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おくりびとからのメッセージ  「おひとりさまのお葬式」

武田徹:以前篠原さんがお話ししたことに対して、長野市の方からいただきました。「以前篠原さんのお話しで単身化、おひとりという言葉。」

篠原憲文:はい。

武田徹:「主人と2人での生活になりました。子供たちには迷惑を掛けることが出来ない。それぞれの生活がありますから。心の健康、体の健康、誰かの為になっているだろうかと考えたりもします。頼ったり、頼られたり、そんな生活をしたいですね。60歳を過ぎているのですから必要なことです。何かあってからでは遅い。自分の事ばかりではなくて皆さんお忙しい、すぐに声をかけるのも躊躇ってしまいますので、第三者を頼ることも生活していく上でアリかなと、この頃思うようになりました。」と。

篠原憲文:なるほど。

武田徹:こういうご心配は有り得ますよね。

篠原憲文:そうですね。お言葉の中で共感したのが、迷惑を掛けたくないという言葉と、人との繋がりの中でお互いに迷惑を掛け合うものだとか、もしくは許し合うとか。本来そう有りたいものですが。

武田徹:迷惑掛けることもあるし、自分がお助けすることもあると。お互い様ってことだよな。

篠原憲文:本当ですね。

武田徹:これからそういう社会にしていかないと、それぞれ単身で固まっていたら本当に大変な社会になっちゃうからね。

篠原憲文:先程の単身化のお話の中にもありましたし、これからも増えてくるという中で、家族の在り方というのが変わってきていると最近感じます。

武田徹:はい。

篠原憲文:先程のお便りで思い出したのですが、家族ってどこまでが家族なのでしょうか?という問い掛けがあって。

武田徹:なるほど。

篠原憲文:例えば、配偶者だとか子供、一緒に暮らしていれば皆家族だという認識が。

武田徹:これは問題ないね。

篠原憲文:これは子供が世帯が分かれて別で暮らして、そこで家族を持っていたりすると、場合によっては子供なんだけれども家族というと配偶者だけかな、と意識してしまうことがあったり。なので、おそらく20年、30年前に家族といったときに想像した人達というのは、広くもしかしたら親や親の兄弟なんかも皆含めて、いとこなんかも入れて家族だったのかも知れないのですけれども、最近家族っていったときに凄い狭いところをね。

武田徹:そう。小さくなってるよね、範囲がね。

篠原憲文:何となくそんな感じが。

で、その迷惑をどこまでの範囲の方だったらお互いに許容し合えるのだろうというと、だんだん狭くなってきちゃったなぁというのを今ちょっと思い出しました。

武田徹:でもね、子供達に迷惑を掛けたくないという。

篠原憲文:でも子供には迷惑掛けたいですけども、どうなんでしょうね。

武田徹:迷惑掛けたっていいんじゃないの?

篠原憲文:とは思うんですけどね。

武田徹:子供はもう完全な家族ですよね。

篠原憲文:と、思いますよねぇ。

武田徹:流石にいとことかそうなるとちょっと、現代人は考えちゃうかもしれないけどね。

篠原憲文:確かにですね。

いや、なんていうかこれから本当に多くの方が自分事になっていくお話しで、お便りもね、第三者の力を頼ったり、家族のところ以外の色々な交流もだし。

武田徹:うん。

篠原憲文:例えば介護なんかでも人に頼ることがやっぱり多いと思うんですけれども、他にも医療の関係でもそうですけれども、どこかの繋がりみたいなものをやっぱり皆持っていきたい、そんな感じになっていくような気がしますね。

武田徹:我々の小さい頃はね、家の介護で公の介護、そういった施設なんかもまず無かったし、考えられなかったね。

そういう意味では介護保険、介護制度といのは進歩というか、非常にありがたい存在ではあるよね。

篠原憲文:いや、本当にですね。現代必要な法整備だと思いますし、やはり今中々家ではね、見切れなくなってきていますから、施設の有り難みを感じますよね。

武田徹:そういうことだよね。まぁ今日のお話にちょっと関係あるかもしれないですね。

篠原憲文:いやぁ、本当ですね。

今日お話しとしてお持ちしたテーマが「おひとりさまのお葬式」ということで。

武田徹:なるほど、うん。

篠原憲文:単身化のお話に触れた中で、個人的にも凄くテーマだなぁと思っているのが、このおひとりさまのお葬式なんですよね。

というのも、おひとりさまっていうのはやはり他人事ではなくなってきているというところが。

過去であればそれこそ、未婚で段々年を重ねていったらおひとりさまだよね、というところが特にそうだったんですが、もちろん死別や離別や様々な要因でおひとりさまになる事ってありますから。

事故等も考えたらいつどうなるか分からないような所も含めてですね。1人になってしまったときのお葬式っていうのはどうやるんだろうか?ということについてお話ししてみたいと思っていまして。

武田徹:はい。

篠原憲文:いわゆるお葬式というのは祭祀、祀り事ですよね。これは民法の中でいくと、行う人ってのは基本的には祭祀継承者というかね、親がいて長男がいれば長男と。

武田徹:喪主でございますな。

篠原憲文:喪主ですよね。で、このおひとりさまのお葬式というのは、言い換えると喪主のいないお葬式といいますか。ですのでこれがこれから増えてくるし、今も増えているということなんですね。

武田徹:あ、現実にあるんだよね、当然の事ながらねぇ。

篠原憲文:そうなんですよね。実はこの増え方も、現代の日本社会の現代病といいますか、無縁死って言葉聞いたことありますかね?

武田徹:ああ、話は聞いてるね。

篠原憲文:無縁死という言葉は、この言葉自体が生まれてまだ間もないのですけれども、2010年にNHKで「無縁社会」。

武田徹:ああ、やっていました。ドキュメンタリーでね。

篠原憲文:非常に衝撃を覚えた放送でしたが、あの後生まれた無縁死という言葉があってですね、いわば行旅死亡人なんて言われまして、旅行中に亡くなった旅人で身寄りがどことも知れず、身内がいるかどうかも分からないみたいなことを以前は指していたんですが、今は都会で暮らしていて、例えばアパートで1人暮らし、特に普段交流のある人もいない方が亡くなられた時に、一月経って二月経って、なんてこともあると。

こういった事を指して無縁死とか孤独死と言った訳ですね。

で、この無縁死というのが最近特に注目されるようになったのが、実は元々無縁死とか行旅死亡人について統計データが存在しなかったのですね。

武田徹:なるほどね。

篠原憲文:で、実はNHK取材班がこの放送の時に地道な作業といいますか、聞き取り調査を以て、全国でどのぐらいいるのだろうという調査を行ったところ、いわゆる身寄りのない人というのは最終的に自治体が葬祭扶助という形で、税金でお葬式をするんです。

武田徹:うん。

篠原憲文:この金額から推計した数字ではあるのですけれども、一年間になんと、三万二千人という方が。

武田徹:おぉ。

篠原憲文:いわゆる無縁死をされていると。

武田徹:へぇ。

篠原憲文:三万二千人っていうのが一体どんな数字かというと、日本国内で現在年間に自死されるという方が二万七千人前後と言われますから。

武田徹:それ以上なんだ。

篠原憲文:そうなんですね。

もう今や自殺みたいなものも社会環境だとか色々なところで話題になりましたが、それよりも大きな方が正にその影響下にあるといいますか。

武田徹:なるほどねぇ。

篠原憲文:ですから、自治体からの出費として出ていっている葬祭扶助費もですね、東京なんか特に突出して多くて、年間いわゆる税金で行われているお葬式に拠出しているお金が11億円ぐらい。

これ2014年の数字なんですけれども、2000年と比べると2.5倍ぐらいになっているんですね。

武田徹:これからもっと増えるね。

篠原憲文:そうなんです、もっと増えていくと言われていますね。

武田徹:うーん。

篠原憲文:これは都市部で、というところもありますけれども、これが他人事でもなく。私自身、以前結構山の方で葬祭場をやっておりましたけれども。

武田徹:はいはい。

篠原憲文:年間に2、3件は。

武田徹:あった?

篠原憲文:人口4000人弱なんですけどね。

武田徹:うん。

篠原憲文:そんなところでさえそのぐらい。

武田徹:これからどんどん増えますよ。高齢化社会になっていくからね。

篠原憲文:増えていきますよね。

武田徹:うん。

篠原憲文:今非常におひとりさまのお葬式と言うが、そもそもどうやってやるか想像も付きづらい。

武田徹:大体費用はどうなるのかね?結局税金ということになる訳?

篠原憲文:基本的には自分で用意をして、その自分の財産なりの中から拠出する。

これが通常の形ですね。

武田徹:もう亡くなってるよね?

篠原憲文:そうですね。

ですので、本当に1人という人は自分のお葬式をどう準備するかということなんですが、これは葬儀屋さんなんかでも窓口があるケースもありますし、NPO法人なんかでもあるのですが、自分のお葬式をどういう風にして下さいというのを、遺言信託のような形で亡くなったらこうして下さいということで、お寺をどこに頼むだとか、自分の入るお墓はどこに用意しているだとか、どういう人を呼んでどう声を掛けて下さいとか、こういったことを託して、遺言の執行者になってもらうというやり方ですね。

後これで最近頼られているのは、施設の管理の人ですとか、介護施設でも施設長の方とか、そういうサービスを持っているセンター等もある訳なんですが。

武田徹:うん、そうか。

ということは、今一人で暮らしている方は、自分の亡くなるお葬式の心配も今からしておいた方がいいと。

篠原憲文:そうですね。

武田徹:そういうことだよな。

篠原憲文:やはりに元気な内というか、例えば若い内だとか、健康に自信がある内というのはそんなに深刻な問題ではないのですが。

武田徹:そうなんです。だけどね。

篠原憲文:どうしても年をとって、健康がちょっと心配になってくると、途端に1人というのは不安になりますよね。

武田徹:そうですよ。

篠原憲文:ですので、遠い将来かもしれないのですけれども、元気な内に準備をするということですよね。

武田徹:大事なことだね。

篠原憲文:本当ですね。

武田徹:本当にこれから単身化、おひとりさま、これからはそういう時代になってきますので、是非このコーナーお聴きになって下さい。どうも、ありがとうございました。

篠原憲文:ありがとうございます。

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