2022.08.20 「未来のあなたを支援します」おひとりさまの生前契約について

おくりびとからのメッセージ

武田
武田

早速、佐久のかこちゃんからお便りをいただいております。

篠原
篠原

ありがとうございます。

武田
武田

“先月人形供養祭が執り行われることを知って、以前から断捨離をしようと思っていたので思い立って押入れの段ボールの中から雛人形と五月人形を取り出しました。両親が子供たちの成長と幸せを願い買い求めたものだったと思いました。子供が幼いころ、節句にはちらし寿司やはまぐりのお吸い物などを用意して、子供たちと一緒に人形を飾ったりしたことが思い出されました。”

懐かしくて色々な思いがこみ上げてきて涙が出ちゃったということで。その人形に色々な思い出がおありになるんだね。

篠原
篠原

そうですね。家族ごとに色々なエピソードがあるのでしょうね。

武田
武田

佐久のひとりしずかさんからもお便りいただいております。

篠原
篠原

ありがとうございます。

武田
武田

“今月はどんなお話が聞けるか楽しみです。先月の「見守りスイッチ&センサー」のお話、大変興味深くお聞きしました。篠原さんの、地域の皆さんを大切に想う気持ちとお仕事に対する奥深さを感じられて感激しました。私自身もその必要があると自覚しております。”

とのことです。この「見守りスイッチ&センサー」って便利だよね。

篠原
篠原

そうですね。もしもの時に家族に代わって駆け付けるというのが前回のご案内でした。

武田
武田

篠原さん、賞を取ったと新聞で見た気がするのですが。

篠原
篠原

二つほど賞をいただきました。一つ目は「日本DX大賞2022 優秀賞」です。

武田
武田

これはどういうものなんでしょうか?

篠原
篠原

会社の生産性を上げたり、デジタル化というところで顕著な功績を残したということで表彰をいただきました。

武田
武田

それはよかったですね。もう一つは?

篠原
篠原

二つ目はOSAPです。この度8月から大阪産業局さんから事業支援をいただいて、大阪府に限らず全国の高齢の方に対する課題解決について応援をしていただけることになりました。

武田
武田

大阪から支援をいただけるのですね。長野県の企業としては珍しいんじゃないですか?

篠原
篠原

はい。県内企業初ですね。

武田
武田

色々とやっていますね。

篠原
篠原

今、我々は高齢者の方に向けて地域密着型でサポートをしているのですが、もしかしたらこれが全国展開をして色々な方の助けになるかも知れないという期待をいただいているのかな、と感じます。

武田
武田

なるほどね。さて、今日のお話は「未来のあなたを支援します」ということで、おひとりさまの生前契約のことについてですね。

篠原
篠原

実はこれ、創業の時から社名に込めた想いというものがあって。「つばさ公益社」公の利益になる仕事をしようということで五年前に創業したのですが。

武田
武田

公益社、公の利益の会社です。

篠原
篠原

我々はずっとエンディング、お葬式のサポートをしてきたのですが、どちらかというと生前中の最終局面に色々な課題があると思っていまして。

武田
武田

あります、あります。

篠原
篠原

ここを支えるために、「おひとりさまの生前契約」を開始しました。言葉のとおり、ご家族ご親族がいらっしゃらない方のためのサポートと、家族がいたとしても離れているケースは多いですよね。

武田
武田

多いよ。長野県でも。

篠原
篠原

首都圏が近いですから特にそうですよね。そういった離れた家族がいて心配。本人や子供さんのために、近くにいる我々が様々な支援をするサービスを、かなりフライング気味に今月から開始しました。

武田
武田

そうなんですね。これは嬉しいサービスですね。だって夫婦で暮らしていても同時に亡くなることは滅多にないからね。だから、一人になったらどうしようって不安な方は多いと思うよ。

篠原
篠原

おっしゃるとおりです。実は主たるコンセプトがありまして、このサービスは誰のために、何のためにやるかというと、現在健康寿命が75歳と言われていまして、平均寿命が85歳として、この10年間を支えるサポートをしようと。具体的に言うならば、免許を返納してからの生活はどうしたらいいか。病院の通院もお買い物も、金融機関や役所に行くにも車が必要。その時に、我々の提供するサービスで三つの支援がありまして、一つ目は「生活支援」で、日常生活でお買い物、引っ越しの手伝い、入院の準備とか、場合によっては通院したり、老人ホームを一緒に見てまわったり。あと、生活支援の中では、病院に一緒に立ち会ったり、緊急事態の時に駆け付けてもらったり、先日ご紹介させていただいた「見守りスイッチ&センサー」のように、24時間ボタンを押せば駆けつけてくれる遠隔ナースコールだったり。これが一つ目の生活支援で、二つ目は保証支援。

武田
武田

これはどういったものなんですか?

篠原
篠原

これは身元の保証をさせていただきます。具体的に言うと、現在は入院するにしても老人ホームなどの施設に入るにしても、近くに駆け付けられる方や緊急連絡先がないと入所できないとか、必要に応じて連帯保証人がいないといけない場面がありますよね。

武田
武田

そうでしょうね。病院も施設も、お金がない人を入れるわけにいかないからね。

篠原
篠原

我々がそこで家族に代わって連帯保証人になります、というのが保証事業です。そこにプラスα、例えば家族が離れているときに車で建物に突っ込んでしまった、人を轢いてしまった、電車を止めてしまったとかで、ある日突然離れている家族が損害賠償請求をされるというケースがありますよね。

我々は賠償保障、損害補償というものも行っておりまして、もしもの時に対物なら二億円、対人なら無制限で離れている家族に賠償がいかないようにする保険機能もあります。

武田
武田

なるほど、色々やりますね。

篠原
篠原

そして最後は葬送支援ということで、亡くなられたときにお葬式はもちろん、家族に代わって緊急駆け付けをしてお体を預からせていただいて、役所手続きをしてからお葬式を行うのを我々が全て代行すると。そして最終的には病室を綺麗にするとか老人ホームの部屋の片付けまでをセットにしたサポートもしております。

武田
武田

生活支援で相当なスタッフが必要になるんじゃないの?よその企業とタイアップするんですか?

篠原
篠原

いいえ、我々だけで行います。そもそもこの職業上24時間の駆け付けをするための人員がおりますし、コールセンターもあるということで、そこにこういった事業をのせる形です。離れているところだと十分なサービス提供ができないので、現状は上田市、佐久市、北佐久郡、南佐久郡あたりで限定させていただいております。

武田
武田

できたら長野市の方へも広げていただけるとありがたいんだけどね(笑)まあそう簡単にはいかないのでしょうけど。 今後の日本の世の中では、こういった事業がモデルになるんじゃないかね?

篠原
篠原

そうですね。こういったサービスはそれなりに歴史があるのですが、まだまだその地域に提供者がいなければならないですから。

武田
武田

長野県内でつばさ公益社のように色々なことを手広く計画している会社はないよね、多分。

篠原
篠原

いくつか先行している企業はあると思うのですが、我々は特に力を入れている「三者間契約」という部分がありまして。身元の保証をしたり生活支援をするというのはある程度昔からあった制度なのですが、いくつか問題がありました。

武田
武田

そうなんだ。

篠原
篠原

契約している家族や相続人の方にとって、必ずしもいい契約ではなかったんですよね。認知機能が下がってきてしまって、最終局面をしようと思ったら様々な契約を結んでいく中で通帳から現金から不動産の契約書まで全て預ける契約というのがかつてはよく見られたものです。我々はお金を預かるにあたって、間に弁護士を挟んでいまして、三か月に一度預かっているお金が確かに使われているのかどうか、例えば何月何日にどう使われたのかという内容を本人とご家族に定期レポートします。

武田
武田

安心ですね。だけどこういうものって悪徳業者が色々やろうと思えばできちゃうじゃないですか。それが今までの心配な部分だったわけだな。そこに弁護士が入ることで一つの保証になりますよね。セーフティーガードになるよね。

篠原
篠原

最終的に終末期を任せるとなると、ある程度何でもかんでも任せることになるのですが、信頼いただくために二者間契約だと危うさがあるので三者間契約にして透明性を高めていますね。

武田
武田

いいことですね。こういった社会のためになることを行うことは、会社を立ち上げる前から考えていたのですか?

篠原
篠原

そうなんです。お葬式以外のところで多くの方がお悩みを持っていると感じていましたので、ようやく念願叶ってサポートができるようになったところです。

武田
武田

篠原さん忙しいと思いますが、こういった計画をするにあたって、他の先行企業を自分の目で確かめたりした時間はあったの?

篠原
篠原

はい。いくつか先行している地域がありまして、首都圏や神奈川もそうですがお話を聞かせていただく機会もつくりながら、どういう形なら本人にとっても離れている家族にとっても相続人の方にとっても安心できるサービスになるかなぁということで見てまわりました。

武田
武田

このサービスが実際に作動するのはいつからですか?

篠原
篠原

今月末を予定していまして、サービス開始は来月の頭からということで、現在は本当に最終的な準備をしているところですね。

武田
武田

ラジオをお聞きの方で、お一人で不安な方いらっしゃいましたら是非。お話を伺うだけでもいいよね。

篠原
篠原

聞いて内容が分かれば、結構安心なんじゃないかと思いますね。

武田
武田

安心して暮らせると健康になるんです。不安の中で暮らしていると不健康になるんです。精神というのはものすごく重要なものですからね。

本当にいいシステムだと思いますよ。

篠原
篠原

気を引き締めて取り組んでいきたいと思っております。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です