葬儀にはお金がかかりますよね。
一般葬では多くの場合、200万円が必要だとされています。
しかし、不幸はいつ訪れるか予測が難しいものです。
そこで、頼りになるのが「葬儀保険」です。
多くの方が残された遺族の負担を少しでも軽減したい、と考えることも増えていて、この「葬儀保険」について検索している状況があります。
しかし、まだまだ耳なじみがない、という方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は「葬儀保険」とはどのようなものなのかについてご紹介していきます。
葬儀保険とは?
葬儀保険とは、自分の死後に支給される保険金を葬儀にあてるために加入する保険を指します。
生命保険の中でも契約内容が葬儀費用のみに限定されている「少額短期保険」と呼ばれるものがあり、ここでは、主に「少額短期保険」のことについてご紹介いたします。
「少額短期保険」は一般的な生命保険と比較すると、保険料は少額ですが、生命保険のような厳しい書類審査や医師の診断書なども必要ないのが大きな特徴です。
さらに、上限年齢も高く、誰でも加入しやすいという特徴もあります。
ただし、あくまでも「少額短期保険」であり、掛け金が少ない分、もらえる保険金額も少ないので、利用の際はしっかりと検討が必要でしょう。
どのような特徴があるのか、メリットとデメリットに分けて整理したので、検討の参考にしてください。
葬儀保険のメリット
葬儀保険は医師の診断書が不要
一般的な生命保険では、高齢になると保障が打ち切られてしまうことがあります。
ところが、葬儀保険は葬儀のための保険であるため、高齢者や持病がある方でも加入できるのが大きなメリットです。
また、通常の生命保険では医師の診断書が必要ですし、持病の告知義務もあります。
ところが、葬儀保険は医師の診断書が不要であり、持病の告知義務もありません。
そのため、高齢者や持病がある方でも加入しやすい保険となっています。
プランにもよりますが、85〜89歳という年齢まで加入を受け付けているところもあります。
素早く保険金を受け取れる
葬儀は死後数日のうちに行われることがほとんどです。
ですから、急に大金が必要となってしまいます。
しかし、通常の生命保険では申請後受け取りまでに最短でも5営業日は待たなくてはいけません。
一方、葬儀保険の場合は書類到着後、翌営業日以内に保険金を受け取れる場合がほとんどです。
提出書類に不備さえなければ、基本的に保険金の受け取りが遅れることはありませんので、不幸があった際にすぐに使用できるのが大きな特徴です。
通常の生命保険よりも低価格
保険金の用途が「葬儀用」として明確になっているため、通常の生命保険よりも月々の保険料を安く抑えられます。
葬儀保険には「保険金定額タイプ」と「保険料一定タイプ」があります。
「保険金定額タイプ」では、年齢に応じて月々の保険料が増えてしまいます。
ですから、人によっては支払いが負担になってしまう場合もあると考えられます。
その分、受け取れる金額が一定であるのが特徴です。
契約した料金が支払われるため、葬儀の際の負担は軽減できると言えます。
「保険料一定タイプ」では、月々の保険料は一定なので、支払いの負担を軽減することができます。
ただし、年齢を重ねるごとに受け取れる保険金の額は少なくなるという側面も持っています。
それでも85歳または89歳といった保障期間の満了まで、長期的に保障を受けることができます。
「保険料一定タイプ」は加入時期によって受け取れる金額が変わってくるので、若いうちに加入しておけば月々に支払う保険料を安くすませることができます。
保険金の利用目的は葬儀以外でもOK
葬儀保険は葬儀に使用する保険、という大前提があります。
ところが、葬儀の際にしか使用できないわけではありません。
どうしても緊急で必要な出費があればそちらにあてることもできます。
葬儀保険のデメリット
申込んでからすぐ適応開始になるわけではない
葬儀保険も一般の保険と同様、契約後すぐに保険適用されるわけではありません。
保険会社によって異なりますが、実際に保険金が支払われるのは約3か月後以降となる場合が多いようです。
つまり、申込みから3か月内に亡くなってしまった場合は保険金が支払われないことになってしまいます。
葬儀の全額補填されるわけではない
葬儀保険は、一般の生命保険のように保証金額が高額ではありません。
ですから、たとえ保険金を受け取っても、葬儀にかかる費用の負担を予想ほど大きく軽減できない場合があります。
契約の際は、いくらくらい金銭が補填されるのかを明確に把握しておきましょう。
保険会社の破綻の際にリスクがある
通常の生命保険ではセーフティーネットとして「生命保険契約者保護機構」というものに加入できるようになっています。
そのため、保険会社が破綻しても一定の保証が受けられるようになっています。
しかし葬儀保険は扱う保険料が小さい「少額短期保険」に該当するため、「生命保険契約者保護機構」に加入することができません。
したがって、もしも加入した保険会社が破綻してしまった際には、支払った保険料を受け取ることが難しくなります。
基本的に掛け捨て
葬儀保険は、基本的に掛け捨てです。
したがって、途中で解約をした場合、これまで支払っていた保険金はいっさい戻ってこないということがほとんどです。
葬儀保険の注意点
受け取り時に税金がかかる
葬儀保険は、課税対象となります。
葬儀保険の場合は被保険者や保険料の支払者、そして保険金の受取人が誰かにより、税の種類が変わってくるという特徴があります。
例えば被保険者が「夫」で保険料の支払い者が「妻」、そして保険金の受取人が「子」の場合は受け取る保険金は「贈与税」になります。
また、被保険者が「夫」で保険料の支払い者が「妻」、そして保険金の受取人が「妻」の場合は所得税となります。
そして、被保険者が「夫」で保険料の支払い者が「夫」、保険金の受取人が「子」の場合は相続税となるのです。
相続税の場合は、「法定相続人の人数×500万円」を非課税枠として計上することができます。
健康状態の申告は必要
葬儀保険の場合は保険加入時の医師の診断書は必要ありませんが、健康状態に関する告知を自己申告で行う必要があります。
ですから、もしもここで虚偽の告知をしてしまうと、「告知義務違反」となり、契約を解除されたり保険金を受け取れなくなったりしてしまいます。
保険金は加入者全員の保険料でまかなわれているので、健康状態が著しく悪い方の加入は制限しなければ、全員に保険料を支払うことが難しくなってしまうためです。
まとめ
今回は葬儀保険についてご紹介しました。
- 葬儀保険とは葬儀にあてるために、自分の死後に支給される保険金を受け取る保険
- 用途が葬儀費用に限定されており、「少額短期保険」と呼ばれる
- 保険料が少額
- 生命保険のような厳しい書類審査や医師の診察などが必要ない
- 上限年齢が非常に高く、誰でも加入しやすい
- 「保険金定額タイプ」では、年齢に応じて月々の保険料が増加する
- 「保険料一定タイプ」は若いうちに加入しておけば月々に支払う保険料を安くすませることができる
- 「保険料一定タイプ」では、月々の保険料が一定で、支払いの負担を軽減できる
- 「保険料一定タイプ」では、年齢を重ねるごとに受け取れる保険金の額は少なくなる
- 85歳または89歳といった保障期間の満了まで、長期的に保障を受けることができる
- 保険金を早く受け取れる
- 葬儀以外にも利用できる
- 保険適用までに一定期間(おおむね3か月)が必要
- 保険会社が破綻しても保護されない
- 保険金を受け取っても、葬儀にかかる費用の負担を予想ほど大きく軽減できない場合がある
- 掛け捨ての場合がほとんど
- 課税対象になる
- 保険加入時の医師の診断書は必要ないが、健康状態に関して自己申告する必要がある
メリットとともにデメリットもあるのが「葬儀保険」です。
それでも、超高齢社会となっている現在の日本で、高齢になっても保障を受けることができるのは大きな魅力と言えるでしょう。
自分の死後の家族の負担を軽減するためにも、ぜひこの保険についてよく知っておくことで、加入について考えてみてくださいね。
また、直葬・家族葬についてお悩みの方は、積立て不要の低額59,800円〜葬儀を執り行えるプランを弊社でご用意しています。
お悩み、お困りの際はお気軽にご連絡ください。
つばさの家族葬
家族葬のつばさは、定額で安心のお葬式が行える葬儀社です。
長野県東信エリアでのお葬式なら、家族葬のつばさにお任せください。