2013.11.16「人生に区切りをつける生前葬のあり方」

武田
武田

本日は、最近話題の「生前葬」のお話ということで。

生きてるうちに、ご自分のお葬式をやってしまおうじゃないかという方が、結構増えているみたいだね?

篠原
篠原

そうなんです。最近になって生前葬という言葉をよく聞くようになったと思うのですが、自分は関係ないと思っている人が多いと思います。これは、一種の終活といいますか。

武田
武田

終活の講座もあるそうだよ。自分の人生の終わりをどのように生きていけばいいのか、学ぶようですね。

篠原
篠原

そういうことを考えること自体が、非常に大事だと思います。

こうして死を意識して、初めて生きる時間が大切になるという考えで、生前葬に関心が高まり、最近注目を集めております。その起源を辿っていきますと、日本で一番最初に生前葬をやったのが1907年で、三遊亭金朝さんという落語家の方でした。当時59歳の時に生前葬を行ったそうですが、周りからしたら非常に変わった方がいたもんだ、という印象でしたでしょうね。

武田
武田

三遊亭金朝さんは落語家ですから、今で言えば芸能人だよね。

篠原
篠原

そうなんです。芸能人、演芸家ということで、仕事に関わる色々なお付き合いに、一旦区切りをつけるために生前葬を行ったと言われています。現代でも、著名人の方が表舞台から一つ線を引こうというときに、生前葬を行う例がありますが。

武田
武田

なるほど。

篠原
篠原

ちなみに、この方は生前葬の2年後にご逝去されたそうです。

こういった生前葬ですが、普通のお葬式と違うところがありまして、喪主を自分で勤めるのが一般的なんです。

武田
武田

へぇ~。

篠原
篠原

お葬式というのは、当たり前ですが、自分でどんなお葬式になったのか見られないですよね。

武田
武田

死んじゃっているからね。

篠原
篠原

生前葬では、自分の想う形で、自分のお葬式を行なうことができるという点でも、注目を集めているようです。

武田
武田

生前葬をやるということは、本当に亡くなった時に正式なお葬式はやらなくていいということですか?

篠原
篠原

そうですね。密葬や家族葬ということになります。

武田
武田

でも、生前葬をやるには、色々な手続きが大変なんでしょう?

篠原
篠原

そうですね。特に、告知の仕方が難しくて、少し頭をひねらないといけないと言われています。ここで大事になってくることは、どういう形態で行うか、あとは、葬儀委員長のようなものを立てることが多いのですが、どういった方を立てるかで、生前葬の趣旨が決まってくるんです。

武田
武田

あ、喪主もいるし葬儀委員長もいるんだ。葬儀委員長は他人ですか?

篠原
篠原

はい、他人です。

武田
武田

三遊亭緊張さんの場合、落語家のお仲間にやってもらったのかな?

篠原
篠原

実は資料がほとんど残ってないんです。その意味では、水の江瀧子さんの生前葬が、非常に変わっていて、話題を集めまして。

武田
武田

有名でしたよね。

篠原
篠原

とても有名な方で、ターキーという愛称で親しまれていましたよね。1993年(平成5年)に生前葬を行ったのですが、その時の葬儀委員長を勤めたのが、森繁久彌さん。

武田
武田

ああ、森繁さんなんだ。

篠原
篠原

水の江さんは、2月19日に生前葬を行ったのですが、実はこの翌日が、ご本人の誕生日だったんですよね。

武田
武田

これ、意図的に誕生日の前にやったわけ?

篠原
篠原

そのようです。そして、その翌日の誕生日に、ここからまた新しい自分の人生なんだということで復活祭を行い、これまでの仕事の関係に線を引いて、家族や近しい人との付き合いを大事にしたそうです。

武田
武田

なるほど。生前葬で芸能人の方々に、「お世話になりました。これからは家族との付き合いを中心にしていきます。」と宣言したような感じなのかな?

篠原
篠原

そうですね。それを公の場でされたということで。

武田
武田

なるほどね。

篠原
篠原

生前葬と別で、自分の死後の為に事前準備できるものというと、「逆修」という言葉がありまして、例えば、生前に戒名をいただいて、自分のお墓に赤い字で掘っておいたり、位牌を作っておく方というのも、実はいらっしゃるんです。

武田
武田

こういうのを逆修と言うんですね。へぇ~。

篠原
篠原

亡くなってからいただく戒名が「順修」と呼ばれていまして、それに対して逆という意味なんです。

実は最近、立つ鳥跡を濁さずといいますか、息子や娘の世代のお寺との付き合いを心配して、自分が元気なうちに話をしておくよ、という方が増えてきているんです。

武田
武田

なるほど。自分の人生は自分で全て完結させると。次の世代にご迷惑を掛けないということですね。

篠原
篠原

こういった考え、立派だと思います。自分の身の回りのことを改めて振り返る時間も大切だと思いますが、具体的に行動をして、準備している人もいらっしゃるんですよね。

武田
武田

生前葬をやると、自分が喪主だから、呼ぶ人も好きに決められるからいいよね。生前葬に人が3人だけとかしか来なかったら、寂しい思いするだろうね。まぁ、生前葬するくらいだから、そんなことないとは思うけどね。

篠原
篠原

そうですね。呼ぶ人について、お葬儀については、おくやみ欄というお葬式の告知の場がありますが、当然、そこには生前葬について載せることは出来なくて。

武田
武田

そうでしょうな。

篠原
篠原

ですので、予め呼びたい方、大切な方やご友人にお知らせをして行なうことがほとんどですね。

武田
武田

私の友人で、生前葬をやったという話は聞かないね。

篠原
篠原

空気的には同窓会のようなイメージでやるんでしょうね。

武田
武田

そうか、そんな感じだろうね!生前葬やるぞって通知出すんでしょ?だったら、明るい空気で行う、イベントのような形式が多いかもしれませんね。

篠原
篠原

そうだと思います。

武田
武田

こうして、生前葬やるという心構えでいると、自分の過去のことを色々思い返して、未来の生き方もおのずと変わってくるかもしれないね。

篠原
篠原

そうですね。

武田
武田

生前葬というのは、未来の生き方の為にあるという要因も含めているんでしょうな。

篠原
篠原

著名人でなくても、生前葬をきっかけに自分史をまとめる会にしている方もいらっしゃるようですからね。

武田
武田

そういうことなんだろうな。

篠原
篠原

やはりこれからの為の、ということでもあるのかなと思います。

武田
武田

ということで、本日もお話しありがとうございました!

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