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おくりびとからのメッセージ 「無宗教時代」

武田徹:つばさ公益社、またまた賞を頂いたんだって?

篠原憲文:はい。先週、信州アクセラレーションプログラムという、長野県が実施している新しい会社向けの教育プログラムがあったのですが、その代表の中でグランプリを頂きまして。

武田徹:ということは、一等賞っていうこと?

篠原憲文:はい。

武田徹:これは色々な企業が参加されているのですか?

篠原憲文:そうですね。まず創業5年以内の会社でなければ応募ができなくて、その中で12社の応募があったのですが、内5社が採択企業ということで、去年選ばれまして。

武田徹:ほぉ。

篠原憲文:半年間かけて色々なプログラムを受けてきたのですが、その成果報告会が先週にありまして、そこで表彰頂きました。

武田徹:素晴らしいですね。でも信州アクセラレーションプログラムって、あまり馴染みがないよね。

篠原憲文:アクセラレーションというのは最近進んできている政策で、長野県を日本一起業しやすい県にしようという試みの一環なんです。

武田徹:そういうことなんですね。でも、よかったですね。

篠原憲文:名誉ですね。結構大変な時間でしたが、事業をしていても知らない領域って沢山あるんですよね。

武田徹:そうですよね。

篠原憲文:そういうことを見つめる時間になったと思います。

武田徹:まあ、篠原さんのつばさ公益社のような企業は他にはなかったでしょう?

篠原憲文:そうですね。同じような業種はなくて、例えばロボットを作っている会社や5Gを見据えた動画サービスだとか、食事でアレルギー質のないものを使うヴィーガンなど、多種多様な業種がありました。

武田徹:だけどつばさ公益社はユニークだよね。人間の一番最期のビジネスだもんね。

篠原憲文:そうですね。その中でも革新的な事業だとお褒め頂きまして。

武田徹:結構な言葉でございますね。篠原さん、頑張っておられますね。

篠原憲文:ありがとうございます。

武田徹:つばさ公益社は始めてからどれくらいになりますか?

篠原憲文:三年目に入ったというところですかね。

武田徹:これからまさにアクセラレートしなければいけないね。

篠原憲文:そうですね、できる限り多くの人に、必要とする人にサービスを届けたいと思っております。

武田徹:はい、今日はどういうお話になりますか?

篠原憲文:今日は「無宗教時代」。

武田徹:宗教を持たない方が非常に多い社会になったと。

篠原憲文:そうですね。これが一段階進んだのではないかと思うので、新しい無宗教化時代について触れていきたのですが、先週のニュースで、2月9日に「お坊さんのいないお葬式」の全国サービスが開始されることになったと。

武田徹:そうなんだ。

篠原憲文:どのようなサービスかといいますと、結婚式でいうと人前式。いわゆるお葬式といえば宗教家の方々が前に立って、お経を唱えたり、場合によっては神官さんや牧師さんが来ますが、結婚式でも、牧師さんが来たり、神社やお寺で行う場合もあって。で、増えてきたのは人前という、人の前で証明書を記入するような形式の結婚式となりましたが。

武田徹:はい。

篠原憲文:お葬式の業界で先週から始まったサービスでは、結婚式の人前式のような形で、関係の深かった方たちが立ち会って、思い出を語り合ったり。証明書に記入するのが式の中心になってくるのですが、そういった葬送の儀という書面を通して送るというもので。

武田徹:うーん。

篠原憲文:正直、日本は無神論ではなく、お葬式の時に無宗教を望むという人が多いというところですが。いわゆる仏教式の葬儀に変わるものというのは、様々な試みの中で今までもありましたが、今回のサービスで気になっているのは、全国サービスとして、日本全国どこへ行ってもお坊さんがいらっしゃらない式を提供することを始めようという、愛知県名古屋の会社がスタートさせたのですが。

武田徹:なるほど。

篠原憲文:もう一段階無宗教化が増すのではないかと、このニュースに触れて感じまして。

武田徹:日本人は普段あまり宗教を意識してないんだけれども、正月になったりすると一気に意識するという。何となくお宮さんとかお寺さん行かないと、新年が始まった気がしないということがありますけれどもね。

篠原憲文:そうですね、一年間を通して宗教に触れる機会というのは比較的少ないですけども。お盆と正月というところですかね。お葬式に関して言うと、仏教式で送る方が大多数ですが、この仏教式というところも大きく変わってきていまして。今挙げたような人前式という式典を以て行う人もいれば、少し極端ですが火葬だけ、いわゆる宗教的な儀式を全く行わないということも徐々に増えてきていまして。

武田徹:篠原さんのところもありますか?

篠原憲文:ありますね。やはり増えてきていることを業者として実感していますが。NHKの調査結果が手元にあるのですが、そういった宗教儀礼がない火葬だけのものを、火葬式や直送(ちょくそう)とか直葬(じきそう)と言うんです。2013年にNHKの調査で、火葬式が行われている比率が関東近郊、ですから東京も含めてですが、長野も入っている、ここで22%。

武田徹:結構多いね、でも7年前だよ?

篠原憲文:そうなんですよね。で、これも引き上げてるのは明らかに東京で、東京では火葬式の比率が4割と言われているので、地方に行くと当然比率は下がるのですが。とはいえ、5件に1件、20%以上が火葬式だと。

武田徹:それだけなんだ。亡くなると、火葬場へ行くだけ?お参りとかそういうのはないの?

篠原憲文:そうですね。多くの場合で無宗教で行われますし。

武田徹:ふーん。

篠原憲文:ただ、ここで一つ感じるのは、例えば昨日まで元気だった家族、病床に伏せている場合もありますが、火にかけるというのは大きな超越がありますよね。

武田徹:そうだよな。

篠原憲文:土に埋めるのも超越はありますが、火にかけるというのは中々大事な家族に対して難しいですよね、その時に宗教というのが、解釈や意味を与えていたと思うんですね。それがない中で、火葬に付されるというところで、心の安心に繋がるものが必要だと言われていて。

武田徹:そういう火葬式では、心の拠り所みたいなものをどういう感じで求めるのか、あるいは元々求めてないのかね?

篠原憲文:調査結果がある訳ではないですが、求めていないといいますか、なるべく簡素に行いたいし、経済的な負担もですが、日数的な負担や高速を減らしたいとか、関わる人たちを最小限にして行いたいという人たちだと思うのですが、そういう人が増えてきていると。

武田徹:うん。

篠原憲文:ちなみに、家族葬の比率はどれくらいかといいますと、2013年のNHKの調査では全体の3割ぐらい。とはいえ、半分は一般的なお葬式で、3割が家族葬で、残りが直葬などの火葬式ですけれども、逆に言うと、半分ぐらいは密葬化していて、あまり告知をせず、かつてのような近所の手を借りるようなことはしない形式になってきていて、その中でも2割の人たちは、無宗教でお寺もいらっしゃらなくなってきていると。お寺受難の時代と昨今言われているのですが、例えばお寺をめぐる環境の変化という意味では、2つのニュースがありまして、1つは2009年から始まっているのが、宗教者派遣で。これはお寺との普段付き合いがない方にピンポイントで、お葬式の時だけ、法事の時だけ、和尚さんを派遣するというサービスで、これはイオンが2009年に初めたサービスなんですが、当時様々なニュースになりまして、話題になったのは価格なんですね。

武田徹:ああ。

篠原憲文:最小価格でいくと、35,000円払えば和尚さんが来て、簡易なお葬式をしてくれる。

武田徹:まあ、言ってみればお安いよね。

篠原憲文:極端に安いですよね。そういった中でも導入が進んできていて、ここから11年経ちましたが、現在目に見えて増えてきていると感じます。特に私共、軽井沢が近いのですが、軽井沢近い所、Iターンとか、都市部から来てるけれども、普段付き合いのあるお寺がないという方が増えてるな、都市部ではもっと多いんだろうなと感じます。

武田徹:はい。

篠原憲文:あと、これは話題性のあるニュースで、2017年からのサービスですが、ロボット僧侶という。

武田徹:なんだねそれは?

篠原憲文:ソフトバンクでペッパーくんっていましたよね。

武田徹:ほおほお。

篠原憲文:ペッパーくんに読経をあげる機能を付けて。

武田徹:ロボットが読経するの?これは有り難くないね、俺は拒否したいね。遺言で言っておこうか、ロボットで読経はやめてくれって(笑)

篠原憲文:まあ、少し有り難みがないのですが、導入が進んでいて話題のサービスで、2017年にはそうしたロボット僧侶と。ただ、これはロボットが単体で来るのではなくて、一応福導師として人間のアシスタントも同行するものなのですが、ちなみにこれも一泊二日のお葬式、つまりお通夜とお葬式の二日間で来てもらって50,000円ぐらい。ちなみにペッパーくんは木魚も叩いてくれる。

武田徹:(笑)

篠原憲文:これはプラスチック製品の開発をしている会社が、サービスとして2017年に発表して、実際今日現在導入が進んでいるかと言うと、進んでいる訳ではなさそう。

武田徹:なるほどね。

篠原憲文:とはいえ、お寺が非常に環境の変化の中にあって、これは色々と言われていますが、一番大きな原因というのは過疎化にあると。

武田徹:ああ、過疎化か。

篠原憲文:高齢化など他にも色々ありますが、過疎化が一番大きな理由だと言われていて、つまりお寺というのは元々、ある意味で経営の基盤が集落で。

武田徹:ですよね。

篠原憲文:過疎化が進んで若い人たちが都市部へ移動していったり、限界集落化してくると、お寺を支える基盤がどんどん細くなってしまって、中には維持ができない所が出てくると。ちなみに江戸時代、日本に3千万人しかいない頃には9万お寺があったのですが、今日現在2020年では5万近くになっていて。

武田徹:現在は人口が3倍以上になってるんでしょう? 5万になっちゃったんだ。

篠原憲文:そうなんです。なぜこんなにお寺の数が減ったのかというと、江戸というのはちょっと特殊な時代でしたよね。

武田徹:そうですよ。もう全部仕切ってたからね、戸籍も全部持ってたからね。

篠原憲文:その通りですね。つまり、市役所がお寺であった。

武田徹:そういうことでしょうね。

篠原憲文:お寺で教育の機能、寺子屋であったり、公民館としての寄り合いとか住民会議だとか、更に戸籍の管理、結婚や死亡とか、後は出稼ぎに行く転籍なども全てお寺で管理していて、加えてお祭りや収穫祭とかは、やはりお寺を中心に組み立てられた訳ですよね。今は地域により、それをさらに細分化したぐらいお寺ごとに管理されていて。こういった江戸の時代からすると、途中に明治とか、占領下の時代、GHQの時代にも大きな変化があって、明治期はやはりまず廃仏毀釈がありましたよね。GHQが入ってきて大きな変化は、農地改革ですね。お寺の経済基盤の大きなところで農地というものがあったのですが、これが解体されて分割されたと。そして現在は集落が限界集落化、過疎化という。

武田徹:うーん。

篠原憲文:お寺がこれから厳しいとは3~40年前から言われていましたから。とはいえ、目に見えて変化が著しくなってきたかなというのを、昨今の中で感じるところです。

武田徹:しかし我々も、いずれはあの世へ旅立つわけですから、こういう社会情勢が今どういう風になってるかっていう情勢を知るのも非常に必要なことだと思いますよ。

篠原憲文:そうですよね。なんというか、弔い方というのは時代を反映しますが、現在起きていることとして、角に少し簡素化されすぎていると。これは時代で、手厚くなったり薄くなったりするものですが。

武田徹:あまり軽くなると今度は反動といいますか、リアクションみたいなものが起こるかもしれませんけれどもね、まあ、本当に我々小さい頃から今の社会情勢を見ると、随分変わったと思いますね。

篠原憲文:本当ですよね。現在は携帯電話一つで様々な機能がポケットに入っちゃう訳ですから。

武田徹:そういうことですよね。

篠原憲文:考えられない時代になってきていますよね。

武田徹:はい。おくりびとからのメッセージ、篠原さんのお話でした。

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