親族が亡くなると、葬儀や四十九日、法事など様々な儀式を行わなければなりません。
様々な儀式のなかで、命日から1年後に行う一周忌法要はとても重要です。
しかし、いざ自分が一周忌法要を行うとなると、「一周忌法要って何するの?」と悩んでしまいますよね。
一周忌法要の服装や必要なものにも困るかもしれません。
そこで、この記事では、一周忌法要では何をするのかまとめました。
また、一周忌法要の際の服装や持ち物、お布施のマナーについても解説しています。
一周忌とは
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一周忌とは、故人が亡くなった一年後の命日のことを指し、一周忌に行われる法要のことを一周忌法要と言います。
故人の命日が平日であったり、都合がつかないときは、命日の前に行うのが一般的です。
一周忌法要には、遺族や親族、友人など、故人と親交の深かった人が参列します。
一周忌は、長い喪中の期間が終わる節目でもあります。
一周忌法要を終えると、「喪が明けた」と言いますが、故人の一周忌を迎えるとともに、遺族が次の段階に進んだということなのです。
一周忌法要の流れ
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ここでは、一周忌法要の一連の流れについて説明します。
準備
まずは、一周忌法要の日時や場所、招待する人を決めます。
一周忌法要の案内状は、1ヶ月前には送るべきと言われていますが、できるだけ早く出すのが良いでしょう。
案内状には、故人の氏名や一周忌法要の日時、場所、会食の会場を記載します。
また、一周忌法要に参列してくれた人には、引き出物を渡すため、準備します。
引き出物は、消えてなくなるものが良いとされているため、お茶や海苔、石鹸等が一般的です。
読経、焼香、法話、お墓参り
一周忌法要では、まず、僧侶の読経が行われます。
読経後は、僧侶の案内で喪主から、血縁の近い順に焼香を行い、その後は、僧侶から法話を聞きます。
法話は、死生観に関わる内容であることが多いです。
法話が終わった後は、お墓参りに行くのが一般的ですが、お墓が遠い場合やお墓を持っていない場合、納骨が済んでいない場合は、省略されることもあります。
会食
一周忌法要では、最後に会食が行われるのが一般的で、「お斎」と呼ばれます。
本来であれば、お斎は、精進料理を出すものですが、近年は、精進料理以外を提供することが増えています。
お斎は、故人を偲んで集まった人々と、悲しみを分かち合う、参列者への感謝を伝えるという目的で行われるのです。
一周忌法要の服装は
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一周忌法要の時は、男女ともに、喪主や遺族は、準喪服、参列者は準喪服か略式喪服が一般的です。
喪主から「平服でお越しください」と案内があった場合は、略式喪服で参列すると良いでしょう。
学生の制服や、リクルートスーツは略式喪服に当たります。
男性の準喪服
男性の準喪服は、ブラックスーツが該当します。
ビジネススーツのような光沢や艶のある一般的なスーツとは異なるため、注意しましょう。
スーツのジャケットは、1つボタンのシングルスーツが相応しいです。
準喪服は、正喪服であるモーニングコートから派生しているため、ダブルスーツは避けた方が無難です。
パンツの裾は、ダブル仕立ては相応しくないので、シングル仕立てにします。
ジャケットの下には、白無地のワイシャツを着用し、ネクタイなどの小物は、光沢のない黒いものにします。
男性の略式喪服
男性の略式喪服は、黒や濃紺、グレーなど、落ち着いた色のスーツが一般的です。
ワイシャツは白無地のもの、ネクタイや小物は、光沢のない黒いものを使用します。
女性の準喪服
女性の準喪服は、黒のワンピースやセットアップ、パンツスーツが一般的です。
準喪服は、正喪服と違い、多少のレースなど、派手にならない程度の飾りが付いていても問題はありません。
スカート丈は、膝下からふくらはぎが隠れる長さが一般的で、短くても膝は隠れる長さにします。
靴下やストッキング、靴などの小物類は、黒色で統一します。
飾りのない黒い髪留めやゴム、ピンクやベージュなど目立たないネイルはマナー違反にはなりません。
女性の略式喪服
女性の略式喪服は、黒や濃紺色、グレーなどダークカラーのワンピースやセットアップが一般的です。
略式喪服では、多少柄の入った服装でも失礼には当たりません。
髪飾りや身だしなみは準喪服と同様にします。
一周忌法要の持ち物は
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ここでは、一周忌法要を行う際の持ち物を解説します。
位牌
一周忌法要には、位牌を必ず持参します。
位牌は、故人の戒名や命日を記した木製の札のことを指します。
仏教では、位牌を通じて故人が降りてくると考えられているため、供養の際には必要です。
一周忌法要では本位牌を使用するのが一般的です。
遺影
位牌と異なり、遺影は、必ず必要というわけではありません。
遺影は、故人を偲ぶために飾るのであって、遺影には、宗教的な意味はないからです。
葬儀で使用した遺影を一周忌法要で使っても問題ありませんし、会場の大きさに合わせて遺影のサイズを変える遺族もいます。
また、葬儀とは全く別の遺影を飾る人もいます。
お供物
義務ではありませんが、お供物を用意するのが一般的です。
お供物には、日持ちはするが、無くなるものを選びます。
果物や野菜、菓子、花を選ぶことが多いです。
一周忌法要の花を選ぶ時には、白一色である必要はないため、故人が好きだった花を選びましょう。
お布施
一周忌法要では、お布施も必要になります。
お布施とは、僧侶がお経を読んでもらった時に渡すお金のことです。
相場は、3〜5万円で、四十九日法要と同じか、やや少ないことが多いです。
ただし、お布施は「お経を読むことに対する支払い」では無く、感謝の気持ちを示すものであるため、明確な金額は決まっていません。
一周忌法要のお布施についてのマナーは
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僧侶にお布施を渡す際には、様々なマナーがありますので、ここで解説します。
お布施の準備
お布施を準備する際に、現金をそのまま渡すのはマナー違反とされているため、奉書紙や白封筒に包みます。
封筒は、無地のものを選び、不幸が重なるというイメージのある二重の封筒は、避けるようにしましょう。
金額を記載するときは、漢数字で書くのが一般的です。
弔事では、薄墨を使用することもありますが、お布施の時は表書きも中袋も濃い墨で書くようにします。
お布施を渡す時
お布施は、「一周忌法要が始まる前に挨拶をする時」か「一周忌法要が終わってお礼をする時」に渡します。
お布施をそのまま手渡しするのは、マナー違反になりますので、袱紗(ふくさ)に包んで渡しましょう。
また、僧侶が表書きを読める向きにして渡すようにします。
まとめ
この記事では、一周忌法要では何をするのかまとめました。
一周忌法要は、故人が亡くなった一年後の命日に行う法要のことで、読経や焼香、法話、墓参り、会食といった流れで行われます。
一周忌法要では、男女ともに、喪主や遺族は、準喪服、参列者は準喪服か略式喪服で参列することが多いです。
また、喪主は、一周忌法要では位牌やお布施を必ず持参します。
遺影やお供物もあった方が良いでしょう。
お布施は、準備や渡す際に様々なマナーがあるので、マナー違反とならないように気をつけましょう。
一周忌法要をする予定があるが、どうすれば良いか不安という人は、ぜひ参考にしてみてください。
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