2018.02.17「政治と健康」

おくりびとからのメッセージ

武田
武田

今年は特に寒い冬でありまして、冬は本当に亡くなる方が多ございますなぁ。

篠原
篠原

本当ですね。例年1~2月はわりかし多いようですね。統計上も2月は亡くなる方が多かった気がします。

武田
武田

つばさ公益社は発足して間もなくでございますけれども、何かお知らせがあるそうですね?

篠原
篠原

はい。昨年末12月に佐久市でつばさホールという葬祭ホールの営業を始めたのですが、非常に大きな反響をいただきまして。

武田
武田

ありがたいですねぇ。

篠原
篠原

そうなんです。自宅を使わないお葬式を専門的に提供する施設ということでオープンしたのですが、定額のお葬式というプランで158,000円や198,000円で提供させていただいております。

他にも、総額のお葬式プランといって、ご家族、参列の方10名程で、お食事、引き出物、火葬場、霊柩車、全部入っていて298,000円や398,000円で提供を始めたのですが、非常に多くの反響をいただいておりまして、必要として下さる方が沢山いらっしゃるんだなぁと感じました。

武田
武田

ご商売をやっている方は大掛かりな葬儀が必要かも知れないけど、本当にこぢんまりとした、親しい方だけの葬儀をやりたい方もおられるでしょう。そういった方に、大変需要があると思いますよ。

篠原
篠原

お問い合わせが沢山寄せられて、非常に期待していただいていると感じます。

そして今回は「終活」についてもお話したくて。この言葉を知っている方は年々増えてるのですが、実際、準備している人は少なくて。

武田
武田

だと思いますよ。

篠原
篠原

実際に行動している人は10%前後ぐらいで、知っていても10人に1人が何かするかなぁという感じらしいですね。ちなみに、終活で実際にやったことのアンケートでは、第1位が持ち物整理だそうです。

武田
武田

断捨離なんていう言葉も流行ってるぐらいだからね。

篠原
篠原

2位は、エンディングノートを買うことだそうです。同時に行われたアンケートで、「終活を始めて専門家に聞きたいこと」というアンケートの1位はエンディングノートのまとめ方だそうで、エンディングノートを書けば、自分の意思が家族に伝えられるものなのですが、実際に書き始めてみると、介護や相続のこと、他にもどうやってまとめたらいいのかと、色々知識が必要になるようなことがあると思います。

武田
武田

そうですよね。

篠原
篠原

あと、片付け方にも皆さん悩んでいるようです。要はどこまで片付けていいのか、ですね。他にも、「死ぬまでにしたいこと」のアンケートでは、1位に持ち物の整理、2位に身近な人と楽しい思い出を作りたいと。

武田
武田

いいねぇ、本当にそうだと思いますよ。

篠原
篠原

やっぱり元気で健康なうちに、大切な人と出掛けたり。

武田
武田

やや遠くの人でも、少し無理して1泊2日の旅をして、旧交を温めて、これが最後かも知れないみたいな挨拶したいっていう人いるよ、結構。私もそう思いますよ。

篠原
篠原

やはり、自分の寿命を意識すると、そういう時間の過ごし方をしたいと思いますよね。ちなみに、3位は旅行をしたい、でした。是非、皆さんもお出掛けになって下さい。きっと楽しいと思います。

武田
武田

そうですね。

篠原
篠原

さて、本日は「政治と健康」というテーマで、割と、政治と健康って関係が無さそうなんですが、ドイツの病理学者の方が 「政治とは大規模な医療に他ならない」と仰っていて。

武田
武田

面白いことを言ってますね。

篠原
篠原

政治とは医療であるというような言葉を残していまして、例えばWHO。

武田
武田

世界保健機関ですね。

篠原
篠原

この、定義している「健康」とは何かというと、身体的・精神的・社会的に良好な状態であり、単に病気、虚弱であるということではなくて。つまり健康というのは、心・体・社会的に良好的な状態を指すということなんですが、健康には社会的な決定の要因があると言われていて。と言っても、何となくイメージし辛いですよね。

武田
武田

具体的にはね。

篠原
篠原

実は、とても分かりやすい寓話がありまして、カナダの公衆衛生機関でよく話されている「どうしてジャクソンは病院にいるの?」という寓話があるのですが…。

――どうしてジェイソンは病院にいるの?
それは、彼の足にひどい感染を起こしたからだよ。

――どうしてジェイソンの足には悪い病気があるの?
それは、彼が足を切ってしまって、そこから感染を起こしたんだよ。

――どうしてジェイソンは足を切ってしまったの?
それはね、彼が、アパートのとなりの廃品置き場で遊んでいたら、そこには尖ったギザギザの鉄くずがあったからなんだよ。

――どうしてジェイソンは廃品置き場で遊んでたの
それはね、彼が荒れ果てたところに住んでいるからだよ。そこの子どもたちはそんな場所で遊ぶし、だれも監督していないんだ。

――どうしてそういうところに住んでいたの?
それはね、彼の両親が、もっと良いところに住む余裕がないからさ。

――それはどうしてもっと良いところに住む余裕がないの?
それはね、彼のお父さんは仕事がなくて、お母さんは病気だからね。

――お父さんにお仕事がないって、どうして?
それはね、彼のお父さんはあまり教育は受けていないんだ。それで仕事が見つからないんだ。

――それはどうして?…

武田
武田

なるほど。

篠原
篠原

いかに健康が環境に依存してくるか、そして、その社会構造や政治がいかに健康に影響を与えるかということを説明する短いお話しなんですが。

裕福で民の分布が公平な社会に住んでる人達は、概ね健康ですが、どのような社会においても、社会的な地位が低かったりすると平均寿命が短くなったり、疫病が蔓延することがあるみたいですね。

武田
武田

う~ん。

篠原
篠原

極端な例かも知れないですが、先進国においても、例えばホームレスという状況に置かれている人達は、そうでない人に比べて40倍も死亡リスクが高いと言われています。なので、体や心の健康というのは、社会的な健康状態であると。社会も整って、初めて健康な状態になるということですね。

武田
武田

なるほどねぇ。昔は貧困が大きな問題、勿論今の日本でも貧困はありますが、比べると随分違う社会になりつつあるなぁと思いましたね。現在は、食べすぎで健康を壊す人が凄く多いそうですから。

篠原
篠原

そうですね。

武田
武田

これは、本当に困った問題だね。

篠原
篠原

一度上がった基準が下がらないといいますか、若い頃の習慣で食べすぎてしまうことがあるようですね。逆に、貧困という状況だと、どうしても高カロリーな物を摂りやすい生活になるんですね。

武田
武田

そうですね。貧困層は近くのコンビニとかでしか食事ができなくて、非常に栄養バランスが悪くて、貧困の方が太るという奇妙な現象が、アメリカでは起きてるそうですよ。

篠原
篠原

昔は、肥満=裕福な象徴だったと思うのですが。

武田
武田

今、逆なんだよね。

篠原
篠原

ある意味、そういう方は健康から非常に遠いところにいるかも知れないですね。

実は、健康というのは、自分の努力だけでは得難い部分もあって、その中で、自分にとって社会的な健康をどう維持すればいいのか、というところですが、社会的な健康を保つ大事な要素の1つに、社会との繋がり、接点というのがありまして。

武田
武田

そうだね。

篠原
篠原

いくつになっても何かしらのコミュニティに所属していて、誰かの役に立っていて、目的を持って生きられるという事が、自分の社会性を保ったり健康でいるために非常に大事で。

武田
武田

これは、高齢化社会では非常に重要なポイントだろうね。

篠原
篠原

そうですね。

武田
武田

お年を召されても社会との繋がりを密接に持つことで、自分の健康の度合いが変わってくるってことだよね。

篠原
篠原

大いに、健康寿命に社会との関わりが関係してるようです。その意味では、勉学も健康にいいそうなので、生涯学習といいますか、色々な場所へ出掛けたり、同じような仲間たちと勉強するのが、凄く複合的に良い効果があるそうで。

武田
武田

ラジオを聞くのもいいですね。そして外にも出掛けましょう。そして色々な方とお会いして話をすると、健康に繋がることですから是非やって欲しいね。

篠原
篠原

そうですね。色々な方と交流を深めて下さい。

武田
武田

今日は政治と健康というお話しをしていただきました。

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