つばさは次々と新しい施設ができていますね。
私、2月26日につばさホールの上田神畑店で講演会をいたします。
よろしくお願いします!
テーマは「健康長寿の処方箋」ということで。いやあ、いつの間にか健康についてお話するようになっちゃったね(笑)
ぜひその若々しさの秘訣をお話いただけたらと思います。
ありがとうございます。いろいろな運動だとか食べ物だとか、私の日常生活のことと、ハーモニカもやっていますので、これも健康の一つの大きな要素なんですよ。
呼吸も関わりますし、健康によさそうですよね。
腹式呼吸というのをやらないと、息が長く保てないですから。あとドラムもやっていて、これもいい運動になります。篠原さんもやってましたよね?
お恥ずかしくてあまり語れないですが(笑)一応やっていました。
はは(笑)ところで、講演会は満員になったんですか?
おかげさまで、100名を超えるお申し込みをいただいて、現在はキャンセル待ちという状況です。
というわけで、2月26日に行います。この会場は、いつオープンしたのですか?
12月にオープンしまして、おかげさまで大変多くの方にご利用いただいております。
それは大変結構なことでございます。当日お越しになる方、楽しくやりましょうね!
さあ、今日はどんなお話でしょうか?
今日は新しい終活のトレンドなのですが、「DIE WITH ZERO」ゼロになって死ねという本をご紹介しようと思います。これはアメリカ初のマネーの本で、マネーの本といえば基本的にお金を増やす話になりますが。
貯めるっていう話になりますが、これは0にするというわけ?全部支払って死になさいと?
そうなんです。お金を使い切って死んでくださいという本なんですよね。
なかなか難しいよ、使い切って死ぬというのは。
そうなんです。日本もそうですが、アメリカのいろいろな事例が載っていて、最初に出てくる逸話がアリとキリギリスというお話で。
はいはい。
これはよく知られた話で、夏場一生懸命働くアリと遊んで暮らすキリギリスがいて、結末はキリギリスが冬に凍死してしまうというお話なんですが、本の中で触れているのは、「蟻はいつ幸せな生活を送るんだ?」という。
なるほど~(笑)
人生の中で貯める行為は美徳とされていてみんなやるのですが、お金を使い切るというのは非常に難しいことで。
これは米国のデータなのですが、お金を持っている人も仮に持っていない人も、そのほとんどが退職金を使い切ることなく亡くなっているという。
じゃあ、残すってこと?
みんなお金を残して死んでいると。いいことにも聞こえるのですが。
うん。
ちなみにアメリカは70歳が貯蓄額ピークと言われていて、ただし死ぬまでお金を貯め続けて、これをみんな使わずに死んでいるという。
なるほどなあ(笑)
日本でも生活していれば年金とか受け取りますが、ほとんどが受け取っている月の収入と支出が大体一致しているという。一対一だと。
そうかもしれないなあ。
なので、お金が目減りしないという。で、ほとんどの人が8割以上のお金を残して死んでしまう。お金は来世に持ち越せませんから、これではよろしくないという。ではこのお金をいつ使えばいいのかという具体的な数字を出して紹介してくれるという内容の本です。
なるほどねえ。
お金は45歳から60歳くらいにはもう使い始めてくださいと書いてありまして。ただ、日本でいうとこの歳は資産形成期で、通常であれば一番お金を貯めないといけない時期ですよね。
働き盛りの時期ですよね。
そんな中、本の中では使って崩してくださいとあります。
それはなぜかというと、お金は20歳で一千万円持っているという状況と、80歳で一千万円持っているという状況では、お金の価値が違うんだと言うんですね。若いうちはお金の価値を存分に引き出せるのですが、例えば高齢になって海外旅行や音楽ライブに行くとか、なんなら夏フェスとか80歳になってから行くかって言われると、ちょっと立ちっぱなしも辛いですし…(笑)
確かになあ(笑)
若いうちでしかできない経験にお金を使ってくださいという主題の本なんですよね。
なるほど。
そうですか?お金、使っていますか?
私がなんで貯めるかというと、病気に備えてなんだよ。病気のときに医療費が掛かるでしょう?その不安があるから、どうしてもある程度貯めないと不安だなあと思うんですよ。
そうなんですよね。
いくつまで生きれるか分からないじゃない?
寿命が分かっていれば計算して終わるように使いましょうってなるけど、そういうわけにはいかないんだよなぁ、これが。
なぜお金が使えないのかということも本誌でいくつか理由が触れられていて、やはり一番初めに書かれているのが、「いつ亡くなるか分からない」から。
そこです。
これに関しては、ご自身の平均的に生きるであろう年数というのを90に定める、100に定めるとして、実際に年間で使うお金を計算してとっておけばいいじゃないかという。で、残りの分は盛大に使っていこうという(笑)
それと、災害も使えない理由ですね。
日本は特に災害があり得ますからね。
地震があるかもしれないじゃない。水害は川から遠く離れていればいいけどさ、地震は避けられないから。
そうやって何が起こるか分からない状況では、なかなか0に向けて使っていくというのは…勇気がいりますよね。
難しいですよ。
そんな中で、実は、老後の生活に意外とお金が掛からないという話もあって。人がお金を使う大きな部分というと、例えば子供の教育資金や住宅の取得費用、結婚などのイベントですよね。ただ、60~70~80と歳を重ねると、そういったことは支払い済みになってくる。お金を若いころのように使うかというと、買いたい物とか欲しい物があまりないという状況になって。
私も若いころによく権堂で飲み食いしたけどさ、回数が減ったもんね。
お酒にしても食事にしても、ほどほどになってきますよね。そうすると、若いころに比べると生活コストが段々と下がることになりますよね。
そうですよね。
とはいえ、お金というのは選択肢をつくる一番のものですから、何が起きるか分からない中で、いくらか残しておかないと不安は不安なんですが。
うん。
ただ、「是非とも今が一番若いので積極的にお金を経験に変えていこう」という内容の本なんですよね。
確かに、全員が今は一番若いですよね(笑)
お金というのは人と一緒に使うと減ってしまうし、分けると半減してしまいます。
本の中で、時間の使い方にお金を是非使ってほしいとよく語られている理由は、時間という財産が人と共有しても減らないからなんですよね。
確かにそうだよね。
例えば、感動的な体験をたった一人でするということもあれば、家族一家でするということも、二人で大切な時間を過ごすということもあると思うのですが…旅行なんかいい例ですが、経験にお金を使いませんか?ということなんですよね。
そういうことなんだ。だから「DIE WITH ZERO」なんだね。冒頭でアリとキリギリスのお話がありましたが、平成と令和で話が違うんです。
そうなんですね。
令和版はね、アリが夏の暑い日でも一生懸命に汗を流して働いているわけだ。キリギリスはバイオリンなんか弾いてね、あぁアリさん頑張ってるねぇなんて(笑)で、冬になって寒くなります。雪が降りますね。アリさんはいい家に住んで、赤々とストーブが燃えているわけだ。キリギリスは外で寒いな~って、アリさんに頼ろうと思って家のドアを開けました。ところが、アリは全員過労死していたと。そしてキリギリスは家の中に入って、アリさんの食べていたいろんなものを食べながら長生きをしたというお話です。
アリさんが報われることがないですね。
だから、働いたら楽しむことも大切だと思いますよ。働くことが悪いことというわけじゃないけど。
そうですね。少し前に老後2000万円問題というのがあって、老後貯蓄というのが強迫観念みたいになったのですが、実際問題生活設計をしていくと、若いころのような消費行動にはならないし、ゆとり資金は積極的に楽しんで使っていきましょうということで。
お金っていうのは社会に出回らないと循環しないからね。
そういうこともありますし、何より人生とは何かというと、経験の合計であるというような話があって。
いろんなことを経験するのは大事ですよね。
お金の価値は年齢で下がっていくとお話しましたが、若いころに行った海外旅行などのお金を使った経験は、老後の豊かな人生の思い出になると思うんですよね。
そうですね。人生を豊かにするためには、ある程度お金を使っていくというのも大事だということですね。
我慢が必要な時もあると思いますが、楽しみにお金を使ってほしいなと思います。
どうですか、皆さん。音楽を始めて今からいい楽器を買うとか。
とてもいいと思いますよ。
若いころは買えないギターとかサックスを買うとか。
脳が活性化されますし、体も使いますもんね。
そうなんです。いい老後を過ごしましょう!