0120-123-300
【自宅を使わないお葬式専門】

おくりびとからのメッセージ  「孤独との付き合い方」

武田徹:30周年記念イベントに篠原さんもお出になられまして、ありがとうございました。

篠原憲文:ありがとうございました。

武田徹:いただいております、参加された方。松本市の方ですね。福澤みな子さん。

篠原憲文:ありがとうございます。

武田徹:「先日30周年イベントに、松本から友人と参加させていただきました。
和やかな雰囲気の中、パーソナリティーの先生方のお顔を拝見できて、とても嬉しかったです。」と。

篠原憲文:うーん。

武田徹: 「私はどうしても篠原先生にお会いしたくて、とてもこの日を楽しみにしておりました。」と、嬉しいねえ。

篠原憲文: 有り難いですね。

武田徹: 「私はどうしても篠原先生にお会いしたかった。穏やかな話し方で、きっと優しい方だろうと思っておりました。偶然にも近くのテーブルにおられまして、ラジオでお聞きする時と同じで、ゆっくりと優しい口調でお話しをしていただき感激でした。私は5年前に病気で夫を亡くしております、篠原先生のお話しをお聞きするたびに心が癒され涙が止まりません。私の気持ちを分かってくれる方がいるんだと、毎回気持ちがとても楽になるんですね。快く一緒に写真も撮っていただき、ありがとうございました。」ということでいただきました。

篠原憲文: はい。よく覚えております。本当にありがとうございました。

武田徹: 有り難いですよね。

篠原憲文:本当に、有り難いですね。

武田徹: やっぱり今言われたように、そのご自分の気持ちを誰かが分かってくれると思っただけで非常に心が楽になる。

篠原憲文:そうですね。

武田徹: 人間ってやっぱり孤独というのは非常に寂しいもんだからね。

篠原憲文: 本当ですね。共感したりお話ししたり、何となくそうなんだなぁと理解してくれる人がいると、本当に癒やされるものですよね。

武田徹: そうですよね。

篠原憲文: どなたかのお力になれていると思うと、大変有り難いなって。

武田徹: 我々もそう、生きがいしますものね。

篠原憲文: そうですね。ありがとうございます。

武田徹: 今回は「孤独」というテーマだと。

篠原憲文: はい。今日のテーマは孤独ということで、現代の流行病というような形でよく言われるようになってきたのですが、おくりびとからのメッセージという意味では、孤独死や無縁死など、いわゆる孤立による死が一端のメインの領域になるのですが、孤独というのは2つに大きく分類されるんですよね。

武田徹: うん。

篠原憲文: 例えば英語でいくとソリチュード。

武田徹: ありますね、ソリチュード。

篠原憲文: これがどちらかというと、ポジティブな意味での孤独。孤高とか孤独という割とプラスの意味合いで使われるものがあったり、一方でロンリネス。

武田徹: ロンリネスね、うん。

篠原憲文: ネガティブというか、疎外感を感じたり隔離されたりという様な意味合いの孤独ということで、孤独にも様々な類形があるのですが、最近世界的にも多くの方が孤独の影響を受けるようになってきていて、流行病のように伝播していって危険な状況になるのでは、と警鐘を鳴らされてるのですが、なんで最近になって孤独が良くないと言われるようになったか。

武田徹: うん。

篠原憲文: 過去数十年の間に、飛躍的に孤独が顕著に現れるようになってきていて、なぜかと言うと、モータリゼーションが進んで人が遠くにいても移動が容易になったことで、家族が以前に比べてより離れて暮らすようになったのですよね。

武田徹:それは大きいんじゃないのかなぁ。モータリゼーションねえ。要するに活動が広くなったって事だよな。

篠原憲文: そうなんです。同じ所で生まれて同じ所で生活してそこで人生を終えていくという生活を人類史で紐解くと、それこそ何千年、もしかしたら何万年って期間をきっとそのコミュニティーで過ごしてたと思うのですが、現在は非常に人の移動範囲も広くなりましたよね。

武田徹: それから今の時期なら、昔は田植えだって周りの人たちが一緒にやったんだ。今は機械化が発達してるから1人でもできるじゃないですか。そういう意味もあるよね、機械化というかね。

篠原憲文: 確かに。先進化していく中で、やはり現代病の1つだと思うのですが。この流行病としての孤独の特徴をご紹介したいのですが、実は孤独によるリスクというのが、早期死亡リスクに繋がる。

武田徹: なるほど。

篠原憲文: 研究の成果でハッキリとしてきているということで、2010年のアメリカの調査によると、孤独は1日にタバコを15本吸うことにも匹敵するといわれている。

武田徹:なるほどね、面白いねぇ。

篠原憲文: 更に孤独というのはアルコール依存症であることにも匹敵する、そして運動しないことよりも死亡リスクが高まる。

武田徹: なるほどねえ。

篠原憲文: あとアメリカでは肥満の人が非常に多くて社会問題で。

武田徹: はいはい。

篠原憲文: その肥満よりも更に2倍ほど早期死亡リスクがあると言われていて、オバマ大統領の時に公衆衛生局の長官をやっていた方がいらっしゃるのですが、この方が2017年に論文を発表して話題になっていたのですが、米国でも孤独が深刻化しているということが言われていて、最近のニュースだと今年の1月にイギリスで孤独担当大臣という。

武田徹: そうね、そういうのが生まれましたよね。

篠原憲文: そうですね、世界で初めて孤独に対処する為の大臣が生まれたり。孤独がいかに健康に良くないかということが改めて着目されているのですが。

武田徹: なるほどねぇ。

篠原憲文: 今日ご紹介したのも、日本人にとって孤独がこれから大きな問題になるのではないかという懸念があって、なぜかと言うと、成人に起こる病だと言われているんですね。実は孤独は世代によって感じ方が変わると言われていまして。

武田徹: ええ。

篠原憲文: 幼年期に感じる孤独と言えば、例えばお父さんお母さんがいるんだけども一人で留守番をしていると物理的に1人になって孤独だという感じ方をするものが殆どで、これが思春期になってくると、例えば周囲に人はいるけど疎外感とか。

武田徹: ありますよ。

篠原憲文: こうして孤独の性質が変わってくる、

武田徹: はい。

篠原憲文: これが青年期働き盛りになってくると、他人との関係においての孤独以外にも自分の内面的な自分の主観から生まれる孤独というものがあったり。

これが45歳を過ぎた、いわゆる老年期という、還暦を過ぎた頃に出てくる高齢単身化によるリスクといいますか。横文字でソーシャル・キャピタルの縮小というそうなのですが。

社会活動とか交友している人達が何年後に、歳と共に亡くなっていくこともあるかもしれないし、退職して職場との繋がりが無くなったり、段々交友範囲が狭くなってくる中で、やはり孤独を感じやすくなったり。

そして死を意識するということで感じる孤独というのがあって、やはり人生最後の最後というのは1人。

武田徹: 1人なんですよ。

篠原憲文: ですので、この孤独との向き合い方、付き合い方というのが、これから多くの人が直面していくという。先程松本からお手紙いただきましたけれども、どうやってこう向き合っていけばいいかというところで、本日是非これだけは持ち帰ってもらいたいというポイントがあって。

孤独というのは世代で感じ方が変わるということだったのですが、孤独を感じるというのは殆どが主観的なものだと言われていて。

武田徹: ええ。

篠原憲文: 自分の人生を見つめた時に、自分の事を自分で考えるとマイナスに行きがちだったりするのですが、こういう言葉がありまして、「自分の人生を見つめるときに、自分の人生を客観的に捉えると、人生の満足度が高まる」と言われていて。

武田徹: はい。

篠原憲文: 人の目線から自分の人生を見ると満足度が高まる。

武田徹: うん。

篠原憲文: 逆に自分の人生を自分の目で主観的に見るほど欠点ばかりに目がいって、結果的に満足度が下がると言われていて。1人でいると段々自信を失うようなこともあったりするのですが、そんな時に少し立ち止まって客観的に振り返ってみると、様々な努力をしてきた事とか、家族に恵まれていた事とか、今あることに目が行くのですね。

孤独と向き合う時に是非覚えておいていただきたいのは、実は孤独は自分の頭の中で生み出している主観的なものだということですね。

武田徹: 世の中には「ABC理論」というのがあって、AがActivating event (出来事) 、問題が起きた時にBはBelief (信念:受け取り方や感じ方) 、どういうふうにそれを考えるかによってConsequence (結果としての感情や行動) 、結果が変わると。だから多くの人達は自分1人で考えてると悪い方へ悪い方へ考えるけれども、そのBelief自身がおかしいんじゃないかと自分で疑ってみる必要があるということよく言われるんですよ。で、多くの場合そうなんですよね。悪い方向を考えてしまうから、孤独が非常に増幅されちゃうというこういうことがあると思います。で、今はネット社会なんだけれども、皆がバラバラで横へ横へ拡散だけしてね、集中してないんだよなぁ。

篠原憲文: うん。

武田徹: だから家族でいてもさあ、皆携帯をやったりインターネットをやったり他所へ全部行ってて、団らんの場で会話が成立しないような社会ってあるじゃないですか。

篠原憲文: それこそ何か疎外感を感じてしまいますよね。

武田徹: そこは凄い疎外感を感じちゃうんで、やっぱりこの孤独ということを、もう一度、どういう風にしてこれを克服するかというのは、それぞれが考えた方がいいという大きな課題ですよね。

篠原憲文: そうですね。様々紹介してくる中で、未婚だとか色々な話がありましたけれども、その人生の満足度というのは人数によるものではなくて、その質によるものなんですね。

武田徹: 私もそう思う。

篠原憲文: なので、良き友人がいればいいとか良き理解者がいたり、もしかしたらペットかもしれないですが、色々な繋がりの中で人生の満足度が上がったり孤独は解消されるそうなのですが、頭の中で増幅されがちな孤独というものに対面する時には後ろから自分を見つめると気が楽になる。

武田徹: そういうことですよね。それでまた外に出かけるような、まあ言ってみれば健康というか、動ける方はなるべく色々な人と接するということは大事だよな。

篠原憲文: はい、大事ですね。

武田徹: そうだと思いますので、これから孤独というのは世界的に1つ大きな問題ということで長寿社会になればなるほど、これは大きな問題になってきますよね。

篠原憲文: そうですね。

武田徹: はい。今日は孤独というテーマでお話しをいただきました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です