葬儀費用はどのくらい?葬儀形式別の費用や安く抑える方法についても徹底解説

家族が急に亡くなった場合、葬儀を行う必要があります。

しかし、葬儀については、家族が亡くなってから初めて相談することが多いため、葬儀費用はどのくらいかかるか把握していない場合がほとんどです。

「葬儀費用はどのくらいか?」「葬儀形式によって費用は変わるのか?」「葬儀費用を抑えるにはどうすれば良いか?」等様々な疑問が浮かぶかもしれません。

そこで、この記事では、葬儀費用はどのくらいかまとめました。

また、葬儀形式別の費用や葬儀費用を安く抑える方法についても解説しています。

葬儀費用とは

葬儀費用とは、葬儀に関わる全ての費用のことです。

葬儀に使用する物品や式場代はもちろん、葬儀前の遺体の搬送や葬儀後の送迎サービス等の費用も含まれます。

葬儀は、宗教によって仏式や神式、キリスト教式等に分けられます。

また、一般葬や家族葬など、規模による分類もあり、近年の葬儀プランは多様化しています。

葬儀にかかる費用は、宗教や規模によって変動しますが、仏式の一般的な葬儀費用は約200万円です。

近年は、家族のみで小規模に葬儀を行ったり、葬儀を簡略化したりすることも多く、葬儀費用を抑える傾向があります。

葬儀費用の内訳は

➀葬儀

1つ目は、葬儀そのものにかかる費用です。

式場を使用するのにかかる費用、祭壇や棺、遺影を作成するのにかかる費用、葬儀の司会進行にかかる費用等があります。

霊柩車や葬儀場への送迎費用も含まれます。

お通夜、葬儀、告別式を行うのに必要な代金で、「葬儀一式費用」と呼ばれるのが一般的です。

葬儀社からの請求書に「火葬にかかる費用」が含まれていない場合は、喪主が火葬場に直接支払います。

➁接待

2つ目は、葬儀の参列者を接待するのにかかる費用です。

お通夜から葬儀・告別式までの飲食に関わる費用やお香典返しに必要です。

葬儀に伴う飲食として、お通夜では「通夜ぶるまい」、火葬場では「精進落とし」等があります。

接待にかかる費用は、参列者の人数によって変動します。

➂宗教関連

3つ目は、宗教関連にかかる費用で、宗教者に渡すお布施のことです。

例えば、仏式では僧侶を呼び、読経や戒名授与を行うため、その感謝の気持ちとして渡します。

お布施は、葬儀社からの請求には含まれておらず、喪主から直接宗教者に渡すことが一般的です。

また、お布施は、感謝の気持ちを表すため、金額は決まっていません。

お布施とは別に、交通費や御膳料を払う場合もあります。

葬儀形式別の費用は

葬儀費用は、葬儀形式や葬儀社によって大きく異なります。

ここでは、葬儀形式別の費用について解説します。

葬儀形式は、一般葬、家族葬、一日葬、直葬(火葬式)の4種類があるため、それぞれの相場について紹介します。

①一般葬:100〜200万円

一般葬は、日本で最も多く選択されている葬儀形式で、費用の相場は、100〜200万円程度です。

お通夜・葬儀・告別式・火葬までにかかる全ての費用が含まれています。

故人や遺族と関係のある様々な人が参列するため、規模が大きくなる傾向があります。

また、一般参列者の人数を正確に把握するのは難しいため、葬儀の費用が見積もりと大きく変わる可能性が高い葬儀形式です。

②家族葬:50〜150万円

家族葬は、家族や親戚等の限られた人数で行う小規模な葬儀形式で、費用の相場は、50〜150万円程度です。

家族葬では、一般葬と同様に、お通夜・葬儀・告別式・火葬まで行うのが一般的ですが、簡略化されるものも多いです。

一般参列者がいないため、一般葬よりも費用を抑えることができます。

また、家族葬では香典を辞退していることが多く、飲食や香典返しを準備しない場合もあります。

③一日葬:50〜120万円

一日葬は、お通夜をせず、葬儀・告別式・火葬を1日で行う葬儀形式で、費用の相場は、50〜120万円程度です。

お通夜や通夜振る舞いの費用は少なくなりますが、遺体を安置するための費用は必要になります。

1日で全てが終わる一日葬は、忙しい人も参列しやすく、高齢者や遠方からの参列者の負担を減らせるため、近年増えている葬儀形式です。

お布施や飲食費用は必要になりますが、一般葬や家族葬と比べると費用を抑えることができます。

④直葬(火葬式):30〜60万円

直葬は、お通夜や告別式を行わず、火葬のみ行う葬儀形式で、費用の相場は30〜60万円程度です。

火葬場によって費用は異なりますが、飲食費や式場費、祭壇費等がかからないため、費用を最小限に抑えることができます。

直葬費には、火葬場への搬送や遺体の安置費、火葬にかかる費用が含まれているのが一般的です。

簡略的な葬儀形式ですが、葬儀社によっては僧侶による読経をしてもらうこともできるため、直葬を希望する人も増えています。

葬儀の費用は誰が負担するのか

葬儀の費用は喪主が支払うことが一般的です。

喪主は、葬儀の手配やお寺への連絡等、葬儀を取りまとめ、葬儀費用に関しても詳細に把握しているため、喪主が支払うことが多いのです。

ただし、葬儀費用を支払う人は、法的に決まっているわけではありません。

参列者から受け取った香典を葬儀費用とする、遺族で負担し合う、相続財産を充てる等、様々な場合がありますので、遺族同士で話し合って決めると良いでしょう。

葬儀費用を抑える方法

①葬儀形式や規模を見直す

葬儀形式や規模によって葬儀費用は大きく変わります。

直葬、一日葬、家族葬、一般葬の順に費用は高くなります。

費用を抑えたい場合は、一般葬ではなく家族葬を選択するのも良いでしょう。

また、参列者が多くなればなるほど接待費用が高くなりますので、参列者を絞ることで葬儀費用を抑えることができます。

②グレードを抑える

葬儀で必要となる祭壇や棺、花、骨壷には様々な種類があります。

葬儀一式としてセットになっていることも多いですが、それぞれのグレードを見直すことで葬儀費用を抑えることができます。

また、通夜振る舞いや精進落としも葬祭用品と同様に様々な種類があります。

参列者に失礼のない範囲でグレードを抑えると良いです。

③複数の葬儀社を比較する

葬儀社によって、葬儀のプランや費用が異なります。

複数の葬儀社から見積もりを入手することで、葬儀費用の安い葬儀社を選ぶことができます。

ただし、複数の葬儀社の見積もりを比較する方法は、時間がかかりますので、すぐに葬儀を行う場合は使えません。

まとめ

この記事では、葬儀費用についてまとめました。

葬儀費用とは、葬儀に関わる全ての費用のことで、宗教や規模、形式によって大きく異なります。

葬儀費用には、葬儀そのものの費用、参列者への接待に関わる費用、宗教関連にかかる費用が必要となります。

葬儀形式は一般葬、家族葬、一日葬、直葬の4種類があり、葬儀費用の相場は異なります。

葬儀費用は、喪主が負担するのが一般的ですが、法的に決まっているわけでは無いため、遺族同士で話し合って決めると良いです。

葬儀費用を抑えるには、「葬儀形式や規模を見直す」「グレードを抑える」「複数の葬儀社を比較する」等の方法があります。

葬儀費用の相場が分からないという方は、ぜひ参考にしてみてください。

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