしょう。

 

 

辞退しているのに弔問をされたらどうする?

上記のような対応をしていても、弔問される方がいる場合もあります。

では、辞退をしていても弔問をされた場合はどうしたらよいでしょうか。
善意で弔問される方がほとんどなので、お断りしても大丈夫なのか迷いますよね。

関係が深い人物から弔問をされたとき

故人と関係が深い人物からの弔問であれば、無理に追い返すのは失礼にあたります
ありがたくお気持ちを受け入れ、対応するようにしましょう。

会社関係者から弔問をされたとき

会社関係者からの弔問はマナー違反にあたるので、丁重にお断りして問題ありません。
なるべく失礼のないように、弔問辞退の意思をしっかりと伝えるようにしましょう。

それでも弔問したいという場合は、相手の方の善意を受け取って対応するようにしましょう。

 

 

家族葬に弔問しても良い場合

基本的に家族葬のときは弔問は控えるべきです。

急な訃報の上に故人を直接お見送りできないため、戸惑う方も少なくありません。
しかし葬儀を行う上で一番大事なのは、故人やご遺族の意向を大切にすることです。

では、どのようにお悔やみや感謝の気持ちをお伝えすればよいのでしょう。
相手に失礼のない形でお伝えできると良いですよね。

葬儀への弔問願いを頂いた場合は弔問する

家族葬では、遺族の方から明確に弔問のお願いがあった場合のみ弔問しましょう。
弔問のお願いは、電話や口頭でされる場合が多いです。

家族葬で弔問すべきかどうか迷った場合は、弔問願いを受け取ったかどうかで判断してください。

では弔問のお願いがなかった場合、どのようにしてお悔やみや感謝の気持ちをご遺族に伝えればよいのでしょうか。

弔問しない場合はお悔やみの手紙を送る

弔問しない場合は相手の意向を尊重し、お悔やみの手紙で弔意をお伝えしましょう。
家族葬のため弔問は辞退されているだけなので、手紙を送ることは失礼にあたりません。

まず故人との関係を述べて、遺族への弔意を表しましょう。
故人との思い出や感謝の気持ちを伝えることで、ご遺族も喜ばれることが多いです。

手紙であれば、お悔やみや感謝の気持ちを失礼のない形でお伝えできます。

 

 

葬儀の後日に弔問をするタイミングとマナー

もちろん、家族葬での弔問は遠慮したほうがよいです。
しかし家族葬でも弔問できるタイミングがありますので、下記をご覧ください。

葬儀の3日後~49日までに弔問する

葬儀後、遺族や親族が落ち着いたタイミングをみて弔問することは可能です。
タイミングとしては3日後〜49日までに弔問するのが望ましいです。

ただし、弔問する前の事前確認や服装に関するマナーがいくつかありますので注意してください。

事前に弔問をしていいか確認する

まずはご遺族に対して、葬儀後に弔問して良いかきちんと確認しましょう。

ご遺族は故人が亡くなった悲しみもあり、葬儀を行う精神的負担も大きいです。
なかには、弔問されるお客さんを受け入れできない状態の場合もあります。

また、葬儀後の片付けなどでバタバタしていることがほどんどです。

ご遺族に確認をとらずに、いきなり訪問することは失礼にあたります。
必ず事前に弔問して良いか確認しましょう。

後日の弔問の際の服装

葬儀後は、今までのように日常に戻ろうとしているご遺族が多くいらっしゃいます。

喪服は、故人が亡くなってしまったことを連想させてしまいます。
葬儀後に弔問するときは、喪服を着用しないようにしましょう。

弔問時の服装は、あまり派手すぎない平服でかまいません。
ただし、派手なアクセサリー等は控えるようにしてください。

弔問時に迷惑をかけないためには

家族葬では、香典返しの負担をなくすために弔問者からの香典をお断りしていることが多いです。
そのため、後日の弔問時にも香典を持っていくことは避けた方がいいでしょう。

香典以外の弔意の表し方としては、供物や供花を持っていくことが良いです。
あまりにも高価なものや大きいものは、香典と同じくお返しの準備が必要になってしまうので、故人が好きだった食べ物や飲み物、あまり大きすぎない供花がおすすめです。

 

 

まとめ

家族葬は故人やご遺族の意向が内容を決めて執り行われていくことが多く、参列者としてはその意思を尊重することが大事になります。
また喪主側も、葬儀に参列したいという参列者の想いは、故人に対する大切な想いなので大切にしましょう。
家族葬における正しいマナーや形式を理解し、今後に役立てて頂けたら幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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