つばさホール佐久中央店で、横山さんの講演会があるそうで。
横山タカ子先生に、来月の6月26日(日)13:30~15:00講演会を行っていただく予定です。友引に行ないます。テーマは「趣味暮らし」ということで、横山さんのライフスタイルや季節ごとの暮らしぶり、食生活のレシピなどをご紹介していただくということで。参加費無料です。
先着順だな。
そうです。席に限りはございます。事前予約制なので、お気軽に0120-123-300へお問い合わせください。
篠原さんは趣味がありますか?
特にないですが、しいて言えば仕事が好きです(笑)
それもいいんじゃないの?
私はしゃべることが趣味みたいなものだから、仕事にあまりストレスは感じませんね。かえって仕事をするとストレス発散になるという(笑)ありがたいことですな。
それはもう、何よりですね。
篠原さんも、お仕事してるとストレス発散になりますか?
そうですね。本当に仕事が好きなんだと思います。
そういうことなんでしょうな。さて、今日はどういうお話ですか?
今日は「ゼロ葬」について改めてご紹介しようと思っています。
ゼロ葬とは何でしょう?
この言葉が生まれたのは2014年で、宗教学者の島田裕巳さんが著書の中で発表した新しい送り方です。
今までとは全然違うんでしょうな。
そうなんです。端的に言えば、火葬した後のお骨を持ち帰らない、遺骨を遺してくるというやり方です。以前2018年に一度紹介させていただいたのですが、現在改めて注目を集めていまして、我々も年間数十件というお手伝いがあります。
これって、骨がないからお墓も必要ないってこと?
おっしゃる通りです。
そもそも、遺骨って「骨」を「遺」すって書くんだよ(笑)
遺骨を遺さないというのがゼロ葬ですので、出棺をして、火葬場でお見送りをするわけですね。収骨せずに斎場を後にするという送り方です。
ふーん。
料金も0円です。ただ、我々と提携している、ゼロ葬に対応している火葬場でしかできないのですが。
そうでしょうね。どこの火葬場でもできるわけではないんですよね。
そうなんです。こちらのサービスは2018年から開始しているのですが、現在対応しているのは佐久市、小諸市、北佐久郡、南佐久郡、上田市、東御市、坂城町、千曲市です。
これは自治体がOKしないと駄目なんだ。
そうですね。自治体と言いますか、広域連合が運営している火葬場で対応していればできるんです。
そうなんだ。
遺骨が遺らないので、お墓を用意する必要がなく、後継者負担もないし、お墓にはつきものの管理負担や、本当は年に4回行って草むしりをしたり掃除をする手間がなくなるということですね。
昔じゃ考えられないねぇ。
本当ですよね。
私の行くところがないじゃないか!みたいな感じで(笑)お墓をつくらないといけないという義務感もかなりあったもんなぁ。
現在、お墓に対してどのような痛みや苦しみがあるかといえば、後継者の問題と管理の問題だと思います。後は、生涯未婚率というのが上がっていて、おひとりさまで暮らしている方がいらっしゃったり、離婚率というのも右肩上がりなので、やはりそうすると後継者どうするか、と皆さま気がかりに思ったりするんですよね。
うん。
そうした中で、極端に感じる方もいるとは思いますが、遺骨を持ち帰らないという選択もできるようになってきています。では、遺した遺骨はどうなるのか、ということなのですが。
そこです。どこへ行っちゃうわけ?
最終的に火葬炉のある場所の合祀墓というところに合祀供養されます。毎年慰霊祭を行い、供養されます。これは合葬となってしまうので、後から取り出せないです。
例えばお墓に行けば先祖さんにお会いできるという、そんな拠り所があったのだけど、それがなくなっちゃうっていうことだよね?
そうなんです。場所がない、お墓がないので、供養の舞台はなくなってしまうのですが。ただ、完全に全て遺す方というのは少数で、ほんのひとかけらだけとか、小さな容器に入るくらいだけ持ち帰る方というのが多いです。そうすると、お墓の代わりにご自宅の片隅や仏壇の一角で供養をしようと。
はは~、供養をするための装置というか、そういったものもつばささんではお売りになっているの?そういうものはあった方がいいでしょう。
はい。我々はソウルステージや手元供養という呼び方をしています。
手元供養?
お写真などを傍らに置いて、ちょっとした3,000円くらいの小さな器だけあればご自宅の一角で供養ができます。お墓って容易に移動できないものですが、ポータブルなお墓として持ち運びもできます。
今、パンフレットを見ていますが、これは木でできたものかな、そこに亡くなった方のお写真と花をちょっと飾って、そこに持ち帰ってきた遺骨をおしゃれな入れ物に入れてますね。自宅のお墓みたいなものだね。小型の。
お墓にお参りに行ったり、お彼岸やお盆に出かけるというよりは、遺骨の一部だけを持って帰ってご自宅で供養をするという。で、価格はゼロ葬なら0円、手元供養なら3,000円程度でできるということで、一つにそういった選択肢もあるということですね。
そういうことなんだ。これはいつぐらいからこういう感じにできたんですか?
2014年に言葉や概念が生まれて、我々がサービスとして提供した2018年では全国で初めてのことだったんです。
なるほど。
この4年間に、神戸市や九州の方でも受け入れ可能な場所ができたのですが、利用はそんなに進んでいないようです。我々がサービス提供当初は年間でも数名だけという利用だったのですが、今では毎年十数件くらいと年々増えています。お墓を遺す、遺骨を遺すということに後継者負担を感じている方が増えてきているのではないかと感じますね。
このコロナ禍で余計に拍車をかけたんじゃないですか?
そうですね。実家に帰るというのもなかなか不自由なところで、そうするとお墓参りもできなければ管理もできないということがあるでしょうし。
そうですよね。
お墓と言えば、大きく三つの辛さというものがあって、一つ目は後継者不在になってしまうと管理の問題が出ると。二つ目は、容易に移動ができない。
それはあるよね。
墓じまいが年々増えてきているのですが、便利なところに移動しなければならないとか、実家をとじなければいけないとかですね。三つ目は、今の法律の中で新しくお墓を手に入れたいという人たちは、買いきれないというか…使用権は買っているのですが、毎年の利用料金が掛かったりするんですよね。
そういうことだね。
これらを何とかできないかというときに、現在は選択肢は沢山あります。例えば海洋散骨とか、今回ご紹介したゼロ葬一つの選択肢ですね。
ということで、世の中のお葬式が随分と変わってきています。今回はゼロ葬のお話を篠原さんにしていただきました。皆さんも、自分の状況を考えて、こういう選択肢もあるんだということを知っていただきたいですよね。
知っていると気持ちが楽になるかも知れないですね。
はい。というわけで、お話ありがとうございました。