親の葬儀で香典は用意するべき?意外と知らない香典の実際をご紹介

葬儀では香典を出すのが一般的だと思うことが多いですよね。
では、親の葬儀でもやはり香典は必要になるのでしょうか。

どうするのがマナーなのかがわからず、検索する方が多いのがこの事例です。

そこで今回は親の葬儀の際にも香典が必要かどうかから、出す場合の相場についてまで幅広くご紹介していきます。

ぜひこの記事を読んで参考にしてください。

1.親の葬儀に香典は必要?

基本的に親の葬儀であっても、子供が成人している場合は香典を出すのが一般的です。
独身者の場合はその人の名前で香典を出します。

また、結婚している場合には夫婦連名で香典を出します。

ところが、例外もあります。

それは以下のような場合です。

  1. あなたが喪主の場合
  2. あなたが葬儀費用を負担している(施主)の場合
  3. あなたが亡くなった両親と同じ世帯で生活している場合

それぞれについてみていきましょう。

まず、香典には故人を悼む気持ちとともに、葬儀費用の負担の想いが込められています。

喪主は遺族として香典を受け取る立場にあたりますので、あなたが喪主の場合は香典は不要です。

あわせて、「葬儀費用を負担する」という側面から、あなたが葬儀費用を出している場合に追加で香典を出す必要はありません。

そして、香典は1世帯につき1つで良いとされているので、亡くなった両親と同居している場合には香典は不要とされています。

逆に言うと上記の3点に当てはまらない場合には親の葬儀にも香典を出す必要があります。

若い方の場合は結婚をして独立していることがあると思いますので、その際は夫婦で連名にして香典を出す必要があります。

2.施主と喪主の違いは?

さて、先程、「葬儀費用を負担している場合は香典が不要」、とお話ししました。
この、「葬儀費用を負担している人」を施主と言います。

多くの場合には喪主と施主を兼任することがほとんどですが、次のような場合もあります。

  • 故人の妻が施主となり経済面の負担をするが、長男が喪主を務める場合
  • 長男が喪主を務めるが、兄弟みんなが施主となり、葬儀費用を出し合う場合

この様な場合には、妻が施主であっても香典を出すことがほとんどです。

また、兄弟姉妹で葬儀費用を分け合っている場合にもそれぞれ香典を出すことが多くあります。

このように、施主であれば本来は香典を出す必要はありませんが、状況によって変化することも多く、喪主と施主を兼任していない場合には香典を出すことが多い、と考えておいた方が無難でしょう。

トラブル防止のためには、親族間で香典を出すかどうかについて事前に話し合っておくといいでしょう。

3.親の葬儀で喪主を務める場合の香典は不要?

それでは喪主の場合はどうでしょうか。
本来であれば、喪主は香典を出す必要はありません。

というのも、喪主には葬儀社との打ち合わせや葬儀当日の役目、通夜・葬儀の振る舞いや、弔問客への挨拶など、多くの仕事があります。

そこで、これらの仕事を担うことで香典を出す必要がない、と考えられてきたのです。

ところが、上記のように兄弟姉妹で葬儀の費用を負担しあう、という意味で喪主も香典を包むことが一般的になっています。

これらを踏まえると、本来のマナーとしては喪主や施主は香典を包む必要はありません。

ところが、兄弟姉妹で葬儀費用を負担しあう、という意味合いも込めて、喪主や施主を務める場合も香典を包むことが一般的になっている、と考えた方がいいでしょう。

また、この本来のマナーを兄弟姉妹が知らない可能性も高いため、あなたが喪主や施主となって香典を出さなかった場合には不適切だと指摘される恐れもあります。

この様な点から、「本来は喪主や施主は香典を出す必要はないが、現実には香典を出すことが一般的になっている」と考えた方が無難でしょう。

ただし、トラブル防止のために事前に兄弟姉妹で話し合うことができる状況で、他の兄弟姉妹が喪主や施主を務める場合には香典は不要であることを共有すると、特に施主には感謝されるでしょう。

4.親の葬儀 兄弟の香典相場 義兄弟はいくらが適当?

喪主・施主であっても、親の葬儀で香典を出す場合の相場は10万円が目安とされています。

20代は3万円〜10万円、30代は5万円〜10万円、40代以上は10万円としている資料もあります。

確かに若い独身者であれば10万円は大きな出費ですので、包むことが難しい場合もあるでしょう。

ただし、「親の葬儀での香典は10万円」と考えている方が多いのが実情ですので、自分でも10万円を包むつもりでいた方が無難でしょう。

また、兄弟姉妹で年齢差がある場合もあると思いますが、トラブル防止の観点では全員同額の10万円を包むことが理想と言えます。

ただし、遠方から来る場合は、交通費や宿泊費がかかるので負担が大きいと言われたら、金額の強制はしなくて良いでしょう。

加えて、本来両親と同居している場合には香典は不要ですが、包むことになった場合はその金額は同居・別居にかかわらず同額となります。

つまり、同居していた場合でも10万円を包むようにしましょう。

なお、葬儀の際には香典とは別に「供花料」として生花を出すのが通常です。

葬儀の際に「○○(たとえば喪主)」と書いた花が祭壇の周囲に置かれているものが供花にあたります。

この供花にも相場があり、喪主は一基3万円、喪主の兄弟姉妹は1万5千円が目安となります。

5.まとめ

さて、今回は親の葬儀の際に香典が必要かどうかについてお話ししました。

通常は親の葬儀にも香典は必要ですが以下の場合には香典が不要になります。

  • あなたが喪主の場合
  • あなたが施主(葬儀費用を負担している)の場合
  • あなたが亡くなった両親と同じ世帯で生活している場合

ただし、現実には喪主や施主であっても、慣例として香典を包むことが多いのが実情です。
また、親の葬儀の際の香典は年齢にとらわれず10万円が通常です。

遠方から出てくる場合や若い兄弟姉妹などにとっては10万円を包むことが難しい場合もあるでしょう。

トラブル防止の観点から考えると、事前に兄弟姉妹で話し合ってそれぞれの香典の金額について話し合いをしておくことが最良と言えます。

喪主や施主が自分で「自分は喪主(または施主)だから香典は包まない」と言い出すことは難しいのが実情です。

また、遠方から出てくる場合や若い兄弟姉妹が自分で10万円を包むのはつらい、と言い出すことも難しいでしょう。

兄弟姉妹で話をしながら、この記事を読んだあなたが配慮した発言をしてあげることができたら理想的だと思います。

ぜひ、金銭のトラブルで兄弟姉妹間の関係が悪くなることがないよう、それぞれに配慮をしてあげてください。

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