上田市で大切な方を亡くされたご遺族の皆様に、葬儀の流れから必要な手続きまでを詳しくご案内いたします。上田市特有の火葬場事情や役所手続きについても、最新の情報をもとに分かりやすく解説いたします。
まず最初にやること(搬送・安置・葬儀社への連絡)
ご逝去の連絡を受けた際、悲しみの中でも必要な手続きがあります。上田市における初期対応について、段階を追って詳しくご説明いたします。
病院・施設からの搬送手配
ご逝去後、最初に行うべきことは医師による死亡確認と死亡診断書の受け取りです。病院で亡くなられた場合、医師が死亡診断書を作成してくれますが、この書類は後の諸手続きで必要不可欠となるため、複数枚のコピーを取っておくことをお勧めします。
上田市内の病院では、一般的に2-3時間以内にご遺体を病院から搬送する必要があります。この時間制限があるため、事前に信頼できる葬儀社を決めておくことが重要です。上田市内には24時間対応の葬儀社が複数あり、「愛昇殿」「セレモニー永安」「上田典礼」などが主要な業者として知られています。
搬送の際には、専用の寝台車を使用し、ご遺族1-2名が同乗することが一般的です。搬送距離や時間帯、使用する車両により費用は変動するため、複数の葬儀社から見積もりを取ることをお勧めします。つばさホールではプラン内に搬送費用が含まれており安心です。
病院によっては推奨する葬儀社を紹介する場合がありますが、必ずしもその葬儀社を利用する必要はありません。費用やサービス内容を比較検討し、ご家族の希望に合った葬儀社を選択することが大切です。つばさホールでは無料の事前相談を承っており、費用や流れを事前に確認することができます。また、搬送時には身分証明書と印鑑を持参し、病院での必要書類の受け取りや手続きに備えておきましょう。
安置場所の選び方
ご遺体の安置場所は、主に「ご自宅」「葬儀社の安置施設」「寺院」の3つの選択肢があります。上田市の住宅事情や季節を考慮して、最適な安置場所を選択することが重要です。
ご自宅での安置は、故人が慣れ親しんだ環境で最後の時間を過ごせるという利点があります。上田市の一般的な住宅では、6畳以上の和室があれば安置が可能です。ただし、集合住宅の場合は搬入経路や近隣への配慮が必要となります。つばさホールでは、慣れ親しんだご自宅にご安置した後、利便性の高いホールの安置施設へ改めてご家族のタイミングでご移動することも可能です。ご希望などお聞かせください。
葬儀社の安置施設は、温度管理された専用施設で、365日24時間面会が可能な場合が多いです。上田市内の主要葬儀社では、1日あたりの安置料金を設定しており、ドライアイス代は別途必要となります。エアコン完備で衛生的な環境が保たれ、ご家族が交代で付き添うことも可能です。つばさホールでは、ご家族の負担を減らし、故人との最後の時間をゆっくり過ごしていただける快適なご家族室をご用意しております。また全プランに2日分〜家族室のご利用料金が含まれているので安心してご利用いただけます。
寺院での安置は、檀家の場合に利用できることがあります。費用は寺院により異なりますが、お布施としてお包みするのが一般的です。ただし、すべての寺院で安置施設を完備しているわけではないため、事前の確認が必要です。
冬季の上田市では気温が低く、ドライアイスの消費量が比較的少なくて済みます。一方、夏季は温度管理に注意が必要で、ドライアイスの交換頻度が高くなるため、葬儀社の安置施設を利用する方が安心です。安置期間は一般的に1-3日程度ですが、火葬場の空き状況や葬儀の規模により延長される場合があります。
喪主の決め方・親族への連絡網
喪主は葬儀全体の責任者となる重要な役割です。上田市の慣習では、故人の配偶者が喪主を務めることが最も一般的ですが、高齢の場合は長男・長女が代行することも多くあります。法的な決まりはありませんが、親族間で話し合い、葬儀の準備や当日の進行を責任持って行える方を選ぶことが大切です。
喪主の主な役割には、葬儀社との打ち合わせ、宗教者との連絡、参列者への挨拶、費用の支払いなどがあります。また、火葬許可証の申請や相続手続きの開始なども喪主が中心となって行うため、故人との関係性だけでなく、実務能力や時間的余裕も考慮して決定する必要があります。
親族への連絡は、喪主または喪主代行者が中心となって行います。上田市では、まず故人の兄弟姉妹、次に子ども・孫、最後にその他の親族という順序で連絡するのが一般的です。連絡方法は電話が基本ですが、遠方の親族にはLINEやメールも併用し、確実に情報が伝わるよう工夫することが重要です。
連絡時には、「故人の氏名」「逝去日時」「逝去場所」「通夜・葬儀の予定」「連絡先」を簡潔に伝えます。まだ詳細が決まっていない場合は、「詳細は後日連絡いたします」として、まずは逝去の事実のみを伝えることも可能です。また、家族葬を予定している場合は、その旨も明確に伝え、後日のトラブルを避けるよう配慮が必要です。
連絡先リストは事前に作成しておくことをお勧めします。故人の年賀状や電話帳を参考に、優先順位をつけた連絡先一覧を用意しておくと、緊急時にスムーズな連絡が可能になります。上田市内の親族であれば直接訪問という選択肢もありますが、新型コロナウイルス感染症対策として、まずは電話連絡を基本とすることが推奨されています。
つばさホールでは、ご家族一人ひとりの状況やご希望に寄り添いながら、細やかなサポートを行い、喪主にかかる精神的・実務的な負担をできる限り軽減できるよう努めています。
火葬場予約と役所手続きの順序(上田市の実務)
上田市における火葬場予約と役所手続きは、一般的な他市町村とは異なる独特の手順があります。上田地域広域連合が管理する2つの斎場(大星斎場・依田窪斎場)を利用するため、特有の予約システムを理解することが重要です。
火葬仮予約→死亡届→埋火葬許可証→本予約の流れ
上田市では、効率的な火葬場運営のため「仮予約制度」を採用しています。この制度により、死亡届提出前でも火葬場の空き状況を確認・仮押さえすることが可能です。
ステップ1:火葬場の仮予約
まず葬儀社が上田地域広域連合に連絡し、希望する火葬日時の空き状況を確認します。大星斎場(上田市住吉)と依田窪斎場(東御市島川原)の2ヶ所があり、それぞれ炉の数や設備が異なります。大星斎場は火葬炉4基、依田窪斎場は火葬炉2基を有しており、繁忙期には予約が取りにくくなることがあります。
仮予約の段階では、故人の氏名、年齢、予定火葬日時、申請者(喪主)の連絡先を伝えます。この仮予約は通常24-48時間の期限があり、その間に正式な手続きを完了させる必要があります。友引の日は火葬場が休場となるため、特に年末年始や連休明けは予約が集中する傾向があります。
ステップ2:死亡届の提出
仮予約が確保できた後、速やかに上田市役所市民課または各地域自治センターに死亡届を提出します。死亡届には医師が記入した死亡診断書(死体検案書)を添付し、届出人(通常は親族)が必要事項を記入します。
届出時に確認される主な事項は以下の通りです:
- 故人の本籍地、住所、職業
- 死亡日時と死亡場所
- 火葬場と火葬予定日時
- 喪主の氏名と住所、故人との続柄
- 火葬に立ち会う主な親族の人数
つばさホールでは死亡届の記入をスタッフがサポートし、ほぼ全てのプランに死亡届提出の届出代行が含まれております。
ステップ3:埋火葬許可証の交付と火葬料金の納付
死亡届が受理されると、埋火葬許可証が交付されます。同時に火葬料金を現金で納付する必要があります。クレジットカードや振込は利用できないため、現金の準備が必須です。領収書は後日の手続きで必要となる場合があるため、大切に保管してください。
ステップ4:火葬場の本予約確定
埋火葬許可証を取得後、葬儀社が火葬場に連絡し、仮予約を本予約に変更します。この時点で火葬日時が正式に確定し、変更は原則として受け付けられません。やむを得ず変更が必要な場合は、再度仮予約から手続きを行う必要があります。
窓口時間と場所(平日8:30-17:15の対応)
上田市における死亡届等の受付窓口と時間は以下の通りです。
平日受付窓口(8:30-17:15)
- 上田市役所本庁舎1階 市民課
- 丸子地域自治センター 市民サービス課
- 真田地域自治センター 市民サービス課
- 武石地域自治センター 市民サービス課
これらの窓口では、職員が常駐しており、死亡届の受理から埋火葬許可証の交付、火葬料金の納付まで一連の手続きをその場で完了できます。手続きには通常30分~1時間程度を要するため、時間に余裕を持って来庁することをお勧めします。
時間外・休日対応(預かり対応)
平日17:15以降、土日祝日、年末年始においても、上田市役所本庁舎の宿直室で死亡届の預かり対応を行っています。ただし、この場合は書類の預かりのみで、埋火葬許可証の交付や火葬料金の納付は翌開庁日となります。
そのため、時間外に死亡届を提出した場合の火葬は、実質的に翌々日以降となることが多く、特に金曜日の夜間や連休前の時間外届出は注意が必要です。緊急時には葬儀社と相談し、可能な限り開庁時間内での手続きを心がけることが重要です。
また、各地域自治センターの時間外対応は限定的で、丸子地域自治センターのみ宿直による預かり対応を行っていますが、真田・武石地域自治センターでは時間外対応は行っていません。これらの地域にお住まいの方は、時間外の場合は本庁舎での手続きとなります。
火葬料の公定額(届出時現金納付)
上田地域広域連合では、火葬料金を上田市内の2つの斎場で以下のように設定しています。料金は死亡届提出時に現金で一括納付となり、後日の支払いや分割払いは受け付けていません。
大星斎場(上田市住吉587-1)の火葬料金
- 12歳以上:14,000円
- 12歳未満:11,000円
- 死胎:3,000円
- 胞衣:2,000円
大星斎場は上田市中心部に位置し、アクセスが良好です。火葬炉4基を有し、比較的予約が取りやすい傾向があります。施設は平成に入ってから改修が行われており、待合室も広く、駐車場も普通車37台分を確保しています。
依田窪斎場(東御市島川原1408-イ)の火葬料金
- 12歳以上:18,000円
- 12歳未満:14,000円
- 死胎:4,000円
- 胞衣:3,000円
依田窪斎場は東御市に位置し、上田市からは車で20-30分程度の距離にあります。火葬炉2基の小規模施設のため、予約が取りにくい場合があります。しかし、静かな環境にあり、落ち着いた雰囲気の中で火葬を行うことができます。
料金の差について
両斎場で料金に差があるのは、建設年度や設備の違い、運営コストの差によるものです。一般的に大星斎場の利用を希望される方が多いですが、日程の都合で依田窪斎場を利用することもあります。料金の差は4,000円となりますが、どちらの斎場も適切に維持管理されており、火葬サービスの質に差はありません。
なお、上田地域広域連合管内(上田市、東御市、青木村、長和町)以外からの利用の場合は、別途加算料金が発生します。また、火葬料金以外に骨壺代(5,000円~15,000円程度)が別途必要となりますが、これは葬儀社を通じて購入するのが一般的です。
友引・休場日をまたぐ日程調整(斎場運用の確認ポイント)
上田地域広域連合が管理する火葬場の休場日は、葬儀の日程を決める上で重要な要素となります。特に友引や年末年始の運用については、事前に最新情報を確認することが重要です。
年末年始休業の詳細確認が必要
上田地域広域連合管内の大星斎場・依田窪斎場では、年末年始に休業期間を設けています。ただし、年によって休業日程が変更される場合があるため、年末年始をまたぐ日程での火葬を予定する場合は、事前に上田地域広域連合への確認が必要です。
一般的な年末年始休業期間
- 12月29日~1月3日(年によって変動あり)
- 土日が重なる場合は、さらに延長される可能性があります
年末年始の休業期間中は、火葬場の予約が取りにくくなる傾向があります。特に12月28日や1月4日などの営業日には予約が集中するため、この時期に葬儀を予定する場合は、可能な限り早めの仮予約をお勧めします。
また、年末年始期間中の死亡届は、上田市役所本庁舎の宿直での預かり対応となりますが、埋火葬許可証の交付は開庁日となるため、実質的な火葬は年明け以降となることが一般的です。
年末年始の注意点
- 葬儀社の多くも年末年始は縮小営業となるため、事前の相談が重要
- 宗教者(僧侶等)の都合も年末年始は制約がある場合が多い
- 花屋や料理店等の関連業者も休業する可能性があり、葬儀の規模や内容に影響することがある
- 参列者の交通手段(電車・バス)も年末年始ダイヤとなるため、遠方からの参列者には事前案内が必要
依田窪斎場の友引休場確認の重要性
依田窪斎場では、過去に友引の日を休場とする運用が行われていた時期があります。2009年の広報うえだでも友引休場の案内が掲載されていましたが、現在の運用状況については定期的な確認が必要です。
友引休場の背景
友引(ともびき)は六曜の一つで、「友を引く」という意味から葬儀を避ける風習があります。全国的には友引の日に火葬場を休場とする自治体が多く、上田地域でも一時期この慣習に従っていました。
現在の確認方法
- 上田地域広域連合への直接電話確認
- 葬儀社を通じた最新情報の取得
- 上田地域広域連合公式ウェブサイトでの確認
友引の休場有無は、葬儀の日程に大きく影響するため、火葬場の仮予約を行う段階で必ず確認することが重要です。特に連続する友引がある場合や、友引と週末が重なる場合は、火葬場の空きが限定的になる可能性があります。
日程調整のコツ
- 複数の火葬日候補を準備する
- 大星斎場と依田窪斎場の両方の空き状況を確認する
- 友引の運用状況を事前に把握しておく
- 宗教者の都合と火葬場の空き状況を総合的に判断する
なお、火葬場の休場日とは別に、六曜を気にされないご家族の場合は、友引の日でも他の手続きや準備を進めることは可能です。友引を気にするかどうかは各ご家族の価値観によるため、事前に親族間で確認しておくことが重要です。
形式別の流れ(家族葬・一日葬・直葬・一般葬)
上田市で執り行われる葬儀には、家族のニーズや故人の意向に応じて様々な形式があります。それぞれの特徴と流れを理解することで、最適な葬儀形式を選択することができます。
つばさホールでは、ご家族の事情やご希望に合わせて無理のない形式をご提案し、安心して葬儀を進められるようお手伝いしています。急なご逝去でも、火葬場や式場の空き状況を考慮しながら最適な流れを調整し、喪主やご家族の負担を軽減できるようサポートしています。
各形式のタイムライン(逝去~通夜~告別式~火葬)
家族葬のタイムライン
家族葬は親族や親しい友人のみで行う小規模な葬儀で、上田市でも近年最も選ばれることが多い形式です。
- 逝去当日:医師による死亡確認、葬儀社への連絡、搬送・安置
- 逝去翌日:死亡届提出、火葬場予約、納棺、家族のみでの静かな時間
- 逝去2日目:通夜(親族10-30名程度、1.5-2時間)
- 逝去3日目:告別式(1-1.5時間)、火葬(2-3時間)、初七日法要、精進落とし
家族葬の特徴は、参列者が限定されるため、故人との最後の時間をゆっくりと過ごせることです。上田市内の葬儀社では、家族葬専用の小規模な式場を用意しており、20-40名程度の規模に対応しています。費用は一般葬より抑えられ、準備期間も短縮できます。
一日葬のタイムライン
一日葬は通夜を行わず、告別式のみを執り行う形式で、高齢化社会に適した新しいスタイルとして注目されています。
- 逝去当日:医師による死亡確認、葬儀社への連絡、搬送・安置
- 逝去翌日:死亡届提出、火葬場予約、納棺、親族との面談
- 逝去2日目:告別式(午前または午後、2-3時間)、火葬(2-3時間)、精進落とし
一日葬の利点は、参列者の負担が軽減されることと、費用を抑えられることです。特に高齢の参列者が多い場合や、遠方からの参列者がいる場合に選ばれることが多くなっています。上田市では、高齢化率が高いこともあり、一日葬を選択するご家族が増加傾向にあります。
直葬(火葬式)のタイムライン
直葬は通夜・告別式を行わず、火葬のみを執り行う最もシンプルな形式です。
- 逝去当日:医師による死亡確認、葬儀社への連絡、搬送・安置
- 逝去翌日:死亡届提出、火葬場予約
- 逝去2-3日目:納棺、火葬場にて僧侶読経(希望により)、火葬、収骨
直葬は費用を最小限に抑えたい場合や、故人の意向により簡素な送り方を希望する場合に選択されます。費用は30-60万円程度と最も経済的ですが、後日親族から「お別れができなかった」という声が出る場合もあるため、事前の親族間での話し合いが重要です。
一般葬のタイムライン
一般葬は従来からの形式で、親族・友人・職場関係者など幅広い方々に参列いただく葬儀です。
- 逝去当日:医師による死亡確認、葬儀社への連絡、搬送・安置
- 逝去翌日:死亡届提出、火葬場予約、会場準備、参列者への連絡
- 逝去2日目:納棺、通夜(50-200名程度、2-3時間)、通夜ぶるまい
- 逝去3日目:告別式(1.5-2時間)、火葬(2-3時間)、初七日法要、精進落とし
一般葬は準備に時間がかかり、費用も高額になりますが、多くの方に故人を偲んでいただける機会を提供できます。上田市の伝統的な地域コミュニティでは、まだ一般葬を選択するご家族も多くあります。
人数・会場規模で変わる所要時間
葬儀の所要時間は、参列者数と会場規模によって大きく変動します。上田市内の葬儀場における標準的な時間配分をご紹介します。
小規模(10-30名)の場合
- 受付開始から開式まで:30分
- 式典時間:45-60分
- 焼香時間:15-20分
- 閉式から出棺まで:20-30分
- 全体所要時間:約2時間
小規模葬儀の利点は、時間が読みやすく、参列者の負担が少ないことです。上田市内の家族葬専用式場では、このような小規模葬儀に特化した設備とサービスを提供しており、効率的に進行することができます。
中規模(30-80名)の場合
- 受付開始から開式まで:45分
- 式典時間:60-75分
- 焼香時間:25-35分
- 閉式から出棺まで:30-40分
- 全体所要時間:約2.5-3時間
中規模葬儀では、受付や焼香に時間がかかるため、全体の進行管理が重要になります。上田市内の中規模式場では、複数の受付窓口や焼香の動線を工夫することで、スムーズな進行を実現しています。
大規模(80名以上)の場合
- 受付開始から開式まで:60分
- 式典時間:75-90分
- 焼香時間:40-60分
- 閉式から出棺まで:40-50分
- 全体所要時間:約3.5-4時間
大規模葬儀では、参列者の誘導や駐車場の確保が重要な要素となります。上田市内の大規模葬儀場では、交通整理員の配置や案内スタッフの増員により、混雑の解消に努めています。
時間調整のポイント
- 高齢の参列者が多い場合は、余裕を持った時間設定を行う
- 火葬場の予約時刻から逆算して開式時刻を決定する
- 季節や天候による移動時間の変動を考慮する
- 宗教者の都合と参列者の都合を調整する
宗教者(僧侶)手配の基本
上田市は真言宗、曹洞宗、浄土宗などの寺院が多く、仏式葬儀が大多数を占めています。宗教者の手配は葬儀の重要な要素の一つです。
檀家の場合
檀家の場合は、菩提寺(檀那寺)の住職に葬儀を依頼するのが一般的です。上田市内には多くの寺院があり、それぞれ檀家制度を維持しています。
手配の流れ:
- 逝去後、可能な限り早急に菩提寺に連絡
- 住職と葬儀日程の調整
- 通夜・葬儀の進行について打ち合わせ
- お布施の金額について確認(明示されない場合が多い)
お布施の相場は寺院や法要の内容によって大きく異なります。事前に葬儀社や知人に相談することをお勧めします。
檀家ではない場合
檀家ではない場合は、葬儀社を通じて僧侶を手配することが可能です。上田市内の葬儀社では、各宗派の僧侶とのネットワークを持っており、適切な宗派の僧侶を紹介してもらえます。
手配の流れ:
- 故人や家族の宗派を確認(仏壇や過去の法要資料から判断)
- 葬儀社に僧侶手配を依頼
- 僧侶との事前打ち合わせ
- お布施の金額を事前に確認
葬儀社手配の場合、お布施は明確に設定されることが多いです。また、お車代や御膳料が別途必要になる場合があります。
宗派別の特徴
- 真言宗:上田市に多く、密教的要素を含む厳粛な雰囲気
- 曹洞宗:座禅を重視する禅宗、シンプルで静寂な進行
- 浄土宗:念仏を重視、親しみやすい雰囲気
- 浄土真宗:他力本願、比較的簡素な儀式
神式・キリスト教式の場合
上田市では仏式が主流ですが、神式やキリスト教式の葬儀を希望する場合は、専門の神職や牧師・神父の手配が必要です。神式の場合は上田市内の神社、キリスト教式の場合は市内の教会に相談するか、葬儀社を通じて手配することができます。
無宗教葬の場合
近年増加している無宗教葬では、宗教者を呼ばずに故人を偲ぶ時間を設けます。司会進行は葬儀社スタッフや家族が行い、故人の好きだった音楽を流したり、思い出を語り合ったりする自由度の高い形式です。
つばさホールでは、ご家族の宗派やご希望に合わせて宗教者(僧侶)の手配をお手伝いしています。檀家であれば菩提寺との連絡や日程調整をサポートし、檀家でない場合でも各宗派の僧侶をご紹介することが可能です。初めての方でも安心してご相談いただけるよう、事前の打ち合わせやお布施の目安についても丁寧にご案内しています。
当日の動線・持ち物・マナー(上田市の公営斎場に準拠)
火葬当日は、準備されたものを忘れずに持参し、適切な時間に到着することが重要です。上田地域広域連合の斎場における具体的な注意事項をご案内いたします。
当日の持参物と集合時刻(火葬時刻の30分前が原則)
必須の持参物
埋火葬許可証
火葬当日の最重要書類です。上田市役所で死亡届提出時に交付されたもので、火葬場での手続きに絶対に必要です。万が一紛失した場合は、上田市役所市民課で再交付を受ける必要がありますが、当日の火葬ができなくなる可能性があります。葬儀社に預けている場合は、当日朝に必ず確認してください。
骨壺・骨箱一式
収骨に使用する骨壺と骨箱は、通常葬儀社が準備しますが、特別な希望がある場合は事前に相談が必要です。上田地域では、7寸(直径約21cm)の白い陶製骨壺が一般的です。
印鑑(認印)
火葬場での各種書類に押印が必要な場合があります。実印である必要はありませんが、シャチハタ以外の印鑑を持参してください。
その他の準備物
- 喪主の身分証明書(運転免許証等)
- 火葬場使用料の領収書(既に納付済みの証明)
- 数珠(仏式の場合)
- ハンカチ・ティッシュ
- 現金(お車代や心付け用)
集合時刻の重要性
上田地域広域連合の管理業務仕様書では、火葬時刻の30分前集合が原則とされています。これは火葬炉の予熱や準備、書類確認に必要な時間を確保するためです。
例:火葬時刻が午前10時の場合
- 9:30:火葬場到着・受付
- 9:35:必要書類の確認・提出
- 9:45:読経(希望により)
- 9:55:最後のお別れ
- 10:00:火葬開始
遅刻すると後続の予約に影響するため、時間厳守が求められます。上田市内から大星斎場までは車で15-20分、依田窪斎場までは20-30分程度を見込んで出発してください。
車両・駐車場の利用目安
上田地域広域連合の各斎場では、駐車場の台数に制限があるため、事前に参列者数を把握し、適切な駐車計画を立てることが重要です。
大星斎場(上田市住吉)の駐車場
- 普通車:37台分
- マイクロバス:4台分
- 障害者用:2台分
- 霊柩車・葬儀社車両:専用スペースあり
大星斎場は上田市中心部に位置するため、アクセスが良好です。ただし、周辺は住宅地のため、路上駐車は近隣住民の迷惑となります。駐車場が満車の場合は、葬儀社が近隣の代替駐車場を案内する場合があります。
依田窪斎場(東御市島川原)の駐車場
- 普通車:27台分
- マイクロバス:2台分
- 障害者用:1台分
- 霊柩車・葬儀社車両:専用スペースあり
依田窪斎場は郊外に位置し、周囲は田園地帯です。駐車場は舗装されており、車椅子でのアクセスも可能です。ただし、駐車台数が限られているため、参列者が多い場合は乗り合わせの協力をお願いすることがあります。
駐車場利用のマナー
- 障害者用駐車場は該当者のみ利用
- エンジンの空ふかしや長時間のアイドリングは控える
- 施設周辺での喫煙は指定場所のみ
- ゴミは持ち帰りか指定のゴミ箱へ
マイクロバス利用時の注意点
親族が多い場合や遠方からの参列者がいる場合、マイクロバスをチャーターすることがあります。マイクロバス専用駐車場は台数が限られているため、事前に葬儀社を通じて利用可能かを確認してください。また、マイクロバスの場合は運転手の待機場所についても配慮が必要です。
副葬品の可否と宮型霊柩車禁止規定
上田地域広域連合の斎場では、火葬炉の保護と安全確保のため、副葬品について厳格な規定があります。
副葬品として持ち込み禁止のもの
危険物・有害物質
- ガスライター・スプレー缶
- 電池(乾電池・充電池含む)
- 携帯電話・電子機器
- プラスチック製品(大量の場合)
- ゴム製品・化学繊維製品
これらの物質は火葬時に有害ガスを発生させたり、火葬炉を損傷させたりする可能性があります。
金属・ガラス製品
- 金属製のアクセサリー・時計
- 眼鏡・入れ歯(金属部分がある場合)
- ガラス製品・陶器
- 缶詰・瓶類
金属製品は高温で溶解し火葬炉を傷める可能性があり、ガラス製品は破損して作業の危険を招きます。
副葬品として許可されるもの
- 木製・紙製の小物
- 生花(少量)
- 故人の愛用していた衣類(天然素材)
- 手紙・写真(ラミネート加工されていないもの)
- 本・雑誌(少量)
特別な注意事項:宮型霊柩車の使用禁止
上田地域広域連合の管理業務仕様書では、宮型霊柩車の使用が明文で禁止されています。これは、以下の理由によります:
- 火葬場構内の安全確保:宮型霊柩車は車高が高く、電線や構造物との接触リスクがある
- 近隣住民への配慮:静かな住宅地にある斎場では、目立つ車両が住民の生活に影響を与える可能性
- 駐車場の制約:一般的な霊柩車用駐車場では、宮型の大型車両の駐車が困難
そのため、上田地域で火葬を行う場合は、一般的な霊柩車(洋型)を使用する必要があります。葬儀社も事前にこの規定を理解しており、適切な車両を手配してくれます。
副葬品確認のタイミング
副葬品の確認は、納棺時と火葬場到着時の2回行われます。納棺時に葬儀社スタッフが確認し、不適切なものは取り除きます。また、火葬場でも最終確認が行われ、規定に反するものが見つかった場合は火葬前に除去する必要があります。
よくある質問(Q&A)
上田市での葬儀に関して、ご遺族からよくいただく質問とその回答をまとめました。
「友引の日は火葬場が休みですか?」
回答:現在の運用状況の確認が必要です
過去には依田窪斎場で友引休場の運用が行われていましたが、現在の状況は上田地域広域連合への直接確認が必要です。大星斎場と依田窪斎場で運用が異なる可能性もあるため、火葬場予約前に必ず葬儀社を通じて最新情報を確認してください。
友引を気にしない場合でも、多くの方が友引を避ける傾向があるため、友引の日は予約が取りやすい場合があります。
「時間外や休日に死亡届を出すことはできますか?」
回答:預かり対応は可能ですが、手続き完了は翌開庁日となります
上田市役所本庁舎では、平日17:15以降、土日祝日、年末年始でも宿直による死亡届の預かり対応を行っています。ただし、埋火葬許可証の交付と火葬料金の納付は翌開庁日となるため、実質的な火葬は届出日から数日後となります。
緊急時でも、可能な限り開庁時間内での手続きをお勧めします。
「火葬場の本予約はいつ行うのですか?」
回答:埋火葬許可証取得後に本予約へ変更します
上田市では、死亡届提出前でも仮予約が可能です。埋火葬許可証を取得した後、葬儀社が火葬場に連絡して仮予約を本予約に変更します。本予約後の変更は原則として受け付けられないため、慎重に日程を決定してください。
「大星斎場と依田窪斎場、どちらを選べばよいですか?」
回答:アクセス、料金、空き状況を総合的に判断してください
- アクセス重視:上田市内からのアクセスが良い大星斎場
- 費用重視:料金が4,000円安い大星斎場
- 静かな環境:郊外にある依田窪斎場
- 設備規模:火葬炉4基の大星斎場の方が予約を取りやすい
最終的には、希望日時の空き状況により決まることが多いです。
「家族葬の場合、会社や近所への連絡はどうすればよいですか?」
回答:家族葬の旨を明確に伝え、後日の弔問や香典を辞退する場合はその旨も伝えてください
家族葬を行う場合の連絡例:
「この度、○○が永眠いたしました。葬儀は家族のみで執り行わせていただきます。ご厚志やお花、弔問はご辞退申し上げます。」
後日トラブルを避けるため、家族葬の範囲を明確にし、参列をお断りする理由も併せて説明することが重要です。
「葬儀後の法要はいつ行うのですか?」
回答:初七日は葬儀当日、四十九日は故人の命日から計算します
- 初七日法要:現在は葬儀当日に繰り上げて行うことが一般的
- 四十九日法要:逝去日を含めて49日目(地域により満49日)
- 一周忌:逝去日から満1年(命日)
法要の日取りは、僧侶と相談して参列者の都合を考慮して決定します。平日の場合は、直前の土日に移すことも可能です。
家族葬のつばさホール【公式】