
篠原さんは、佐久から車でいらっしゃったんですよね。

そうです。

佐久はあまり雪が降らなかったようですね。

そうですね。長野に来たら雪の量が多く感じますね。

やっぱり、違いますね。
さて、長野市の方からお便りがきています。10月16日の放送をお聞きになったんですね。「義理の父や母のお葬式を行いました。互助会に入っていたのにも関わらず、かなりの金額を支払うことになってしまいました。それから場所を変えてやろうかと思ったんだけれども、他に空いていないなどと言われまして選ぶ余地がないと。18年ほど前の話ですが、もっと自分たちで勉強して、調べておく必要があると思いました。この番組が本当に勉強になっています。」とのことです。
でも、同じような体験をされた方って多いんじゃないのかね?

そうですね。急なことですし、後から選択肢を変えたりすることは非常に難しいですので、事前準備が必要かもしれないですね。

お葬式の金額というものは明瞭ではないことが多いですが、つばさ公益社は明瞭な金額でお見積りをしてくれますから、安心できるよね。

我々は「定額のお葬式」という、金額にブレがないお葬式を提供しています。

お葬式のことは、つばさ公益社にご相談ということでございます。
さて、今年もつばさ公益社は色々な賞をもらって、先日は「全国中小企業クラウド実践大賞全国大会 日本商工会議所会頭賞」という賞をいただいたようですね。
クラウド実践大賞って、どういうものなの?

いわゆる、インターネットのサービスを利用して会社の生産性を上げたりだとか、働き方改革に取り組みました、という実例を紹介する大会だったのですが、おかげさまで日本商工会議所会頭賞をいただきました。
10月末くらいに、関東大会で優勝したことをこちらの番組でご報告させていただいたのですが、先日の全国大会で、こうした栄誉をいただいたと。

その全国大会では、篠原さんはスピーチをしたのですか?

はい。10分ほどのプレゼンテーションを行いました。
リモートでの実践大会でしたので、パソコンからの参加だったのですが。

でも、全部の企業がそうやって参加するんだよね。

そうなんです。今回、北海道から参加される方もいらっしゃいました。

なるほど。
見事に賞を射止めまして、おめでとうございました。

ありがとうございます。

それだけつばさ公益社はユニークだっていうことだよな。

そうですね。こうして表彰いただいて改めて色々なことに取り組んできた結果が出てよかったなぁと思いましたね。

そうだよね。さあ、今日はどんなお話になりますか?

本日は「老後不安」についてで、特に対処方法について考えていきたいと思います。
歳を重ねるごとに心配事が増えてきたりだとか、周囲のこと、環境に対して悩みが出てきたり、こういった老後不安を見つめてみたいと思っています。
そもそも悩みって何だろうっていうところで、仏典を見ていたのですが、ブッタが「悩みって何?」という問いに対して答えたのが非常に心に刺さったのですが、「執着」だというんですね。

なるほどねぇ!

悩みというのは執着で、今ある環境、お家・車・家族地位などに対しての執着というのが悩みの根っこで、それを持っていては駄目なんだというようなことが書いてあったのですが。

なるほど~(笑)仏さんだからそう言えるんだけどさ、執着はあるよ、そりゃぁ。

やはり、昨日まで出来たことが歳を重ねてできなくなってくるというのは、以前はできていたという状況があるから、中々受け入れづらかったり、不安や悩みにつながることはあると思うのですが。

そうですよね。

老後の不安について、根本的な要因が2つあると言われていまして。

何でしょうか?

一つは、終末期が分からないという問題ですね。

どなたもそうだよな。いつ亡くなるか分からないもんね。

後で振り返れば、この辺が終末期だったのかな、と思えるのですが、それを迎えている最中は分からないので、準備が難しいということですね。

そうだよね。

例えば、平均寿命が分かっていれば非常に準備が簡単なのですが、現在100歳まで生きる人が日本で8万人いるという状況ですから。

そうですよ。大変ですよ。80代で元気がなくなっても、ある時突然元気になる人もいるんだよ。

そうなんですよね。
この、終末期が分からないから計画が立てづらいというのが一つで、二つ目が、加齢とともに独力で生きるのが難しくなるので、健康であることや日常の生活力が必要となってきますし、誰かの手助けが必要になると。

そうですね。

独力で生きていくのが難しくなるというのは、誰にとっても避けられないですが、そうした中で大事なのは環境を整えるということでして。

うん。

私が終活のセミナーなどでお話させていただくときによくお伝えするのですが、歳を重ねるごとに、頼りになる人や窓口など、この時はこの人に頼ろうという環境を整えるということ、歳を重ねるということは頼るということだと。で、真っ先に思い浮かぶのが、子どもなんですよね。

言ってみりゃぁそうだろうね、家族だよな、まずは。

そうですね。お一人の方もいらっしゃると思いますが、もし仮に子供さんがいるならば、やはり早い段階で少し相談をするとか。
まぁ、立場的に親と子ですから、中々言い出しづらいということもあるとは思うのですが。これが、頼るということですよね。
ここを進めていくというのが大事なことなのではないかと思いますね。

はい。

あと、終末期が分からなくて計画が立てづらいという問題なのですが、どうやって対処するのかというと、お金のこと、健康のことですね。で、健康というのは身体的な健康も勿論ですが、いわゆる心の健康を維持するために、やりがいや地域との関わり合いなど、自分が何か行う事で感謝される、やりがいを持つというのが大事だと思いますね。

健康というと、身体の健康が想像できるのですが、私はやりがいや気持ちの方が大事なのではないかと思いますよ。絶望した人は早くに亡くなるという事例がありますから。
心の健康というのはあまり聞かないですけれど、身体の健康より余程大事だと思うなぁ。

私もそのように考えていまして、先程「悩みというのは執着が根源」というお話がありましたが、この執着を歳と共に少しずつ手放していく、で、あるままに今と向き合って生きていというか。
どうしても、一人でいたりぼ~っとする時間というのは、昔のことを思い出しますから、執着というものに縛られてしまうというのがあると思うんですよね。

はい。

なので、限られた時間の中でお伝えするとすれば、執着は段々と手放していけばいいということと、一人の力では生きていけないので誰かを頼るということで、まず子供さんに話してみるということが大事ですね。

大事なことだろうね~。

あと、心の健康というところで、老後2000万円問題に代表されるように、夫婦二人暮らしで生活していて平均22万円くらい掛かる家庭で、収入の平均が17~18万円ということで、毎月5万円ずつ足りなくなるという計算があって、65歳の夫婦が95歳まで生きると2000万円足りないという、簡単に言うとそういう話があったんですよね。

2000万円問題って大騒ぎになったよね。

心の健康を維持するためには、仕事をして誰かに感謝されたり、地域のためになるというのは結構大事なことだと思います。

そうですね。

で、ファイナンシャルプランナーの方や金融のプロの方に「老後2000万円問題はどうしたら解消できますか?」という相談をしましたら、多くの方が「仕事をできるまでやりましょう」と回答されたんですよね。

それ、大事なことじゃないの?

そうなんです。
現在法律でも定年が延びていまして、70歳で働くというのが段々普通になってくると言われています。70歳を超えても社会の一員として仕事ができる場所があれば、それを追っていくというのが、心の健康を維持するためにとても重要なのではないかと思いますね。

クリスマス間近で思い出しました。
「夜と霧」を書いたビクトール・フランクルが、ナチスによるホロコーストがあった頃に収容されていて、収容されていた人々をずっと観察していたんだよね。
で、誰もがクリスマスの日に連合国の連中が来てきっと救われると思っていたのに、クリスマスが来ても何も起こらないと。そうしたら、次々と人が死んでいったんだって。

望みがなくなったからですよね。

期限を設けないで、いつか絶対助かるんだと思っている人たちの方が生き延びるということが、本に書いてあるんだよね。つまり、絶望したときに人は死ぬんだよね。だから、何か趣味などを持っているということは、心の健康にとっても重要なのではないかと私は思いますね。

そうですね。その意味では、私は武田先生から学ぶことがとても多いです。

いえいえ、そんなことはないですよ(笑)

やはり趣味として音楽はいいと言われておりますし、毎週のラジオでも多くのことを考えると思うのですよね。準備とかもありますし。

それはあるよな。

未来に対して想像を巡らすというのは、身体や脳を活性化させますよね。
一人でいる時間や静かな時間というのは、過去の記憶を呼び起こしがちなのですが、そういったものをなるべく見ないようにしていただきたいな、と思います。

そうですね。
さて、篠原さんはクラウド実践大賞をいただいたりしましたが、今年はどんな一年でしたか?

はい。ちょうど一年前に、つばさ公益社の3店舗目のお店がオープンしたのですが、今はもう5店舗になったということで。

凄いなぁ~!

思い返すと、訳が分からなくなるくらい忙しかったのですが(笑)

篠原さんは、心の健康より身体に気をつけなきゃな(笑)

本当にそう思います(笑)

今、おいくつだっけ?

39歳です。

いよいよ来年は40代ですなぁ。

不惑って言うらしいですね。

大体その頃に大病しやすくなると言われているので、お気を付けください。

はい、気を付けます。

今年一年、ありがとうございました!