0120-123-300
【自宅を使わないお葬式専門】

2020.10.17 おくりびとからのメッセージ「現代の宗教」

武田徹のつれづれ散歩道「おくりびとからのメッセージ」

武田徹:つばさ公益社では、またまた賞を受賞されたということで、おめでとうございます。

篠原憲文:ありがとうございます。

武田徹:関東経済産業局主催の、一都十県が参加する、広域連携アクセラレーター2020。これ、どういうものなんですか?

篠原憲文:経済産業省の所管で、一都十県ですから非常に広い関東平野の自治体が参加する、アクセラレーターと言いまして。

武田徹:アクセラレーターって、促進するというような意味だよな。

篠原憲文:はい。今回、88社がこのプログラムに応募しまして、その中から13社が最終的に選ばれたのですが。

武田徹:その中に選ばれたと。優秀ですね。

篠原憲文:ありがとうございます。

武田徹:広域連携アクセラレーター2020というのはどういうものなんですか?

篠原憲文:アメリカのシリコンバレーや中国の深センのような、多くの新しい会社が急速に育っている地域というのがあるのですが、これはよくエコシステムといいまして、松下幸之助さんが金魚と水槽の話をよくするのですが、金魚だけ見ていると、金魚はすぐに死んでしまう。金魚ではなくて水を注意深く見つめるのが重要だと。

武田徹:なるほどな。

篠原憲文:この関東経済圏を一つの水槽と見立てて、ここの環境改善をして、沢山の会社が連携したり集積をすることによって、会社を作り出そうと。

武田徹:企業を金魚と見立ててるんだね。

篠原憲文:そうなんです。今回は一都十県の県庁や経済産業省が応援をして下さって、選ばれた13社が多様な成長の形を連携して探ろうという。

武田徹:なるほど。

篠原憲文:長野県も勿論参加していまして、早速10月1日から始まったところなんですよね。

武田徹:ああ、そうなんだ。だから、一都十県を巨大な水槽に見立てて、その中に金魚に見立てた企業が連携を取りながら水槽の中で上手く、よりよく発展することを応援しようというものが広域連携アクセラレーターなんだ。

篠原憲文:そうなんです。

武田徹:そう言ってもらうと凄くよく分かるね。

篠原憲文:かなり大規模なプログラムで、今回2回目のプログラムだったのですが、身の引き締まる思いでかなり大変でした。

武田徹:おぉ~。

篠原憲文:日々宿題に追われているような感じです。

武田徹:いろんな資料を出さなきゃいけないんでしょう?

篠原憲文:そうなんですよね。

武田徹:実際に出向いて説明もするの?

篠原憲文:はい。今予定されているのが、来月栃木の県庁にお邪魔して、県庁の職員の方々向けに、社会課題に対してこういう対応はどうかというような提案をしてくる予定ですし、毎月そういった予定があります。

武田徹:いやぁ、それはご苦労さま。ですけど、これでかなり知名度や信頼度も相当アクセラレイト、まさに上がりますね。

篠原憲文:そうですね。経済産業省からそういった形で講演していただける状況になっていて。ですので、本当に行政と一体になって事業成長や地域課題に向き合っているのですが、とてもいいキッカケをいただいたなと思っております。

武田徹:一番評価されたのはどんなところだったんですか?

篠原憲文:我々はやはり公益性、社会性があるという、高齢化社会の中で多くの方にお葬儀やお墓の選択肢を作るというところを評価していただきました。

武田徹:しかもこれまでの短期間の間に4拠点作っていますもんね。

篠原憲文:これについても様々な、地域を盛り上げていこうというファンドのようなところや地元の議員さんから応援していただいて、本当にありがたいと思っております。

武田徹:開業から2年8ヶ月で葬儀を行ったのが450件ということで、いかにこういった葬儀をみなさんが望んでいたかという、潜在的なニーズというものを上手くつばさ公益社が掘り起こしたということなんだろうねぇ、きっと。

篠原憲文:ありがとうございます。日々、私もフロントに立ったり、電話対応や接客もしているので、非常に葬儀でお困りの方っていらっしゃるんだなぁと痛感しています。

武田徹:そうですよね。葬儀の形も時代とともに変わりつつあるということでございます。さぁ、今日はどんなお話になりますか?

篠原憲文:今日紹介したいのが、文化庁の宗教年鑑についてで。

武田徹:それは本ですか?

篠原憲文:そうですね。これによって様々な宗派、仏教、神道、キリスト教、色々ありますが、その寺院、教会などが日本にいくつあって、信徒の方が何人いるのかというのが毎年報告されているんです。

武田徹:うん。

篠原憲文:少し遡りまして、1995年(平成7年)、この25年前と令和元年を比べてみますと、様々な変化が見て取れますので、この宗教年鑑を紐解いて、日本の宗教の今というものを紹介したいと思います。

武田徹:興味深いねぇ。

篠原憲文:おおよそですが、日本の人口という意味では平成7年と現在で、さほど変わらず1億2千万人前後なんですが、仏教系、神道系ともに、信徒、信者さんの数が減っておりまして、どのくらい減ったのかと言うと、仏教系信者が平成の時代で8千万人近くいたという集計に対して、令和は5千万人くらいまで減ってきていると。

武田徹:3千万人減った?結構な数だよ、これ。

篠原憲文:これはどういう数が元になっているのかと言うと、例えば天台宗、真言宗、浄土宗など、それぞれの宗派の元が、うちの信者数は何人だと報告しているものを単純に足し上げたものなので、先程仏教が5千万人くらいだと言いましたが、神道の信者数というのは8千万人いますから。

武田徹:ほぉ。

篠原憲文:仏教系で3千万人くらい信者数が減っているという報告や、神道ですと平成で一億人くらいの信徒数だったんですが、今日現在では8千万人くらいということで。

武田徹:ふ~ん。

篠原憲文:報告数だけ見ますと、神道のほうが仏教よりも多く信徒がいるという報告になっています。それぞれ細かく宗派を見ていきますと、キリスト教系は平成で975万人、約1千万人で、令和も大体同じくらいなので横ばいという状況です。

武田徹:ほぉ。

篠原憲文:そして特徴的な新宗教では、代表的な天理教、立正佼成会、PL教団、霊友会など、これらが半減しているという。

武田徹:ほぉ。

篠原憲文:当時で730万人くらいだったのが、450万人くらいになったと。

武田徹:なるほど。

篠原憲文:仏教、神道、新宗教ともに減ってきているという状況でして、これによって出ている影響とは何かを調べたんですが、真言宗という宗派で代表的な四国遍路という、活動と言いますか、ありますが。

武田徹:増えているんじゃないかなぁ。

篠原憲文:そんな気がしますよね。年を召されて旅行がてらそういった宗教体験をするというのはいいと思うのですが、ちょっと調べてみたら、真言宗の信徒の数が、この25年で800万人減少したという報告が出ていまして。

武田徹:ああ、そうなんだ。

篠原憲文:理由は色々ありそうですが、単純に信徒が減っていることもありますし、報告をちゃんとしていなさそうなところがあったりした中で、四国遍路で太龍寺というお寺に行くためにロープウェイを利用する人数を数えてみようと思いまして。

武田徹:これはかなり客観性ありそうだよね。

篠原憲文:そうですよね。一応、四国遍路で88ヶ所周る時に途中で、みなさんそのロープウェイを通るらしいので、そこの利用者数を調べてみたのですが、1992年(平成5年)くらいは年間16万人だったと。

武田徹:おぉ~。

篠原憲文:大勢お見えになったなぁという印象ですが。で、直近5年間の平均を見てみたんですが、年平均7万8千人ということで。

武田徹:減っているねぇ。

篠原憲文:半分以下ですね。意外だなぁと思いまして。熟年になって旅行に行く人は増えているようなんですが、四国遍路のような形で宗教体験をしながらという人は、実は半分になっていたんだなぁと思いました。

武田徹:う~ん。

篠原憲文:実はこれ、日本だけの話ではなくて。

武田徹:世界的傾向ですか?

篠原憲文:そうなんです。特にヨーロッパが顕著だと言われていて、キリスト教の教会離れが結構深刻化してきていると言われていて、週末にミサと言って人が集まりますが。

武田徹:やりますね。

篠原憲文:この人数が徐々に減ってきていて、協会の運営が成り立たなくなってきていると。で、実は教会も手放されて、変な話売りに出る教会が多いそうなんですが、これを今買っている人というのがモスクだと言うんですね。

武田徹:イスラム教ですか?

篠原憲文:そうですね。ヨーロッパは結構移民の方が多いようで。

武田徹:ああ、そうだよね。

篠原憲文:礼拝する施設を探していらして。

武田徹:はいはい。

篠原憲文:そんな中、キリスト教の教会離れが進んでいる中、移民の方たちの宗教施設というのが増えているという。

武田徹:なるほど。

篠原憲文:アメリカでは教会の力がまだまだ強いようなんですが、先程のヨーロッパもそうですし、世界各国で宗教体験や宗教から段々と人が離れ始めているというのが現状ですね。

武田徹:私が不思議に思うのが、そういった宗教離れがある中で、宗教を信じる人が非常に過激化、原理化しているのがウンと多いじゃない。これ、面白い現象だと思うね。

篠原憲文:そうですね。2000年代にテロみたいなものもありましたけれども。

武田徹:そうでしょう?

篠原憲文:減っていく中で濃密化して過激化しているところも一部あるかも知れませんね。

武田徹:ね。やはり多くの人数がいなくなればなるほど、やはり危機意識みたいなものを持ってしまうのかしらね?

篠原憲文:う~ん。

武田徹:増やそうとするわけじゃない?俺の宗教絶対いいだろって。それで宗教戦争するんですよ。アルメニアとアゼルバイジャンだってまさに宗教戦争だよ。そういう宗教戦争がどんどん増えてるんだけど、地球全体の宗教に関する人たちは減っているという、奇妙な現象だなぁ、これは。

篠原憲文:そうですね。国際情勢と宗教というのは密接で、特にイスラエルなどは話題になりますが。情報の流通速度が早くなったということも影響していると思いますけどね。

武田徹:なるほどね。それから先程非常に面白いと思ったのが、1995年の神道、1億人って言ったけど、神道ってのはさぁ、身体に染み付いたような感じで、例えば正月には神社に行く、あれもひとつの信者かも知れないよな(笑)

篠原憲文:一億人というのはもしかしたら初詣に来ている人数ではないのかと(笑)

武田徹:多分そうだよ(笑)だって1億2千7百万人なんでしょ、日本の人口は。1億人も一生懸命信仰している人はいないんじゃないかと思うけど。まぁ、それだけ日常的になっているということなんだろうね。

篠原憲文:この宗教年鑑の統計のとり方としては、各宗教団体の報告数を単純に足し上げているものなので。

武田徹:なるほど、報告数なんて大体多いんじゃないの?(笑)

篠原憲文:そうですね。ただ、やはり25年、30年周期で見ると、斯様に減ってきているのか、という発見ができますよね。

武田徹:そうですよ。

篠原憲文:例えば、現在お寺の数ってコンビニよりも多いんですよ。

武田徹:ほぉ~。

篠原憲文:お寺が今全国で7万7千あるんですけれども。

武田徹:でも減ってるでしょう、これも。

篠原憲文:はい。この内、現在活動休止している、もしくは無住職のお寺が2万あるので、5万くらいなんですが、この中で更に兼務寺と言って、ひとつでは成り立たないところが複数やることも多いですから、実態は3万5千くらいなのではないかと言われていますね。

武田徹:ふ~ん。まぁ、これから21世紀を生きる人々は、何を心の拠り所にするんでしょうかね?

篠原憲文:そうですね。かつては人の生死について、人生について、宗教者の方が導いてくださる時代でしたが、現代の我々は指針を求めるのが、科学が万能な時代というか、依代が見つかりにくいですよね。

武田徹:まぁ、それだけ現代人が不安ということが言えるのかも知れないね。

篠原憲文:そうですね。

武田徹:何か心の拠り所というのは欲しいものですからね、人というのは。

篠原憲文:でも、私は週末なんかにたまにお寺へお出かけするのですが、そこで心を静めて宗教体験をすると、安心感や安らぎを感じますけどね。

武田徹:あるよねぇ。私も毎朝神社へ行くんだけど、やっぱり雰囲気が違うんだよな。神々しいというか、空気が違うよね。という体験はあるんですが、全体的に見ると、人類はどんどん無宗教になりつつあるような側面を感じますね。

篠原憲文:そうですね。今、個人的に思っているのですが、宗教の代わりとして出てきているのが、健康なんじゃないかと。

武田徹:あぁ。

篠原憲文:日本人にとっての宗教とは、健康なんじゃないかと思い始めていますけれどもね。

武田徹:健康宗教か(笑)

篠原憲文:これがやはり皆が信じるところじゃないかと。

武田徹:そうだよねぇ。今回も大変興味深い話でした。ありがとうございました。

篠原憲文:ありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です