0120-123-300
【自宅を使わないお葬式専門】

おくりびとからのメッセージ  「日本の自死」

武田徹:篠原さん、今日はどういうお話しでしょうか?

篠原憲文:今日のテーマは「日本の自死」いわゆる自殺についてで、実は国内での近代の統計が、昭和53年に始まって以降、最も少なくなるという。

武田徹:少ないんだね。

篠原憲文:はい。昨日の発表で、調査開始以来初めて2019年に自殺者が20,000万人を下回り、遂に19,000人台に入ったという。

武田徹:なるほど。しかし20,000人と言えど、結構多いような気もするけどね。

篠原憲文:そうですね。ここ10年ぐらいで政府やボランティア団体の活動の効果が出てきて、近代には初めて20,000人を下回るということで。内訳を見てみますと、男性が大体14,000人くらいで、女性が6,000人ぐらい。

武田徹:男性が圧倒的に多いね。

篠原憲文:男性は女性に比べて2.3倍もご自身で命を絶ってしまうことが多いそうで、原因は終業や失業なんです。

武田徹:なるほど。

篠原憲文:経済的な理由が女性より突出して多くて。とはいえ国内の自死について統計を振り返ってみると、かつて注目されたのは1998年の頃で。

武田徹:ちょうど長野の冬季五輪が行われた年じゃないですか。

篠原憲文:そうですね。この時、いわゆるバブルの崩壊と共に、金融機関の倒産や大手証券会社の倒産があった影響で、1998年に初めて統計市場30,000人を超えまして。

武田徹:それと比べると随分減ったね。

篠原憲文:ちなみに2011年の統計まで30,000人を超えていて、当時はニュースでも自死の防止についてや報道のあり方について取り上げられるほどで、特に2007年にリーマンショックなどもありましたが。

武田徹:ありました。リーマンショックの後も増えたからでしょうな。

篠原憲文:やはり30,000人を超えて、35,000人近かった。

武田徹:やっぱりなあ。

篠原憲文:原因として、経済的な理由というのが非常に大きかったのですが。

武田徹:しかしね、篠原さんね。

篠原憲文:はい。

武田徹:アメリカのリーマンが世界中に影響を与えて日本人の自殺も増えるというのは、本当にグローバルな嫌な時代になったものだね。

篠原憲文:世界が繋がっていて、遠くの国の話しでも他人事ではないという。

武田徹:本当にそうだよなぁ。

篠原憲文:このような経済的な理由で思い詰めてしまう方が統計市場では年々減ってきていますが、近年で最も多い理由は、健康上の理由というのが65%ぐらい。

武田徹:うーん。

篠原憲文:つまり多くの方が健康を理由に自死してしまう。

武田徹:絶望しちゃうのかな?

篠原憲文:そうですね。ちなみに年代ごとでいくと、20代〜80代までの1位が健康上の理由であると。

武田徹:ほぉ。

篠原憲文:10代は実に様々な事に悩みまして。

武田徹:分かります。青春時代ですよ。

篠原憲文:10代の悩みの一番上に来るのは学校についてで、閉ざされた環境の中というのは、色々な理由があったと思うのですが。

ちなみに、国内で10代の死亡率が高まっていて改善しないといけないという話を聞くのですが、 実際に10代の日本人が年間どれくらい命を落としてしまうのかというと、大体600人程で。

武田徹:なるほど。

篠原憲文:そして率ですと少し見誤ってしまうことがあるという思いもありまして。というのは、世界的に見ると10代の死因1位は交通死亡事故で。

武田徹:これは分かりますね。

篠原憲文:2番目が呼吸器の疾患。大気汚染が激しかったりすると呼吸器系が原因で亡くなることが多いのですが。

武田徹:これも1つの地球環境の悪化だよな。

篠原憲文:しかし日本において交通事故で亡くなる人は年々減ってきていて、最近話題になったニュースとしては、4年連続で4000人を下回ったということで。

事故数というのは1年間で大体50万件くらいあるのですが、自動車の事故で亡くなる人が減ってきていて。ちなみに2019年だと3200人ですので、19000人となると減らしていかなければいけないということですが。

なので日本では自動車の安全性能も高まってきていて交通事故で亡くなることが減ってきていると。現実は40代、50代もそうですが、60代以上の男性の健康への心配といいますか。

武田徹:あぁ、そうだろうな。

篠原憲文:高齢の方の自死が全体の数からすると大体半分くらいなので、昨日のニュースを見て感じたのは、若年者にも目は行くし重大なことですが、高齢の、特に60歳を過ぎて健康を失ってしまいがちな時にこそ、心の健康に気を付けたいと。

武田徹:うん。

篠原憲文:そういうニュースなのかな、と思いました。

武田徹:そもそも心の健康状態とはどういう状態を言うのかということだよね。

篠原憲文:そうですよね。

武田徹:誰だって60過ぎればどこか具合い悪いよ。全く健康な人はあんまりいないんじゃないの?ちょっと足が痛いだの、腰が痛いだの、あるからなぁ。

篠原憲文:心の健康が失われてしまうというのは、絶望してしまう状況であったり、目標を見失ってしまったり、生きる意味を見失ってしまうということが根本にあるようですね。

武田徹:それは本当にあると思うね。

篠原憲文:65歳を過ぎて定年退職をして、かつての役割みたいなものが段々減っていった時に、生きる意味を見失ってしまうというのが男性の傾向としてあるようで。

武田徹:そうなんだろうな。

篠原憲文:女性方はコミュニケーション能力の高さといいますか。

武田徹:なぜ女性のコミュニケーション能力が高いかというと、子供を産むじゃないですか。

篠原憲文:はい。

武田徹:子供を産むと同時にPTAとか学校で友達できるんだよね。男は外で働いてるきりでしょう。女性は環境の変化に適応できるような生活に今までなってたの、女性も働けるように変わってきてますけどね。それが私は大きいと思うよね。

篠原憲文:女性って不思議で、母親になると共通点は母親というだけで、背景が様々。

武田徹:変わるでしょう。

篠原憲文:はい。

武田徹:篠原さんもさ、子供がいて妻が子供の世話をすると、圧倒的に違った環境になりますよ。父親でもなるけれども、母親の方が大きいだろうな。

篠原憲文:確かに父親以上に母親が色々な環境に身を置かれますし、その中でコミュニケーションをとりながら物事を進めていますからね。やはり男性社会の難しさというのが統計の中でも出ていて。

武田徹:うん。

篠原憲文:かつての自殺白書という政府発表を調べたときに、男性自衛官の死亡者数が突出して多い。

武田徹:自衛官が。

篠原憲文:防衛の任務にあたっている方が多いと。何故かというと、いわゆる男性社会で男性比率の高い職場ですよね。

武田徹:確かにそうだね。

篠原憲文:構造的にいじめの問題が起きやすいと指摘されていまして。男性社会で上下関係が厳しい世界、こういう所はあまり環境としてよくないですね。

武田徹:企業でも男性だけの方が。

篠原憲文:問題が起きやすい。

武田徹:なるほどな。

篠原憲文: 男の生き辛さは年を増すごとに出てきますが、色々なコミュニティーに出て行くとか。

武田徹:大事なことだね。

篠原憲文:武田先生は新しい楽器に挑戦されたりということもありましたが、創作活動や一人で向き合える趣味もいいですよね。

武田徹:いいよね。ヴィクトール・フランクルという、夜と霧だっけ。要するにアウシュヴィッツにヴィクトール・フランクルが入るんだけど、彼は心理学者だったから、そこで亡くなっている人達を観察するんだよ。

その中で早く亡くなっていく人というのは、希望を失った方らしいのね。多くの方は次のクリスマスまでに必ず援軍がやってくると思っている。でも、クリスマスが過ぎても援軍がやってこないと、かなりの人がバタバタ亡くなっていくんだって。

篠原憲文:なるほど。

武田徹:ところが、生き延びる人は絶対に生きるんだという信念を持っている人で生き延びたという研究記録があるみたい。だから絶望すると駄目なんだよな。

篠原憲文:実は時期や曜日によって、死亡率が変わるという。

武田徹:やっぱりそうなんだ。

篠原憲文:ちなみに、男性は月曜日に多くの方が命を落とされて。

武田徹:嫌なんだよ。子供もそうじゃない?自死には繋がらないと思うけど。

篠原憲文:18歳以下の比率分析を調べたところ、18歳以下だと9月1日が突出して多い。

武田徹:それもそうだよな、夏休み終わって学校行くんだよ。

篠原憲文:18歳以下だと、8月31日~9月2日の3日間が非常に多いそうですね。

武田徹:なるほどねえ。

篠原憲文ちなみに全体だと、季節では3月が最も多くて、2月は逆に凄く少なく、3月~6月にかけて多くなるそうで。

武田徹: 先程希望という話をしましたが、世の中が与えてくれるものではないからね。

篠原憲文:そうですね。

武田徹:自分で希望とかそういうものは持たなきゃいけない訳でさ。

篠原憲文:自発的に自分の内側から沸いたり。

武田徹:するんでしょう?

篠原憲文:そうですね。

武田徹:だから日頃から将来何やりたいとか、やり足りないなっていう事を考えて生きる必要はあるんじゃないのかな。

篠原憲文:高齢の方は特にそうですね。

武田徹:そういうこと。

篠原憲文:今から何を取り組もうかという、目的ですよね。

武田徹:まだ1月でございます。今年何をしようかという人も、是非今年やりたいことを実現するように。

篠原憲文:そうですね。

武田徹:夢を持続して持っていただけると、健康的に生きる1つの火となると。

つばさ公益社、篠原憲文さんのお話しでした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です