そもそもお布施って?
お布施とは、葬儀の際、葬儀社に払うお金とは別に、お寺にお礼として渡すお金になります。
お布施の中身には、葬儀の際の読経や供養、戒名、食事代、お車代が含まれます。 (ただし、宗教者が会食に出席しない場合は御膳代として別に包むこともあります)
神式では御祭祀料(ごさいし)、教会式では献金といいます。
お布施はいくら包めばいいの?
お布施は地域、宗派、葬儀に参加する僧侶の人数によって差が大きいのですが、全国平均では約51万円(2010年日本消費者協会調べ)となっています。
金額で不安があれば、家族や親戚に今までどうしていたか確認してみましょう。
分からなければ、一度菩提寺に相談してみるのも良いでしょう。
なお、お寺から「お布施はお気持ちで」と言われて困った時は「みなさんどのようにされていますか?」と、尋ねても構いません。
また、言われた金額が高額すぎて支払えない場合は、正直に予算を菩提寺に伝えてみてください。
今後も無理なくお付き合いができるよう、考慮してくれる場合もあるでしょう。
お寺への連絡の仕方
亡くなった方をご自宅や葬祭場に安置したら、お寺に連絡をしましょう。 その際、下記のことを伝えます。
・亡くなった方のお名前
・死亡時間 ・享年、生年月日
・連絡者
安置した後、枕経を読んでもらう場合は、その席で今後の日程を調整します。
こちらの希望ばかりを言わず、失礼のないようにしましょう。
枕経をしない場合は、まず電話でお寺に日程を確認し、通夜の前にお寺に行きます。
僧侶に亡くなった方のお人柄やお名前をお話しし、戒名をつけてもらいます。
戒名の書かれた位牌は、通夜の席までにお寺の方で用意してくれます。
お布施はいつ渡せばいいの?
一般的に佐久地域では、告別式後にお渡しすることが多いようです。
お布施と一緒にお渡しするものとしては、お米、お酒、引き出物などがあります。
なお、お寺によっては目録をつけることもあります。
また、お布施は相続財産から控除されますので、必ず領収書をもらうようにしましょう。
お寺や宗派がわからない時は?
自分自身では無宗教だと思っていても、どこかのお寺の檀家となっていることが案外多いものです。
お付き合いのある寺院があるか、年長者の親戚に相談してみましょう。
それでもわからない場合は、葬儀社に相談してみてください。
近隣の寺院を紹介してくれる場合もあります。
菩提寺が遠方の時は?
交通費をお渡して来ていただくこともありますが、近くで同じ宗派のお寺を紹介してくれることもあります。 菩提寺に一度相談してみることをお勧めします。