清掃と感染予防、廃棄物の処理、消毒の基本と実際

つばさ公益社 清掃と感染予防 

清掃と感染予防は密接に関連しており、適切な清掃手順と消毒を実践することで感染症のリスクを軽減することができます。また、廃棄物の処理も重要な要素です。この記事では、手の触れる場所の清掃、床の清掃、器材の清掃に加えて、廃棄物の処理方法や消毒の基本と使用法について詳しく説明します。

清掃と感染予防

清掃は、感染予防において非常に重要な役割を果たします。清掃によって、ウイルスや細菌などの病原体を除去することができます。また、清掃によって、職場環境を快適な状態に保つことができます。快適な職場環境は、従事者の健康を保ち、生産性を向上させることにもつながります。以下に、清掃と感染予防について説明します。

手の触れる場所の清掃

手の触れる場所の清掃は、感染症予防にとって非常に重要な作業です。手の触れる場所には、ドアノブ、机、ストレッチャー、通信機器などが含まれます。これらの場所は、多くの人が触れるため、病原体が付着する可能性が高くなります。手の触れる場所の清掃には、湿式清掃が基本的な方法となります。目に見える汚れがある場合は、洗剤を用いて湿式清掃を行い、乾燥させます。通常、消毒剤の使用は必須ではありませんが、もし病原体が付着している可能性がある場合には、消毒剤を使用することも検討されます。
定期的にこれらの場所を清掃することで感染リスクを減らすことができます。

【コラム】湿式清掃には

湿らせて行う湿式清掃には二種類ある。

床の清掃

床の清掃には、手で拾えるゴミを手で拾い集め、プラスチック袋に廃棄することが最初の作業となります。その後、湿式清掃を行います。湿式清掃の方法は、オフィスや店舗などの場合は、モップを使用することが一般的です。モップを水に浸し、水を切ってから床を拭きます。床に汚れが付着している場合は、洗剤を使用することも考慮されます。洗剤を使用する場合は、洗剤を水に溶かし、モップに浸してから床を拭きます。床の清掃後は、乾燥させることが重要です。床が湿ったまま放置すると、カビや菌の繁殖が進み、感染症の原因となることがあります。
床は日常的に使用されるため、敵的な清掃をし、清潔さを保つことが重要です。

【コラム】血液・体液・排泄物等で汚染された床の場合

血液・体液・排泄物等で汚染された床の場合は、消毒が必要です。消毒剤としては、次亜塩素酸ナトリウム液が使用されます。次亜塩素酸ナトリウム液は、床等の水平部分に使用され、ペーパータオル等で外側から内側に向かって拭き取り、その後湿式清掃して乾燥させます。消毒剤としての次亜塩素酸ナトリウム液は、ハイター等を10倍に希釈して調製することが一般的です。

器材の清掃

医療機関や介護施設などでは、使用した器材や機器の清掃が欠かせません。器材の清掃には、洗剤を使用することが一般的です。洗剤を使用する場合は、洗剤を水に溶かし、器材を洗浄します。器材に付着した血液や体液、排泄物等には、次亜塩素酸ナトリウム液を使用して清拭することが望ましいです。次亜塩素酸ナトリウム液は、器材に付着した病原体を除去する効果があります。器材の清掃には、洗浄後の乾燥が重要です。器材が湿ったまま放置すると、カビや菌の繁殖が進み、感染症の原因となることがあります。清潔な状態を保つことで、感染リスクを最小限に抑えることができます。

廃棄物の処理

医療機関や介護施設などでは、廃棄物の処理が非常に重要な役割を果たしています。廃棄物には、病原体が含まれる可能性が高くなります。廃棄物の処理には、法律に基づいた適切な方法が必要です。廃棄物の処理には、「廃棄物の処理および清掃に関する法律(いわゆる廃棄物処理法)」に基づいた方法が必要です。廃棄物は、種類によって処理方法が異なります。湿性の血液・体液・排泄物等が付着したものは、感染性を有するあるいは有する可能性のあるものとして取り扱う必要があります。

医療機関内での廃棄物処理

医療機関内等における廃棄物の処理は、感染症予防のために非常に重要な役割を果たしています。医療機関では、患者さんの治療に伴って、医療廃棄物が発生します。医療廃棄物には、「感染性廃棄物」と「非感染性廃棄物」の二種類に分かれます。種類によって特別な廃棄処理が定められています。

医療機関外での廃棄物処理

自宅や警察、遺体安置室、葬儀式場などで死後処置等を行った際には、血液・体液・排泄物等で汚染されたもの (衣類、寝具、脱脂綿、紙おむつなど) を廃棄する必要があります。
葬祭業者等は、廃棄物の処理について、法律に基づいた方法を遵守しなくてはなりません。具体的には、血液・体液・排泄物等が漏れ出ることがないように紙等に吸着処理し、必要に応じて「取扱い注意」等の表示をプラスチック袋に記載し、プラスチック袋に入れて事業所に持ち帰り、事業系一般廃棄物として排出する必要があります。
なお、一般家庭からの「在宅医療廃棄物」は燃えるゴミとして排出することができます。
廃棄物の処理には従事者の安全や環境にも配慮した方法が求められます。自治体の指示に従い、適切な方法で廃棄物を処理することが大切です。

【コラム】ごみ袋いっぱいに汚染物をいれるのは危険?

汚染物はごみ袋の75%程度を入れ、廃棄するようにしましょう。満ぱいに汚染物を入れてしまうと、破けやすくなり危険なので気を付けましょう。

消毒の重要性と要素

消毒は、病原菌やウイルスなどの病原体を死滅させることで、感染症の予防や拡大を防ぐために行われます。ここでは、消毒の重要性と要素について説明します。

消毒の重要性

消毒によって、病原体を死滅させることができます。消毒によって、感染症の予防や拡大を防ぐことができます。特に、医療現場や介護施設などでは、感染症の予防が重要です。患者さんや利用者さん、従事者の健康を守るために、消毒は欠かせない作業となっています。

消毒の3要素

消毒剤は、病原体を死滅させるために使用される薬剤です。消毒剤には、アルコール、次亜塩素酸ナトリウム、過酸化水素などがあります。消毒剤を正しく使用するためには、消毒剤による消毒の3要素を理解する必要があります。

①濃度

消毒剤を使う際には、指定された適切な濃度を守る必要があります。濃度が薄いと効果が期待できなかったり、微生物を殺すまでの時間が長くなったりする可能性があります。一方で、濃度が濃すぎると、副作用が生じたり、取扱い者の健康に悪影響を及ぼしたりする可能性があります。また、濃度が不適切になると、廃棄物処理において環境汚染の問題を引き起こす可能性があるだけでなく、経済的な負担も生じることがあります。

②時間

消毒剤を使って微生物を効果的に殺菌するためには、微生物と消毒剤を一定の時間以上接触させる必要があります。この必要な接触時間は、微生物の種類によって異なります。接触時間が短いと、十分な効果が得られない可能性があります。

③温度

消毒剤の効果は、温度によっても影響を受けます。通常は20℃以上で使用します。一般的に、温度が高いほど消毒剤の効果は高くなりますが、通常使用において加温の必要はありません。適切な温度で消毒剤を使用しましょう。

まとめ

清掃と感染予防、廃棄物の処理、消毒は感染症のリスクを軽減するために欠かせない要素です。手の触れる場所の清掃や床の清掃、器材の清掃を適切に行い、廃棄物の処理を法律や規制に従って行い、適切な消毒手順と消毒剤の使用法を実践しましましょう。

つばさの家族葬

家族葬のつばさは、定額で安心のお葬式が行える葬儀社です。
長野県東信エリアでのお葬式なら、家族葬のつばさにお任せください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です