2018.07.21「ゼロ葬とは」

武田
武田

ラジオをお聞きの皆さん「ゼロ葬」という言葉を聞いたことございませんか?ゼロ葬とは、一体どういうものなんでしょう?

篠原
篠原

当社では、「ゼロ葬プラン」の提供を開始しまして。

武田
武田

ゼロ葬プラン?

篠原
篠原

ゼロ葬という言葉は耳慣れない言葉だと思いますが、2014年に宗教学者の島田裕巳(しまだひろみ)さんという方が、ご自身の著者の中で発表した葬法なんです。具体的に説明すると、何も残さないことを望む方向けのおくり方なんです。

武田
武田

何も残さないことを望む?

篠原
篠原

火葬した遺骨を受け取らないで、遺骨を自治体に委託するという趣旨のものなんです。

武田
武田

これは、法律的にいいんですか?

篠原
篠原

その辺りも丁寧な説明が必要と思います。拾骨前の遺骨は遺族のものですが、拾骨した後の遺骨は自治体が管理するように、法律では規定されていまして。

武田
武田

なるほど。

篠原
篠原

そもそも、遺骨を持ち帰らないということに大きな違和感があると思うのですが、この違和感を感じるのは、長野県に住んでいるからなんです。

武田
武田

あら、そうなんだ?

篠原
篠原

実は拾骨には地域差がありまして、私達長野市民は、どちらかというと東日本タイプに位置づけられるんです。例えば、西日本で有名な愛知県、岐阜県、近畿地方、中国地方、四国九州などは、部分拾骨地域と言いまして、拾骨の時に喉仏などの体の部分的な所だけ持ち帰るのが一般的なんです。

武田
武田

じゃあ、全部持ち帰らないんだ?我々は箸で全部綺麗に拾うじゃないですか。

篠原
篠原

そうなんです。

武田
武田

そうじゃない所もあるんだね!

篠原
篠原

実は、国内の半分ぐらいが部分拾骨ということで、現在まで遺骨を斎場へ委託してきていたんです。

武田
武田

そうなんですね。

篠原
篠原

今回は長野県の、佐久市・小諸市・北佐久郡・南佐久郡エリアでゼロ葬が可能になるように提供を始めまして。割と画期的なことなんですが、丁寧に案内できればと思いますね。

武田
武田

遺骨の引き取り手がいない方が亡くなる場合だってあるから、助かると思いますよ。

篠原
篠原

そうですね。

武田
武田

そういう方だってかなりいるんじゃないかな?

篠原
篠原

身寄りというのは、辿っていけば見つかったりしますが、受け取りを拒否される場合や、いわゆる行旅死亡人といいますか、身寄りについて全く行方知れずという方も、もちろんいる訳ですよね。

あと、最近社会問題化してきているのが、公共の場に遺骨を忘れてしまう…といえば聞こえはいいですが、置いていってしまうという。遺骨を遺棄するというのは犯罪なんですが。

武田
武田

そうですよね?

篠原
篠原

こういった、行方知れずの遺骨が全国的に増えてきていて、つばさでも遺骨についての相談も寄せられますので、これまでは「永代供養墓」といった、後継者を必要としないカロートなどの案内をしてきましたが、もう一つの選択肢として、「ゼロ葬」といって、遺骨を持ち帰らない選択ができるように環境を整えました。

武田
武田

なるほど。

篠原
篠原

ちなみに、受け取らなかった遺骨って、最終的にどこへ行くかはご存じですか?

武田
武田

いや、どこ行っちゃうんですか?

篠原
篠原

例えば、長野県では全骨で拾骨していますが、やはり欠片や破片などの若干の遺骨は残りますよね?

武田
武田

そうですね。

篠原
篠原

こういった遺骨や部分拾骨で残された大量の遺骨ですが、実は人の残骨には貴金属やレアメタルと言われるような、非常に貴重な金属が含まれてることがあって。

武田
武田

ほぉ。

篠原
篠原

人の体は有害な物質を蓄積するというのは以前紹介したことがあるのですが、そうした有害物質を取り除き、最終的に粉末化された遺骨が、火葬場の中の専用施設や、自治体の墓地や、委託を受けた寺院などで埋葬をされるので、最終的な行き先は墓地になります。

武田
武田

なるほど。

篠原
篠原

実は、先程の、遺骨の貴金属やレアメタルのリサイクルというのが、にわかにニュースになり始めています。一番最初は、私の記憶する限り、2009年に朝日新聞が取り上げた記事で、残骨から取れた金属が馬鹿にならない金額になったと。

武田
武田

ほぉ。

篠原
篠原

例えば、名古屋市では年間で一千万円ぐらい。ということは、2017年には二千万円くらいに…。

武田
武田

倍になってますね、9年から。

篠原
篠原

いわゆる、貴金属売却益が出ていて、これが指値予算とか編入されているのですが…やはり、デリケートな問題ですから、それはいかがなものかという声も挙げられていますね。

武田
武田

確かにそうだよなぁ。

篠原
篠原

知らざる世界ではあるのですが、最終的な遺骨の行方をご紹介させていただきました。

武田
武田

戦前のアウシュヴィッツではさ、ユダヤの人たちが大勢殺されて、金属などのリサイクルをやってたという話も聞きますね。

篠原
篠原

見えない世界で色々な現象が起きていて、各所で対応されてきていると思います。

こうした、遺骨の最終的な行方を悩んでいる方が大勢いるんですよね。つばさも、最初はお墓じまいのご相談を専門に受ける会社としてスタートしたのですが、その頃からそういったご相談がありました。

武田
武田

そうなんだねぇ…。

篠原
篠原

日本人の根本に、家墓といって○○家の墓というのを求めて、そこに一家やご先祖様が入っていて、1年の内に4回ほど、お彼岸、お盆、命日にお墓参りに行っく、という体験を年々と繋げていくのが一番丁寧な形で、これは日本人が持っている共通認識だと思うのですが、年々そういった形が難しくなってきているということで、ゼロ葬という取り組みを始めました。

実は、ゼロ葬は全国的にもかなり珍しい取り組みでして、提供をさせていただいている金額も結構特徴的で。

武田
武田

どういうプランがあるんですか?

篠原
篠原

大きく分けて2つあって、全骨を斎場に委託してくる、つまり火葬をして一切持って帰ってこないというパッケージで、病院で亡くなったところから最後火葬場を後にするまでのサポートで、128,000円という金額です。

もう一つは分骨プランで、東日本に住む私達は全骨持ち帰る認識がありますが、自分で面倒を見切れる範囲でお骨を持って帰ってくるというものになります。例えば、手元に収まる5~10cmぐらいの、湿気が入ってこないような専用の容器をお付けして、14,8000円。

武田
武田

なるほど。

篠原
篠原

身寄りがいらっしゃらない方だとか、公共の福祉の為というか、公益の為に、一昨日から始めたのですが、実は昨日も新潟の方から態々ご相談にお越しになられた方がいました。

武田
武田

そうなんですか!

篠原
篠原

こうした情報を発信して、困ってる人に届けばと願っております。

武田
武田

今は全骨委託プランと分骨プランということですね。

篠原
篠原

そうですね。お葬式についても、宗教者をお招きして葬儀式を行なう形で、最低248,000円というところから、お葬式ひとそれやっても総額で35万円くらいなのですが。

武田
武田

非常にお安い価格ですね。

篠原
篠原

50万円あれば、十分なお葬式を挙げられるような施設になっております。

武田
武田

それにしても、死後の世界観やお葬式の形も、現在は随分変わってきていて、端境期みたいな感じがしますな。

篠原
篠原

そうですね。その中でも、個人的に一番変わったと感じているのは、家族ではないかと思っておりまして。

武田
武田

そこだよな。

篠原
篠原

そうしたお葬式が変わる前に変わっているものが沢山あって、他にも介護が凄く変わったと個人的に思っています。10~20年前は、お家で看ないと槍玉にあげられて親の兄弟に怒られたものですが、今はご自宅で看れる方がいてご自宅で最後を迎えるというのは、ある意味贅沢な方かもしれませんね。

武田
武田

そうかもしれないね。介護も、介護施設や病院でやることが多いけれども、これが了承が少ないものだから、これからは在宅介護の時代だとも言われていますね。

篠原
篠原

そうですね。今度はご自宅で介護という流れも増えていくかもしれませんね。整備が進んでいくと思うので。

武田
武田

その代わり、病院とコンタクトを取りながら上手くやるんだろうけれどもね。

篠原
篠原

そうですね。先程のニュースで、寿命が延びてきていて、2060年の推計寿命で、女性は90歳くらいだと。

武田
武田

そうなんですねぇ。

篠原
篠原

今後も寿命が伸び続けていくようです。5~60年前の日本人の平均寿命って、50歳過ぎくらいでしたから、日本人が初めて迎えるステージが、正に今からやってくるという感じがします。

武田
武田

お葬式の形もどんどん変わってくるし、生前葬なんて、我々世代では考えられないようなことも行われていますからね。

つばさでは、いち早くゼロ葬ということを始めたということですよね。

篠原
篠原

今後も、困ってる人の受け皿になれるように選択肢を作っていこうと思っております。

武田
武田

普段あまり耳にできないようなお話しをしていただいております。でも、とても重要なことだと思います。今回はゼロ葬についてのお話しでした!


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