適切な手袋の使用方法や、感染防御物品の取り扱い

つばさ公益社 感染防御物品

ご遺体に携わる従事者の保護のためには、ユニバーサルプレコーションに基づき、手袋、プラスチックエプロン、マスク、死体袋などの防護用品の適切な使用と取扱いが重要です。この記事では、これらの単回使用(ディスポーザブル)の防護用品の使用法と取扱いについて詳しく説明します。

ユニバーサルプレコーションとは

ユニバユニバーサルプレコーションは、全ての人や環境が感染リスクを持っているという前提に立ち、医療従事者が感染症を予防するための基本的な感染予防対策の考え方です。詳しくはこちらの記事で説明しています。

防護用品の使用法

手袋の使用法

手袋には軍手、プラスチック製手袋、ラテックス製手袋がありますが、感染防御として使用する場合は、プラスチック製又は、ラテックス製を使用しましょう。
手袋の使用法については、手袋をつける前に手を洗い、手袋を正しく装着することが重要です。
手袋をつけたままで公共物に触れたり、手袋を再利用したりすることは避けるようにしましょう。
また、手袋を外す際には、手袋の内側を外に出すようにし、手袋の外側になるべく触れないように気をつけましょう。
手袋を外した後は、必ず手を洗い、乾燥させるようにしましょう。

【コラム】手袋には滅菌済みと未滅菌がある。

ご遺体を取り扱う場合は、未滅菌の手袋を使用することが推奨されています。

マスク、ゴーグルの使用法

マスク

使い捨てマスクは、空気感染や飛沫感染を予防するために使用されます。ただし、葬祭業従事者等が行う一般的な作業(搬送、死後処置、ドライアイス処置、納棺など)では、空気感染や飛沫感染はほとんど問題にならないため、使い捨てマスクの使用は必要ありません。
また、マスクは、強度の腐敗臭を和らげる程度に使用することが推奨されています。マスクを正しく装着し、鼻と口をしっかり覆います。作業中はマスクを触らないようにし、濡れたり汚れたりした場合は交換するようにしましょう。

ゴーグル

ゴーグルは、医療現場や葬祭業従事者等がご遺体からの血液・体液・排泄物等の飛沫が予想される状況において、飛沫を防御し、目を保護するために使用されます。ゴーグルは、目の周りをしっかり覆うように装着することが重要です。また、ゴーグルは、使い捨てタイプと再利用可能なタイプがあります。再利用可能なタイプのゴーグルは、消毒や洗浄が必要です。

【コラム】ゴーグルの代わりに眼鏡は?

葬祭業従事者等は、ご遺体からの血液・体液・排泄物等の飛散する可能性がある状況において、ゴーグルの代用としてメガネの使用が有効であるとされています。ただし、メガネは、目の周りをしっかり覆うことができないため、ゴーグルと比べて防御効果が低くなる可能性があります。

プラスチックエプロンの使用法

血液、体液、排泄物等が飛沫する可能性がある場合、プラスチックエプロンを使用するようにしましょう。
エプロンを着用する場合、まず手を洗いましょう。エプロンを着用する際には、汚染部分が前面になるように着用します。
エプロンを外す際には、汚染部分を内側に包み込むように静かに外します。このとき、汚染部分に触れないように注意しましょう。汚染されたエプロンは、直ちに廃棄するようにしましょう。エプロンは、一度使用したら再利用しないようにしましょう。
また、エプロンを着用したままでの移動は避け、汚染されたエプロンを着用したままでの移動は絶対に行わないようにしましょう。

死体袋の使用法

死体袋は、ご遺体を死亡場所から搬送する際に使用される専用のバッグです。主にご遺体に血液・体液・排泄物等が付着または流出しているときや着衣がそれらによって汚染されているときに使用されます。
ご遺体によっては腐敗臭が漏れ出すことがあるため、死体袋は耐久性があり密閉性が高いものが望ましいです。

防護用品の取扱い

防護用品は、感染症予防において重要な役割を果たしますが、使用後の廃棄方法にも注意が必要です。以下に、防護用品の使用後の廃棄方法について説明します。

使用後の廃棄方法

使用後の防護用品は、適切な廃棄方法で処理する必要があります。
単回使用の手袋、マスク、ゴーグル、プラスチックエプロンなどの防護用品は使用後、汚染部分に触れないようにし、直ちに燃えるゴミとして処理するようにしましょう。再利用はしないようにしましょう。

手洗いと消毒

防護用品を使用した後は、手洗いと消毒を行うことが重要です。手洗いは、手首から指先まで、手のすべての個所をこすり合わせるようにしましょう。手洗いは30秒以上行うことが望ましいです。
血液、体液、排泄物等と接触する作業をした場合は手洗いをした後、乾燥させ、アルコール消毒をするようにしましょう。

【コラム】固形石けんと液体石けんどっちがいいの?

手洗いに使う石けんには、固形石けん、液体石けんがあります。固形石けんは使用後乾燥させる必要があり、湿っていると微生物汚染の原因になります。したがってご遺体にに携わる従事者が使用する場合は、液体石けんの使用が推奨されています。

まとめ

ご遺体に携わる従事者の保護のためには、適切な使用法と取扱いが重要です。手袋、プラスチックエプロン、マスク、死体袋などの防護用品を正しく装着し、作業後には適切に廃棄しましょう。また、手洗いと消毒を徹底することで感染リスクを軽減できます。安全な環境で作業を行うために、ユニバーサルプレコーションの考え方を常に意識しましょう。

つばさの家族葬

家族葬のつばさは、定額で安心のお葬式が行える葬儀社です。
長野県東信エリアでのお葬式なら、家族葬のつばさにお任せください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です