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おくりびとからのメッセージ 「感染症と弔い」

武田徹:本日は、人と人との接触がなるべく少ない方がいいということで、私と同じスタジオに篠原さんはおりません。本日はインターネットを通じてお話しを伺いたいと思います。篠原さん、こんにちは。

篠原憲文:こんにちは。

武田徹:今どちらですか?

篠原憲文:佐久の自宅です。

武田徹:自宅でございますか。佐久の方は雨ですか?

篠原憲文:そうです、雨です。時々雨脚が強くなっております。

武田徹:そうですか。今回は、安曇野市の梅吉さんから頂いてるのですが、「安曇野市も朝から雨が降っております。外出自粛が叫ばれている今では、恵みの雨だと思います。さて、今日のゲストの篠原さんからもお話しがあると思いますが、先日の志村けんさんの訃報は衝撃でしたね。更に、感染症で亡くなられたという理由で、あれだけのスターでありながら、誰にも見送られず火葬されることになったのが、悲しみをより深いものにしたと思います。しかし明日は我が身ですよ。私たちもできる限り対策をしていきます。」ということで頂いておりますけれどもね。今日は「感染症と弔い」というテーマでお話しをされるということで、よろしくお願いします。

篠原憲文:はい、よろしくお願いします。

武田徹:私もニュースなんかで見るけれども、感染症で亡くなった方というのは本当に看取りなどができないようだね。

篠原憲文:そうですね。現在の日本の法律でいくと、一類感染症というものに分類される病気があるのですが、その場合では、通常24時間経たないと火葬できないという法律があるのですが、特例的にすぐに火葬を行うことができたり、例えば今回の新型コロナウイルスは、指定感染症というもので、志村けんさんのときに多くの方が関心を寄せたのですが、平成25年に新型インフルエンザが流行り、厚生労働省から遺体の取り扱いガイドラインというものが出まして。

武田徹:ほぉ。

篠原憲文:今回のコロナウイルスもそれに乗っ取る形で運用されているのですが、これがまさに、ご面会できない形を推奨しているといいますか。

武田徹:うん。

篠原憲文:これがコロナウイルス等で亡くなりますと、非透明、つまり透明ではない、納体袋と言われる、いわゆる接触感染を防ぐものに納めなければいけないと。

武田徹:はい。

篠原憲文:で、その上で棺に納めるのですが、そうすると面会が叶わない訳です。

武田徹:そういうことですよね。

篠原憲文:実は最近、東京の葬儀社さんでコロナウイルスの対応などにもあたった会社の方とお話しさせていただいたのですが、東京の方ですと病院などから直接火葬場へ向かうような形で現状は対応しているというお話でした。

武田徹:病院から直接火葬場に運ばれてしまうと。

篠原憲文:そのようですね。で、感染症の方が利用されている病院は比較的大きな病院が多いそうですが、そこの霊安施設などでそういった納体袋や衛生の安全処置を施して、普通だとお体のまま施設とか家に連れて帰ってくるのですが。

武田徹:そうですよ。

篠原憲文:そうではなくて、病院の方で処置を行って、火葬場へ向かって、本当に最小限のお別れだけして、必要であればそのお骨の状態でのお葬儀をしているということだそうです。

武田徹:これはつばさ公益社さんにも、こうやって下さいという司令みたいなものはあるんですか?

篠原憲文:県内の葬祭業者の方々には、私共がいる佐久市では、佐久広域連合という、火葬場の管理をしている団体があるのですが、そこからの通達という形で、厚生労働省からの案内が各業者に出されております。

武田徹:うん。

篠原憲文:ただ、火葬場の管理など、会社によって実はまちまちなところがありまして、例えばお隣の上田の斎場の指定管理会社さんのガイドラインでいくと、火葬場に行ける人数が10人までに制限されていたり。

武田徹:そうかそうか。

篠原憲文:今現在、コロナでなくてもということなのですが。

武田徹:感染症の場合ね?

篠原憲文:感染症でなくて通常の葬儀の時に。

武田徹:あ、通常もそうなんだ。

篠原憲文:10人までということで。

武田徹:なるほど。

篠原憲文:あと、出棺時に霊柩自動車が、いわゆる斎場の業者さんの方で迎えに来てくれたりするのですが、上田の方で火葬場の霊柩車を頼んだ場合、通常は霊柩車の助手席には喪主になる方が座ったりしますが、基本的には同乗はご遠慮下さいと、車両には感染を防止するためにドライバーのみで行くという形が、上田ではとられていたりします。

武田徹:要するに葬儀場も密接、密集を防ぐということですね。

篠原憲文:そうですね、葬儀場も火葬場も現在の環境下にあっては、感染症でなくても予防の為に気をつけていきますということで。

武田徹:なるほど。

篠原憲文:まだ佐久の方では人数の制限などは今現状決められていないのですが。

武田徹:ということは、各自治体によって違うということだね。

篠原憲文:そうですね、違いがありますね。

武田徹:それで、例えばコロナで亡くなった方が、まだつばささんには来ていないと思うのですが、納体袋というものは、すぐに支給できるんですか?

篠原憲文:先般ご案内したとおり、いわゆる世界的なサプライチェーンマネジメントというか、例えば棺の90%が中国から輸入していると。

武田徹:そういう話でした。

篠原憲文:棺不足が1月、2月とあったという話でしたが。

武田徹:今どうなんですか?棺は。

篠原憲文:棺は3月下旬ぐらいから解消して、物としても入るようになってきているのですが。

武田徹:そうなんだ。

篠原憲文:納体袋は実例が増えるごとに在庫がドンドン減ってきている状況で。

武田徹:やっぱりね。

篠原憲文:我々の会社では、一旦8名分の納体袋は所持しているのですが、それを超えてくると少し苦しくなってきますね。あまり過剰在庫をしないように運用していますが。

武田徹:なるほど。現在は世界中の新型コロナの影響を、テレビですぐに目にすることができるのですが、例えばニューヨークなんて、物凄い死者の数じゃないですか。もう納体袋だけで凄い大変なことだと思いますよ。

篠原憲文:米国、特にニューヨークでいくと、ニューヨーク州の離れ小島に、かつて刑務所があった場所に溝を大きく掘って、土葬していると報じられていましたが。

武田徹:うーん。

篠原憲文:日本でも東日本震災の時に一時的にそうしていましたが、こういった大規模な疫病被害で大勢の方が亡くなられるという状況になっては、世界中でお別れが十分にできないという、そもそも面会が危険を伴うということで、平時では考えられないような状況になってきています。

武田徹:ということは、亡くなったの、特に家族の皆さんは、心の交流がずっと深かった訳で、やはりお別れができるとできないのでは、その後の精神状態が随分変わってきますよね。

篠原憲文:そうですね。正直志村けんさんの葬儀にあたっては、ご家族、ご兄弟の方々も、お骨になってから手元に来たけれど、という話で、そこにおそらく現実感はないと思いますし、時間を掛けても現実感がないまま、受け入れられないことはあると思います。

武田徹:こういうことは非常に、言ってみれば心の傷みたいになりますので、対策をこれから求められるようになるでしょうね。

篠原憲文:そうですね。あとは、聞いている方も興味があるかもしれないので案内したいのが、マスクやアルコール系の消毒液が無くなってきていますが。

武田徹:そうみたいですね。

篠原憲文:実は私共の業界内などでも、多方面から確保ができる状況になってきておりまして。マスクに関しては、今月の頭ぐらいから各所の流通先から、金額は今まででいくと50枚で500円、600円でしたけれども、今では50枚で一枚60円とかで、3,000円前後になるのですが、手に入る状況になってきているようですね。

武田徹:それはよかったね。

篠原憲文:私共でもマスクや消毒液が過剰在庫しない程度に得られるようになってきていますが、防護服やフェイスガード、特に防護服は現在手に入りづらい状況で、東京の業者さんでもそうでしたけど、使い捨てのレインコートを代わりに使うとか。

武田徹:東京で呼びかけをしたらだいぶ集まったようですけれども、新品は中々普通のお宅にはないからね。

篠原憲文:そうですね。そういった時には、全て使い捨てで対応する必要があるので。

武田徹:そういうことですね。

篠原憲文:マスクや消毒液は、ゴールデンウィーク明けぐらいから徐々に流通するのではないかと、一部では言われ始めていますね。

武田徹:それはよかったですね。まあ一番は死者を出さないことだね。

篠原憲文:そうですね。端的に話すと、日本では大変だと言いつつ、亡くなった方が200名ちょっとですよね。例えば、国内で肺炎という病気がありますが、日本では肺炎で毎年120,000人ぐらい亡くなってる訳です。

武田徹:実は大変に多いんだよね。日本ではコロナはまだ少ないということです。有り難いけれどもね。

篠原憲文:そうですね。医療関係者が手を尽くしてる結果だと思うのですが。

武田徹:ご苦労さんだもんな。

篠原憲文:ですので、色々な見方はあると思いますが、医療関係者の頑張りによって、亡くなる方は随分抑えられてるのではないかと感じます。

武田徹:確かにそうですよね。

篠原憲文:時間が迫ってきているので、少しかいつまんでご案内しますと、世界的に感染症で世界が揺らいだのが、代表的にペストとスペイン風邪という病気で、ちなみにスペイン風邪というのは、1918年から3年ぐらいに渡って流行したのですが、これがどのくらいインパクトがあったかというと、この3年間の間で、世界中で累計6億人ぐらいの方が感染して。これは、当時の世界人口からすると、人口の三分の一、3人に1人がスペイン風邪にかかったと。

武田徹:凄いことだよねこれは。

篠原憲文:これが約100年前で、亡くなった人は5,000万人から1億人ぐらいだと言われてまして。

武田徹:日本の人口だよ、1億人というと、およそ。

篠原憲文:そうなんです。日本ではどのぐらい感染と死者がいたかというと、当時日本の人口は5500万人だったそうなのですが、3回に渡って流行気があって、述べ2380万人、人口の約半数が感染したと。

武田徹:これは大変だな。

篠原憲文:そして当時亡くなった人の数でいくと、48万人ぐらいということで、病気にかかったとしても、亡くなった人は100人に1、2人という。ですから、比較的致死率のようなものはそこまで高くはなかったようですが。とはいえ、100年前にこうしたものがあって、例えばイギリスでは、ある町で人口の8割が亡くなってしまって、社会活動も維持できないようなことが起きたのも、ちょうど100年ぐらい前だったんですね。

武田徹:なるほどね。

篠原憲文:もう一つ、ペストは14世紀頃に起きて。

武田徹:室町幕府が成立した頃ですよ。

篠原憲文:そうですね。

武田徹:はい。

篠原憲文:で、亡くなった人は1億人ぐらい。この当時世界人口が4億5千万ぐらいですから、大人数が亡くなったという。

5分の1が亡くなったと。非常に恐ろしくて、この時も世界中で流行期は3回あったんですね。

武田徹:なるほど。

篠原憲文:今回のコロナウイルスに関しても言えるのですが、一度一生懸命絞った中で、みんな我慢して流行を抑えても、ぶり返すように3年ぐらいの中で2回目、3回目と波がやってくるという。

武田徹:安心しちゃいけないということですね。

篠原憲文:そうですね。一度では収束しないと過去の歴史から分かるので。では、ペストが収束したのはいつなのかというと、収束するためには2つしか方法がなくて、1つは、全員かかって抗体を手にする。2つ目は、ワクチンが行き渡って抗体を手にする。

武田徹:なるほど。

篠原憲文:もうこの2つしかないと。で、ワクチンなのですが、最近ニュースなどでは1年半、18ヶ月掛かると言われていますが、ただ、18ヶ月掛かったワクチンが、自分の手元にいつ来るのかということで、やはり2、3年という時間は要するのではないかと言われていますから。おそらく経済活動はこのままずっとロックダウン状態ということは。

武田徹:ないでしょうね。

篠原憲文:緩んでいくことは思うのですが、個人の生活態度や衛生の意識という意味では、3年ぐらい緩められないと歴史が物語っていますね。

武田徹:はい。篠原さんにお話しをしていただくと、何か悲観的な雰囲気が多くなってくるんだけれども、でも日本はよくやっていると思うよ。亡くなった方も少ないし。でもこれ、医療現場で物凄く頑張っている人たちがいるから、こういう数字だと思います。従って我々も医療現場にこれ以上迷惑を掛けないように、本当に自重することが大事だな。

篠原憲文:そうですね、なるべく病院に行かなくて済むように、健康管理していけるといいですね。

武田徹:一団となって協力して、早めに収束したけれども、まだ安心をしてはいけないということで、篠原憲文さんのお話しありがとうございました。

篠原憲文:ありがとうございました。

武田徹:これは参考にしていただいて、しかし心持ちは明るく持っていこうじゃありませんかね。ありがとうございました。

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