初めての喪主 葬儀が終わってもかかる故人に関わるお金

人が亡くなった後、火葬が終わり葬儀が終わればすべて終了ではありません。

そのあと、四十九日があり新盆、一周忌と数々の法事が続いていきます。

長年続いている親族の家長が亡くなった場合は、次の跡継ぎとなる人が喪主となり、代々引き継がれている仏壇や墓地があるため、新たに用意する必要はありません。

その代わり、代々引き継ぐものが多くあり、遺産相続など違う問題に振り回され大変です。

故人にかかるそのほかの費用 

人が亡くなった後、僧侶への御布施や戒名のほか、葬儀費用や精進落とし費用などで親が残したお金のほとんどを使ってしまうこともあります。

しかしそれで終わりではありません。

四十九日までにお仏壇や本位牌、納骨のための墓地や墓石が必要となります。

*必要なもの

・位牌

・仏壇

・墓地

・墓石

この中でも、仏壇と墓石はなくても大丈夫な方法もありますが、最低でも位牌と墓地は必要です。

ほかにも、四十九日の法要や新盆、一周忌と亡くなった一年以内に行う法事も多く、そのたびに僧侶への御布施や参列者への返礼と、毎回数万円から10万円くらい用意することになります。

納骨の際は、石屋さんに墓石をあけてもらい骨壺を収める費用も支払います。

お寺のあるお墓を用意すれば、檀家のおつきあい、なくても霊園などに管理費を支払う必要もあり、けして無料というわけにはいきません。

また、親の土地や家を受け継げば相続税の支払い、親が残した未払いの公共料金、クレジットカードの支払いなど、あげればきりがない遺族のいることでしょう。

あまりにも親の借金が多すぎて、墓地も仏壇も買わず納骨もせず、相続放棄をしたという例も増えています。

遺骨は骨壺に入ったまま、リビングの棚に入っている、中には押入れに入れてあるという話もあるようです。

残された家族のためにも、高齢になったら色々な面から断捨離をして、無駄な苦労を掛けたくないものですね。

お仏壇とお位牌

葬儀が終わり落ち着いたら、お仏壇とお位牌を注文しましょう。

お仏壇もお位牌も同じ業者が取り扱っているため、お店などに行って気に入ったものがあれば、一度ですませられます。

お仏壇やお位牌は、専門店や百貨店、中にはショッピングモールやホームセンターに入っているお店もあり、比較的身近な場所で選ぶことができます。

最近はAmazonなど通販サイトで、お位牌が5000円から1万円くらいで、お仏壇も1万円台から購入できると話題にもなっています。

便利になったものです。

しかし迷ったら、葬儀会社に相談してもいいかもしれません。

葬儀会社にはこういったお店や業界とのつながりや伝手もあるので、卸し業者を紹介してもらえたり、こちらの希望に沿ったものを探してもらえることもあります。

ネット商品も便利でいいですが、不具合があった時やトラブルがあった時の対応は、自己責任になってしまいます。

ネットで購入する場合は、お仏壇などの専門店の公式サイトを利用するようにしましょう。

お位牌の相場は、文字彫りを入れて2万円から3万円を目安にするといいでしょう。

お仏壇は、狭い家やマンションなどの場合は、チェストなどの上に飾れるコンパクトサイズを、部屋に余裕のある家なら床上に置く普通のサイズがおすすめです。

コンパクトサイズでも普通サイズでも、お仏壇の木の種類や色、形によって金額は異なってきます。

コンパクトサイズだから安いとはかぎりません。

コンパクトサイズでもウォールナットやクルミ材、タモなど、本当の木の材質を使ったものは、15万円以上と高額になります。

逆にサイズが大きくても、ウォールナット調、といったように○○調と書いてあるのは合板で作られているため、10万円以下で購入することも可能です。

アパートやマンションに置く、本当に小さいものでいい場合は、中に入れる花立やおりんなどすべてコンパクトでかわいいセットになって、10万円以下のものもあり、安価に抑えることもできます。

また、宗派によってはお仏壇にある程度「こういうもの」という決まりがあるようです。

わからない時は、葬儀会社やお仏壇を扱っている業者に聞いてみると良いでしょう。

かなり節約したとしても、お位牌とお仏壇合わせて15万円くらいはかかります。

その分の金額も考えて用意しましょう。

 墓地を買う墓石を建てる

納骨をする前に必要になるのが墓地と墓石です。

近年、子どもがいない夫婦などが亡くなった場合、墓石を購入してもすぐに墓じまいになってしまうため、違った形を取る人も増えています。

また、都心になるとお寺そのものが土地を持たず、マンションやビルの中に、ロッカー形式のお墓があるというお寺も見られます。

そこで、まずはお寺に墓地を用意する例からお話をしましょう。

お寺にある墓地は、お寺の場所や格、墓地の場所や面積によって価格が異なります。

一般供養なら一つの墓地が10万円から50万円くらいまで、永代供養といって受け継ぐ子孫がいない場合は、50万円以上かかることもあります。

これも地域によって違い、長野県や群馬県の相場は上記くらいで収まりますが、東京に近い埼玉千葉神奈川では、一般墓地も100万円以上、中には200万円以上となっています。

そのほかに墓石が必要となり、こちらは石の種類で異なってきます。

墓石の相場も50万円から200万円くらいまで様々です。

名前などを入れてもらった後、設置、納骨まで入れると安く見積もっても100万円、墓地と合わせると200万円は用意しておくといいでしょう。

墓石は大手墓石店の方が数多くの中から選ぶことができますが、個人の墓石店の方が比較的安くお願いすることができます。

墓地も墓石も、けっして安い買い物ではありません。

代々懇意にしているお店、葬儀会社の紹介などいろいろな墓石を扱っているお店で見積もりを頂いて、検討してみてはいかがでしょうか。

また、施主や喪主が女性で、婚姻により故人とはすでに姓が違う場合、墓石に「A家」と彫ってしまうと、親の代で終わってしまいます。

同じお墓に入ってもいいと思うなら、姓を入れずに「愛」や「道」など一文字を入れて作る今風の墓石もあります。

故人にお金がないとき

2023年現在の高齢者もですが、これから高齢になっていく40代、50代の世代は退職金もなく、年金もわずかです。

自分の生活が精一杯で、お金を残すことが難しい世の中になっています。

その中で親も年金生活で何も残していない、という時はどうしたらよいのでしょうか。

まず、葬儀を簡素化し、通夜のない一日葬や火葬だけの葬儀を選ぶことができます。

一日葬は、身寄りのないお年寄りだけとは限りません。

葬儀をあげれば、最低でも自治体から5万円の助成金が出ますので、そのお金を充当してください。

次に親のもので売却できそうなものがあれば、売却しましょう。

昔の人は工芸品やアクセサリーなどに金を使ったものがあります。

貴金属は買取をしてもらえる可能性がありますので、売却して少しでも葬儀やそのあとの費用に充てましょう。

墓石がなくても納骨ができるお墓が全国にあります。

樹木葬などがいい例ですが、少し不便な場所や、公共の墓地は50万円以下で購入できるところもあるようなので、探してみましょう。

樹木葬なら墓石も不要になるので、一般墓地の半分くらいの予算で収まります。

こちらも場所によっては一般墓地と大差ないというところもありますので、しっかりと調べてから選んでください。

よく海に撒くという人がいますが、海洋葬は個人でお願いすると、船のチャーター代などで高くついてしまいます。

まとめて行うと料金を抑えることもできるので、こういったことも葬儀会社に相談してください。

しかし海洋葬にする前には、火葬する必要があるのを忘れないようにしましょう。

また、海洋葬は海の汚染につながるため、環境から考えると、正直おすすめしたくないというのが本音です。

 まとめ

 人が亡くなった後、葬儀が終わると喪主や施主は「これで終わった」と、一安心したくなります。

しかし大変なのはその「後のこと」です。

まだまだお金もかかるし、やることはいっぱいあります。

考えると気持ちがへこんでしまいますが、不安な時は周囲の人や葬儀会社の担当者やに相談して、自分一人で抱え込まないで臭い。

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