【自宅を使わないお葬式専門】

2014.04.19おくりびとからのメッセージ「命の行き先」

【武田】おくりびとからのメッセージ。つばさ公益社の篠原憲文さんです。おはようございます。

【篠原】おはようございます。

【武田】やあ、篠原さん。今、花粉症で多くの方悩んでいるんだけど、今年は少ないようですね。症状が。

【篠原】あ、はい。

【武田】どうしたの?

【篠原】例年だと、結構この時期は鼻も涙も大変なんですけれど。

【武田】ほう。

【篠原】昨年娘が産まれて、禁煙をしたんですよね。

【武田】立派ですね。

【篠原】あはは。(笑い声)

【武田】禁煙できたんですか?

【篠原】あ、はい。おかげさまで。

【武田】おぉ!

【篠原】それで今ちょうど娘も5ヶ月。私も5ヶ月ぐらい禁煙してるんです。

【武田】おぉ。

【篠原】それが不思議なほどに、花粉症の症状が出て来ないんですよ。

【武田】良かったじゃない。

【篠原】いや、本当に。

【武田】禁煙で花粉症状が消えたってのは、あんまり聞かないけどね。

【篠原】私も最初、今年は飛んでないのかな、なんて思ったら周りはみんな結構辛そうにしているので。

【武田】うーん。

【篠原】いや、どうしたんだろうと思ったんですが。そういうこともあるようなのか。

【武田】ね。だから篠原さんには、禁煙が効いたんだ。

【篠原】あ、はい。

【武田】いや、それは良かったですね。

【篠原】そのようで。いつも頭痛もってたんですけれど。

【武田】あ、頭痛もあったわけ?それも消えた?

【篠原】それも効いたんですよね。

【武田】素晴らしいじゃない。

【篠原】いい事しかなくて。禁煙てのは大事ですね。

【武田・篠原】はっはっはっは。(笑い声)

【篠原】すみません。

【武田】なるほど。そういう症状もあるそうでございます。皆さん。タバコ吸ってる方。花粉症で悩んでる方、ちょっとやめてみたらね。

【篠原】はっはっはっ。

【武田】ひょっとしたら、ひょっとするよ、これは。

【篠原】治るかもしれないですね。

【武田】ねえ。朗報でございますね。さあ、今日は篠原さん、どんな話を?

【篠原】はい。今日ですね、この時期にこそと思いまして。命の行き先について少し。

【武田】難しいね。命の行き先。

【篠原】少し武田先生にもお伺いしたかったんですが。自分が、いつか死ぬ日というのが来るわけですけれど。

【武田】そうです。

【篠原】初めてそのことを知ったのは、いつでしたかね。

【武田】どのくらいの時だろうね。だけどやっぱり、子供時代に知るだろうけども。小学校、低学年ぐらいかな。あんまり死なんてこと考えなかったもんね。

【篠原】考えずらくなってきてますね。

【武田】篠原さんはどうなの?

【篠原】私はやはり、1番強く自覚したのが父親が亡くなったときなので。

【武田】中学時代か。

【篠原】中学時代なんです。

【武田】多分私もそうだと思う。うちのおばあちゃんがねえ、私が中学1年の時に亡くなったときに私は、立ち会ってたんだよ。

【篠原】ええ。ええ。

【武田】だから、「あ、人ってこうなるんだな。」明確に意識したってのはその時だな。きっと。

【篠原】やはり、身近なところであると意識しますよね。

【武田】そうだよね。

【篠原】自分、どうなっちゃうんだろうという。これって少し、不思議なことだと思うんですよね。人間も動物ですけれど、動物は自分が死ぬことを知りながら生きてますよね。死というのは怖いですし、何かこう、何にもないとこに吸い込まれちゃうような意識になったりとかですね。また、ましてそれから逃れられないってことも知ってるわけですよね。

【武田】死こそは平等だからね。

【篠原】もう誰にでもおとずれますよね。

【武田】これは。ねえ。

【篠原】それで死すべき、自分もそういう存在なんだと思った中で。
これは実は2000年前から。それこそ有史が始まった頃から、ずっとそのことで悩んできたわけですよね。長きにわたって命の行き先というのが、共通の人類の問題というか課題だったんです。実を言いますと、大きく分類して4つぐらい、古くから語り継がれてきた行き先というのがあるんですね。

【武田】お。興味深いね。どういうものなんですか?

【篠原】まず1つ目の命の行き先というか、考え方なんですが。「不死」という考え方なんですね。

【武田】死なない。

【篠原】死なないという。考え方なんです。死が恐ろしい、恐怖をもたらすものだったわけですけれど。そこに対しての死の捉え方で「不死」という考え方がありまして。
例えば、ヨーロッパの方の歴史書などにも必ず登場してくるのが、若返りの泉とか。不老であり、不死という、願望をですね。叶えてくれる何か、そういう存在という。不老の薬や若返りの薬なんかもそうですし。
中国の方でも非常に色々な、現在でも漢方薬などが、まことしやか色んな効能がうたわれてるものではありますが。やはりその1つに死の恐怖からの逃れ方の1つとして。不死というあったんですよね。

【武田】なるほど。それはもう、竹取物語ね。実は富士山も不死の山って言われてたんだ。

【篠原】えぇ。

【武田】これもこれと同じ発想なんですよね。ええ。

【篠原】日本国内にも様々な不死にまつわる話が出てくるんですが。私たちが今、科学の万能な時代にあって、そんなわけあるかと思いつつも、実は今もストーリーや語り方が変わって続いている話でして。例えばなんですが、わずか100年ほど前にホルモンという物質が発見されたんですね。

【武田】ふふふ。(笑い声)うん、うん。

【篠原】この物質が発見された100年前には、「あ、これで人類はもう歳をとらなくてすむぞ」とか。「これで老化しなくてすむ」と、本当に信じられていたのですよね。また最近でもですね、ナノテクノロジーという形に言葉を言い換えて、最近ちょっと話題の万能細胞ですとか。

【武田】はいはい。

【武田・篠原】スタップ細胞とか。

【武田】あるよね。

【篠原】そこに1つ不死の願いをもって、今も確かにそういうものがあるだろうと信じている方いると思うんですよね。

【武田】なるほど。

【篠原】ですので、本当に数千年前から、現在においても不死という逃れ方が働いている。

【武田】はい。

【篠原】そして2つ目なんですが、これは復活なんですよね。

【武田】そうか、キリスト教だな、これは。

【篠原】まさにおっしゃる通りでして。人類史上、生き返った方というのがいるわけですが。その中の1人がまさに、イエスキリストという方ですね。

【武田】はい。

【篠原】これは、私たちにとっても復活というのは結構身近な感覚がありまして。それというのも復活と言えば、亡くなった3日後に生き返ったという、日本人にとっての代表例というのは、転生ですよね。生まれ変わるという、考え方があります。

【武田】うん。

【篠原】例えばですけど、古代エジプトの頃には、新たに復活したり、生まれ変わるという意味で作られたと言われているのがミイラですよね。

【武田】あ、ああ、そうだよね。ええ。

【篠原】これも、ある意味では復活の為の儀式だったわけです。ですから、その頃から今日現在も語り継がれている形というのが、実は冷凍保存なんですよね。

【武田】なるほど。うん。

【篠原】今の時代では治せない病とか、本当にこの不治の病に対して時代が変わればそっち世界では治るんじゃないかと。

【武田】治るんじゃない。

【篠原】あまり表では公表されてませんが。

【武田】実際にやってるかね。

【篠原】実際に冷凍保存の事例っていうのは、いくつか捜すと出てくるわけなんです。

【武田】ほぉ。

【篠原】捜して見える範囲だけではなくて、やはり資産家の方や、宗教上の偉人とかですね。後世に遺すべき人だという人は、体全てと言わなくても細胞の一部を取ってあったりとかというように、今もまさに行われていることかなと。

【武田】なるほど。その細胞から、再生させようってわけだな。

【篠原】ええ。そう考えて、期待を込めてしてらっしゃる方はいると思いますよね。やはり復活というのが、1つ大きな死の恐怖からの逃れ方でした。
そして3つ目なんですが。割と早い段階でですね、肉体とは腐敗してしまうものなんだという。亡くなってしまったところから止めようがないというのが、早い段階から分かるわけですよね。

【武田】うーん。

【篠原】そして出てくるのが、魂という概念なんですね。体は死して無くなっていくけれども、魂としては生き続けるという考え方があります。この命の行き先としては、私たち日本人にとっては意外と親しみのあるもので。なぜなら、神道のお葬式と言えば、洗礼祭というんですが、お葬式の中心は御霊写しなんですね。

【武田】あー、よく御霊写しって言うもんね。

【篠原】はい。体はですね、長い間世話になった体を大地へと還すわけです。しかしながらその魂は霊璽に移して差し上げて、神上げのお祭りをしてそのあと永久に見守って頂きたいと、神上げをするわけなんですが。こうした魂の存在というのはですね、世界各地、色んな所で、宗教もその協議の中心になっていたりしまして。

【武田】うん。

【篠原】広く一般的に魂というものはあるだろうという共通認識なんですよね。そうした中で、イスラムの世界にいくと解脱という考え方が。

【武田】ほぅ。良く聞くよね。解脱ってのはね。うーん。

【篠原】生命の枷だと言われるんですね。その体自体がですね。

【武田】なるほど。

【篠原】命として縛っているものだという。そしてここから、枷を外して魂として開放されるという。これも魂であり、御霊思考の別の形なんですけれども。例えば、映画でアバターという映画、観たことございますかね?

【武田】アバターってのあったね。うん。

【篠原】あの主人公は、車椅子か何かで生活してるんですが、意識として、その転送した先では凄い活発に動ける超人的なキャラクターとしてあったりとか。日本でも、ゴースト・イン・ザ・シェルといった、攻殻機動隊というアニメーションがあるんですけど。

【武田】知らないなぁ。はっはっは。

【篠原】これはですね、人間の記憶とかその人の意思というのを金属生命体に移せないだろうかと、という。SFです。

【武田】ふーん。

【篠原】実際にこれが実現化するだろう、と信じている人はたくさんいて研究もされてるとは思うんですけれどね。

【武田】2001年宇宙の旅のモノリスと同じだな。発想としてはね。

【篠原】そうですね。

【武田】うん。なるほど。

【篠原】やはりその、肉体から最後離れていってというところでの考え方。じゃあ最後の4つ目。

【武田】おう。

【篠原】死からの開放という意味ではですね、遺作とか遺産という考え方がありまして。

【武田】うん。

【篠原】冒頭から不死、死なない、老化しないというところから、復活とか魂と命の先がありましたが。例えば、思いを込めて作った美術品や彫刻や工芸品、そこに命を見出すといいますか。

【武田】はーん。

【篠原】ある意味では手がけて作った作品以外にも、自分の子孫とか、子供もそうですし。例えば、大きな母集団の中の自分という日本人の中に、自分の教えが永遠と続いて行くんだ、と考える。とかですね。そういう思考のパターンなんかも入るそうなんですけれども。これも、昨今の話でいけば遺伝子データとして残すとかですね。

【武田】あー。そうか、そうか。うん。

【篠原】自分の生きた記憶を、命の行き先として生き続ける何かというのを持ちながら、日々、死との恐怖と向き合い方をしてきたという話だったんですね。

【武田】そういうことか。まあ遺産なんて話聞くとさ自分の子孫を作るということも、実はそういう生き続ける1つ。じゃないのかね。

【篠原】そうですね。

【武田】ええ。

【篠原】姿形を変えつつも、自分がそこで生き続けるわけですよね。

【武田】いや、でもこれだけ長寿社会になりますとね、やっぱり生きながらどういう死を迎えるんだろうかっていう。死を考えるということは、非常にこれからクローズアップされるんじゃないかしらね。死というものがね。

【篠原】そうですね。体験する機会も増えていきますし。ただ1つ残念なのは、自宅葬があった頃というのは、近所でもたくさんの死に子供たちが触れる機会があって。

【武田】ありましたな。

【篠原】ある意味では教育的な側面がありました。今日的には、いわゆるセンターとか、ホールになってしまって。

【武田】うーん。

【篠原】ちょっと死というのが少し遠くの存在に。子供からしたらですね。上の世代はもう頻繁に呼ばれたりするので。

【武田】はっはっはっは。(笑い声)

【篠原】逆に近くなるかもしれないですけどね。

【武田】でもやはりね、以前と違って死ぬ作法なんていう言葉も。出てくるような世の中ですから。

【篠原】まさにそうですね。えぇ。

【武田】死というものを、もっとこう身近に感じる。ある意味では良いことなんだけれどね。これは。

【篠原】そこを意識して生きるということが、大切ですよね。

【武田】そうですよね。今日は、命の行方4つあるということでね。こういうことも時には考える必要があるのではないかということでありました。どうもありがとうございました。

【篠原】ありがとうございました。

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