四十九日法要という言葉はお通夜や告別式に次いで耳にする言葉です。
参列したことがある方もいるかもしれませんね。
しかし、ご家族を亡くし、あなた自身が四十九日を開催する立場になったことはあるでしょうか。
多くの方は自分が四十九日を開催する立場に立ったことがありません。
ですから、いざ自分が開催しなければならなくなったときに困ってしまい、慌てて検索することになってしまうのです。
ですから、このような場合に適切な対応ができるように四十九日についてご紹介していきます。
1.四十九日法要とは
四十九日法要は仏教的には葬儀とともに重要な儀式です。
ところが、四十九日までの日数の数え方は亡くなった日を一日目とし、四十九日目より前に法要の日程を設定しなければなりません。
つまり、故人を失ってから、四十九日まではあまり時間がないのです。
そして、この四十九日法要に多くの方に参加していただきたい場合には、正確に49日目ではなく、四十九日付近の土日に日程を調整することがあると思います。
この場合、厳密には49日目より前に四十九日法要を執り行わなければいけないのです。
こうなると準備にかけられる時間はさらに短くなります。
なお、「四十九日法要を避けたほうがいい日」というものはありませんが、葬儀と同様、日本では友引は避けることが多い傾向があります。
しかし、四十九日法要までにはしなければならない準備がたくさんあります。
それを以下に挙げてみましょう。
- 香典返しの送付
- 位牌や仏壇の準備
- 招く人への案内状の送付
- お供えに対する引き出物の準備
- 僧侶に渡すお布施の準備
これらは葬儀会社に相談しながら準備を進めることができます。
位牌や仏壇が家にある場合は必要ありませんが、ない場合は新しく購入しなければいけません。
こちらも葬儀会社に相談するか、仏具屋さんに相談に行かなければなりません。
仏壇は現物があればそれを購入できますが、在庫がなければ作ってもらわなければなりませんし、位牌には戒名を掘ってもらわなければならないので、直近に依頼しては間に合わなくなってしまう可能性があるのです。
ですから、できるだけ早めに相談して決定しましょう。
香典返しは葬儀会社に相談すればカタログで紹介してもらうことができますし、引き出物も葬儀社がカタログ化してくれていることがほとんどです。
ですから、積極的に葬儀社に相談しましょう。
案内状も葬儀社が一括で印刷してくれることがほとんどですので、招く方をしっかり遺族で話し合えば準備をスムーズに進めることができます。
なお、僧侶に対するお布施の金額も葬儀社に確認すれば教えてもらうことができます。
僧侶に直接訪ねることは敷居が高く感じるでしょうが、葬儀社には質問しやすいので聞いてみるといいでしょう。
おおむね5万円ほどです。
ちなみに僧侶に不幸があったわけではないので、お布施は使用感のあるお札を用意する必要はありません。
2.四十九日法要で行うこととは
四十九日法要
上記で説明した、四十九日法要を始めに行います。
詳細な流れについては次の「四十九日法要のながれ」で詳しく解説いたします。
納骨法要
骨壷をお墓や納骨堂に納めることを納骨法要といいます。
ほとんどの場合四十九日法要の後に実施されますが、お墓がないお宅の場合には四十九日法要までにお墓が買えないこともあります。
その場合は納骨法要は削除されますが、三回忌までには行われるのが一般的だと言われています。
開眼法要
白木位牌を本位牌に魂を移し替えることを開眼法要といいます。
仏壇や位牌を新たに購入した場合に行われる印象がありますが、葬儀の際にはみなさま白木の位牌に魂が入ります。
ですから、白木の位牌から本位牌に魂を移し替える意味で行われます。
お斎
法要が終了したあとに行われる会食のことをお斎(おとき)といいます。
法要の列席者や読経してくれた僧侶に食事を振る舞い、食事をともにしながら故人を偲ぶ時間のことです。
3.四十九日法要のながれ
着席
僧侶の入場を着席して待ちます。
席に座る位置としては施主は僧侶の後ろに座り、遺族との血縁が深い順から前に座ります。
僧侶入場、開始の挨拶
僧侶の入場をもって、施主が法事の挨拶をします。
読経、焼香
施主の挨拶が終わると読経が始まります。
読経はおおむね30分ほどで、読経の際にあわせて施主から順に焼香を行います。
法話
読経の後、僧侶からの法話があります。
納骨式
お墓に移動して納骨式を行いますが、お墓が遠い場合や、まだお墓が購入できていない場合は中止されます。
施主による挨拶、お斎
納骨式のあとに施主が挨拶を行い、その後献杯の挨拶をしてお斎が開始されます。
僧侶は都合によりお斎に参加できない場合もありますので、その場合は僧侶は不在でお斎を行います。
施主挨拶、引き出物を渡す
施主が挨拶して引き出物を渡して法事が終了となりますが、都合により先に帰宅する方もいるので、引き出物はあらかじめ席に置いておくといいでしょう。
4.四十九日法要の服装
正喪服が正式な格好です。
三回忌までは葬儀に準じた正式な喪服を着用するようにします。
喪服がない場合には、男性であればブラックスーツに黒いネクタイ、シャツのみ白、他はベルトや靴下、靴すべて黒で統一します。
女性で基本的にひざが隠れる長さのワンピースを着用します。
殺生を連想させる本革の靴は禁止とされており、一連のパールのみは使用可能とされています。
5.まとめ
今回は四十九日法要の内容から流れについてまでをご紹介しました。
改めて本記事でご紹介した四十九日法要の内容から流れについて振り返りましょう。
四十九日法要までにすべき準備 |
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① 香典返しの送付 |
② 位牌や仏壇の準備 |
③ 招く人への案内状の送付 |
④ お供えに対する引き出物の準備 |
⑤ 僧侶に渡すお布施の準備 |
四十九日法要までの準備については葬儀会社に相談すれば協力してもらえる |
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① 新しい仏壇の用意について相談しよう |
② 香典返しや引き出物の品選びについて相談しよう |
③ 四十九日法要の案内状の印刷について相談しよう |
④ 僧侶に渡すお布施について相談しよう |
四十九日法要までにすべき準備 |
---|
① 香典返しの送付 |
② 位牌や仏壇の準備 |
③ 招く人への案内状の送付 |
④ お供えに対する引き出物の準備 |
⑤ 僧侶に渡すお布施の準備 |
四十九日法要の内容 |
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① 四十九日法要 |
② 納骨法要(骨壷をお墓や納骨堂に納めること。お墓がない場合も三回忌までにはお墓を用意する) |
③ 開眼法要(白木位牌を本位牌に魂を移し替える) |
④ お斎(おときと読む。法要の列席者や読経してくれた僧侶に食事を振る舞い、食事をともにしながら故人を偲ぶ) |
四十九日法要のながれ |
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① 着席して僧侶の入場を待つ |
② 僧侶入場、開始の挨拶 |
③ 施主挨拶 |
④ 読経、焼香 |
⑤ 法話 |
⑥ 納骨式(お墓に移動して納骨式を行う) |
⑦ 施主による挨拶、お斎 |
⑧ 施主挨拶、引き出物を渡す(先に帰宅する方もいるので、引き出物はあらかじめ席に置いておいた方がスムーズ) |
以上が四十九日法要の流れと内容です。
故人の裁判の結果が出る非常に重要な意味を持つ法要ですので、四十九日法要とはどのようなものか、よく覚えておきましょう。
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