上田市の寺院一覧|宗派・エリア・連絡先・法要可否まとめ

上田市には91を超える寺院があり、真言宗、曹洞宗、臨済宗、浄土宗、浄土真宗、日蓮宗など、多様な宗派の寺院が存在します。本ガイドでは、葬儀や法要でお寺との関わりが必要になった際に、適切な寺院選びができるよう、宗派別の特徴から具体的な相談方法まで詳しくご案内いたします。

お寺選びの前に確認すること

これからのご供養を考えるうえで、まず大切なのは菩提寺とのご縁です。ご先祖様をお守りくださってきたお寺とのつながりを大事にしながら、今後の事をお考えください。

寺院との関わりは、単に葬儀や法要を執り行うだけでなく、長期的な関係性を築く重要な機会となります。適切な寺院選びのため、事前に確認すべき要点を詳しく解説いたします。

檀家・宗派の確認と相談の切り出し方

檀家制度の基本理解

檀家とは、特定の寺院に所属し、その寺院を経済的・精神的に支援する制度です。上田市の多くの家庭では、代々続く檀家関係があり、これが寺院選びの最初の判断基準となります。

宗派確認方法

  1. 仏壇・位牌の確認:仏壇に安置されている本尊や位牌の形式から宗派を推測できます
    • 真言宗:大日如来が本尊、梵字が刻まれた位牌
    • 曹洞宗:釈迦如来が本尊、○○信士・信女の戒名
    • 浄土宗:阿弥陀如来が本尊、○○居士・大姉の戒名
    • 浄土真宗:阿弥陀如来が本尊、法名(戒名ではなく)
  2. 過去の法要資料の確認:過去の葬儀や法要の際の資料、お経の種類
  3. 家族・親族への聞き取り:年配の親族に確認することで正確な情報を得られる
  4. 墓石の確認:墓石に刻まれた文言や形式も宗派判定の手がかりとなる

檀家でない場合の寺院選び
檀家関係がない場合、以下の方法で適切な寺院を見つけることができます:

  • 葬儀社経由での紹介:上田市内の葬儀社は各宗派の寺院とのネットワークを持っており、適切な紹介が可能
  • 宗派本山への相談:各宗派の本山や宗務所に相談することで、地域の寺院を紹介してもらえる
  • 地域住民からの情報収集:近隣住民や町内会を通じて、地域で信頼されている寺院の情報を得る

相談の切り出し方とマナー
寺院への初回相談では、以下の順序で話を進めることが適切です:

  1. 事前のアポイントメント
    • 電話で住職の都合を確認し、訪問時間を予約
    • 「葬儀(法要)についてご相談があります」と簡潔に用件を伝える
    • 急な場合でも、できる限り事前連絡を心がける
  2. 初回面談での確認事項
    • 故人(または相談者)の宗派への帰属意向
    • 葬儀・法要の規模や形式の希望
    • 会場や日程についての制約
    • 檀家になる意向の有無
  3. 相談時の基本マナー
    • 正装または地味な服装で訪問
    • 携帯電話はマナーモードに設定
    • メモを取りながら真摯に話を聞く姿勢
    • 不明な点は遠慮なく質問する

檀家制度への理解と対応
檀家になることを求められた場合の対応について:

  • 檀家の義務:年間護持費(檀家料)、本堂や墓地の維持費負担、寺院行事への参加
  • 檀家の権利:優先的な法要依頼、墓地使用権、寺院施設の利用権
  • 現代的な檀家関係:従来の厳格な関係から、より柔軟な関係性に変化している傾向

宗派変更の相談
家族内で宗派が混在している場合や、宗派変更を希望する場合:

  • 改宗の可能性:多くの寺院で改宗に対応しているが、事前の十分な話し合いが必要
  • 必要な手続き:新しい宗派での法名(戒名)の授与、仏壇・位牌の変更
  • 家族間の合意:宗派変更は家族全体に影響するため、十分な話し合いが重要

法要・読経の可否と会場・駐車の確認

法要対応の基本確認事項

上田市内の寺院では、それぞれ対応可能な法要の種類や規模が異なります。事前の確認により、希望に沿った法要を執り行うことができます。

対応可能な法要の種類

  1. 葬儀関連法要
    • 通夜・葬儀・告別式
    • 初七日、四十九日法要
    • 一周忌、三回忌以降の年忌法要
  2. 定期的な法要
    • お盆の棚経
    • お彼岸法要
    • 月命日の読経
  3. 特別な法要
    • 開眼供養(新仏壇・墓石の供養)
    • 魂抜き(古い仏壇等の供養)
    • 水子供養、ペット供養

読経対応の詳細確認

  • 出張読経の可否:自宅や葬儀場での読経対応
  • 読経時間:標準的な読経時間と、短縮・延長の可能性
  • 複数僧侶の対応:大規模法要での複数僧侶の手配可能性
  • 特殊な読経:宗派特有の読経や、特別な供養方法

寺院施設の利用可能性

本堂での法要

  • 収容人数:一般的に20-100名程度(寺院により大きく異なる)
  • 設備:音響設備、冷暖房、椅子の有無
  • 利用料金:施設使用料の有無と金額
  • 利用時間:午前・午後の利用可能時間帯

客殿・会食場の利用

  • 精進落としの対応:法要後の会食場としての利用可能性
  • 厨房設備:料理の持ち込み可否、温め直し設備
  • 座席形式:座敷(正座)か椅子席かの確認
  • 高齢者への配慮:バリアフリー対応の有無

駐車場の詳細確認

上田市内の寺院は、立地や規模により駐車場の状況が大きく異なります:

駐車台数と種類

  • 普通車駐車台数:5-50台程度(寺院により大差)
  • 大型車対応:マイクロバスや中型バスの駐車可能性
  • 障害者用駐車場:車椅子対応の駐車スペース
  • 二輪車駐車場:バイク・自転車の駐車スペース

駐車場の特徴と注意点

  • 舗装状況:舗装済み、砂利、土の区分
  • 雨天対応:屋根付きスペースの有無
  • 冬季対応:除雪作業の実施状況
  • 夜間照明:夜間法要時の照明設備

近隣への配慮事項

  • 住宅地の寺院:近隣住民への騒音配慮
  • 路上駐車の禁止:周辺道路での駐車制限
  • 交通渋滞対策:参列者への事前案内の重要性

アクセス方法の確認

  • 公共交通機関:最寄り駅・バス停からの距離と所要時間
  • タクシー利用:高齢の参列者のためのタクシー呼び出し可能性
  • 送迎サービス:寺院による送迎サービスの有無

御布施の目安と確認マナー

御布施の基本的な考え方

御布施は、僧侶の読経や法要に対する「お礼」ではなく、仏教の教えを広める活動や寺院の維持に対する「布施行」として位置づけられています。そのため、明確な料金設定がないことが一般的です。

上田市内での御布施相場

葬儀関連の御布施

  • 通夜・葬儀一式:15万円~40万円
    • 家族葬(20名以下):15万円~25万円
    • 一般葬(50名程度):25万円~35万円
    • 大規模葬(100名以上):35万円~40万円以上

※地方都市の相場として、都市部より控えめな設定となっています。

  • 初七日法要:3万円~10万円
    • 葬儀当日繰り上げ:3万円~5万円
    • 別日開催:5万円~10万円
  • 四十九日法要:5万円~15万円
    • 寺院での法要:5万円~10万円
    • 自宅・霊園での法要:8万円~15万円

年忌法要の御布施

  • 一周忌:5万円~15万円
  • 三回忌:3万円~10万円
  • 七回忌以降:3万円~8万円

その他の法要

  • お盆の棚経:5,000円~15,000円
  • お彼岸法要:3,000円~10,000円
  • 月命日読経:3,000円~8,000円

御布施以外の費用

お車代

  • 市内移動:5,000円~10,000円
  • 市外への出張:10,000円~20,000円(距離による)
  • 時間外・早朝・夜間:追加で5,000円程度

御膳料

  • 精進落としに参加しない場合:5,000円~10,000円
  • 食事時間をまたぐ法要:3,000円~8,000円

戒名料

  • 信士・信女:10万円~30万円
  • 居士・大姉:30万円~50万円
  • 院号付き:50万円~100万円以上

御布施確認の適切な方法

直接的な金額確認の方法

  1. 葬儀社経由での確認
    • 「一般的にはどの程度お包みするものでしょうか」
    • 他の檀家の例を参考として教えてもらう
  2. 寺院への丁寧な質問
    • 「お気持ちで結構です」と言われた場合の対応
    • 「皆様はどの程度お包みされているのでしょうか」
  3. 地域の相場確認
    • 近隣住民や町内会での情報収集
    • 同宗派の檀家からの情報

御布施のお渡し方法とマナー

包み方と表書き

  • 袋の種類:白封筒または御布施専用の袋
  • 表書き:「御布施」「御経料」「御礼」
  • 名前:施主(喪主)の姓名を下段に記載
  • 金額:中袋に金額を記載(旧字体が望ましい)

お渡しのタイミング

  • 法要前:読経開始前にお渡しするのが一般的
  • 法要後:地域や寺院の慣習による
  • 複数回に分ける:御布施とお車代を分けてお渡しする場合

お渡し時の言葉遣い

  • 「本日はありがとうございました。心ばかりですが」
  • 「お納めください」
  • 「ありがとうございました」(受け取っていただいた後)

現代的な御布施の考え方

  • 透明性の向上:明確な金額設定をする寺院の増加
  • 分割払い:高額な場合の分割相談の可能性
  • 檀家以外への配慮:一回限りの法要依頼への適切な金額設定

これらの情報を参考に、事前の十分な確認と準備により、心のこもった法要を執り行うことができます。

エリア別・寺院一覧(住所・電話・宗派・駐車台数/会場可否)

上田市内の寺院を地域別に整理し、法要依頼時に必要な基本情報をまとめました。

上田中心部エリアの主要寺院

上田中心部は、上田駅周辺から上田城跡公園一帯を中心とした地域で、交通アクセスが良好な寺院が多数あります。

龍顔寺(りゅうがんじ)

  • 住所:長野県上田市生田4659
  • 電話:0268-42-2490
  • 宗派:曹洞宗
  • アクセス:新幹線上田駅より車で15分 しなの鉄道 大屋駅より車で10分
  • サイト:http://www.ryuganji.or.jp/

善光寺(ぜんこうじ)

常福寺(じょうふくじ)

  • 住所:長野県上田市下之条692番地
  • 電話:
  • 宗派:浄土宗
  • アクセス:上田原駅 から徒歩16分(1.3km)
  • サイト:https://yaokami.jp/1205542/

月窓寺(げっそうじ)

塩田平エリアの歴史ある寺院群

塩田平は「信州の鎌倉」と呼ばれる歴史豊かな地域で、多くの古刹が点在しています。

安楽寺(あんらくじ)

常楽寺(じょうらくじ)

前山寺(ぜんざんじ)

  • 住所:上田市前山300
  • 電話:0268-38-2855
  • 宗派:真言宗智山派
  • アクセス:長野新幹線・しなの鉄道「上田駅」から車で20分
  • サイト:https://www.zensanji.info/

真田エリアの寺院

真田地域は旧真田町で、真田氏ゆかりの歴史深い寺院があります。

長谷寺(ちょうこくじ)

  • 住所:上田市真田町長4646
  • 電話:0268-72-2040
  • 宗派:曹洞宗
  • アクセス:上田駅より車で30分
  • サイト:http://www.chouk.or.jp/

丸子エリアの寺院

丸子地域は旧丸子町で、千曲川沿いの自然豊かな環境にある寺院群です。

海禅寺(かいぜんじ)

大輪寺(だいりんじ)

寺院選びの地域別特徴

アクセス重視:上田中心部エリアの寺院
歴史・格式重視:塩田平エリアの古刹
真田氏ゆかり:真田エリアの歴史的寺

宗派別・特徴と依頼時のポイント

上田市内の寺院で多く見られる宗派について、それぞれの特徴と法要依頼時の注意点を詳しく解説いたします。

真言宗(密教系)の特徴と依頼のポイント

真言宗の基本的特徴
真言宗は空海(弘法大師)が開いた密教系の宗派で、上田市内では智山派と豊山派の寺院が多く見られます。

教義と特徴

  • 本尊:大日如来
  • 教え:即身成仏(この身のまま仏になれる)
  • 修行:真言(マントラ)、印契、観想の三密修行
  • 経典:大日経、金剛頂経

法要の特色

  • 読経:真言(マントラ)を多用した読経
  • 所要時間:他宗派より長めの傾向(45分-1時間)
  • 儀式:密教的な儀礼が含まれる
  • 焼香:通常3回(仏・法・僧の三宝に対して)

戒名の特徴

  • 位号:信士・信女、居士・大姉
  • 梵字:戒名に梵字(種字)が入ることがある
  • 院号:高位の戒名には院号が付く
  • 特色:密教的な意味を持つ文字が使われることが多い

依頼時のポイント

  • 事前相談:密教儀礼の説明を受ける
  • 所要時間:読経時間が長めであることを参列者に伝える
  • 供物:五穀(米、麦、豆、粟、黍)などの供物準備
  • 法要後:護摩供養の希望があるか事前に相談

曹洞宗(禅宗)の特徴と依頼のポイント

曹洞宗の基本的特徴
曹洞宗は道元が開いた禅宗の一派で、上田市内で最も寺院数の多い宗派の一つです。

教義と特徴

  • 本尊:釈迦如来
  • 教え:只管打坐(ただひたすら坐禅をする)
  • 修行:坐禅中心の修行
  • 経典:般若心経、修証義

法要の特色

  • 読経:簡潔で厳粛な読経
  • 所要時間:30-45分程度
  • 儀式:シンプルで無駄のない進行
  • 焼香:通常1回(心を込めて丁寧に)

戒名の特徴

  • 位号:信士・信女が基本
  • 文字:漢字中心で梵字は使わない
  • 特色:故人の人となりを表現した戒名

依頼時のポイント

  • 静寂性:禅宗らしい静かで厳粛な雰囲気
  • 簡素性:装飾よりも心の込め方を重視
  • 時間厳守:開始時間の厳守が重要
  • 坐禅体験:希望により坐禅指導を受けられる場合あり

臨済宗(禅宗)の特徴と依頼のポイント

臨済宗の基本的特徴
臨済宗は栄西が伝えた禅宗で、上田市では安楽寺などの古刹があります。

教義と特徴

  • 本尊:釈迦如来
  • 教え:公案による悟りの追求
  • 修行:公案を用いた参禅
  • 経典:般若心経、臨済録

法要の特色

  • 読経:力強く、リズミカルな読経
  • 所要時間:30-40分程度
  • 儀式:禅的な簡潔さと厳格さ
  • 焼香:心を込めた1回の焼香

依頼時のポイント

  • 格式:古刹が多く、格式高い法要
  • 環境:歴史的建造物での法要の可能性
  • 参列者配慮:観光地の寺院では観光客との調整必要
  • 文化財:重要文化財等の見学機会

浄土宗の特徴と依頼のポイント

浄土宗の基本的特徴
浄土宗は法然が開いた念仏宗で、上田市内にも複数の寺院があります。

教義と特徴

  • 本尊:阿弥陀如来
  • 教え:念仏による極楽往生
  • 修行:念仏(南無阿弥陀仏)
  • 経典:無量寿経、観無量寿経、阿弥陀経

法要の特色

  • 読経:念仏を中心とした読経
  • 所要時間:40-50分程度
  • 儀式:親しみやすく温かな雰囲気
  • 焼香:通常3回(阿弥陀如来への帰依)

戒名の特徴

  • 位号:居士・大姉が多い
  • 特色:「誉号」が付くことがある
  • 文字:阿弥陀如来に関連した文字

依頼時のポイント

  • 念仏指導:参列者への念仏の作法指導
  • 温かさ:親しみやすい雰囲気の法要
  • 説法:浄土教の教えを含む説法
  • 会食:法要後の懇談を重視する傾向

浄土真宗の特徴と依頼のポイント

浄土真宗の基本的特徴
浄土真宗は親鸞が開いた念仏宗で、本願寺派と大谷派があります。

教義と特徴

  • 本尊:阿弥陀如来
  • 教え:他力本願による救済
  • 修行:信心による念仏
  • 経典:浄土三部経

法要の特色

  • 読経:正信偈、念仏和讃
  • 所要時間:30-45分程度
  • 儀式:報恩感謝の心を重視
  • 焼香:1回(報恩の心を込めて)

戒名の特徴

  • 法名:戒名ではなく「法名」
  • 特色:釈○○(釈の字が付く)
  • 院号:院号は基本的に付けない

依頼時のポイント

  • 法名:戒名ではなく法名であることの理解
  • 報恩:故人への報恩感謝の気持ちを重視
  • 説法:他力本願の教えに基づく説法
  • 簡素:華美を避けた簡素な法要

日蓮宗の特徴と依頼のポイント

日蓮宗の基本的特徴
日蓮宗は日蓮が開いた法華宗で、上田市内にも寺院があります。

教義と特徴

  • 本尊:南無妙法蓮華経の曼荼羅
  • 教え:法華経による成仏
  • 修行:題目(南無妙法蓮華経)
  • 経典:法華経

法要の特色

  • 読経:法華経、題目
  • 所要時間:40-55分程度
  • 儀式:力強い読経と太鼓
  • 焼香:3回(仏・法・僧への帰依)

戒名の特徴

  • 位号:信士・信女、居士・大姉
  • 特色:法華経に関連した文字が使われる
  • 院号:日号(○○日△△)が付くことがある
  • 法華経:「妙」「法」「蓮」などの文字が使われることが多い

依頼時のポイント

  • 題目:南無妙法蓮華経の唱和指導
  • 力強さ:迫力ある読経の特徴を事前説明
  • 太鼓:太鼓を使用する場合の音量配慮
  • 信念:日蓮宗の信念の強さを理解

戒名・読経・法要スケジュールの基本

戒名について

戒名の構成

  1. 院号:最高位の称号(○○院)
  2. 道号:修行の境地を表す(○○軒、○○斎など)
  3. 戒名:本来の戒名部分(二文字が基本)
  4. 位号:性別・年齢による位(信士・信女、居士・大姉など)

戒名料の相場(上田市内)

  • 信士・信女:10万円~30万円
  • 居士・大姉:30万円~50万円
  • 院号付き:50万円~100万円以上

※地域や寺院により金額に幅があります。事前の確認が重要です。

戒名の決め方

  • 故人の人柄:生前の性格や趣味を反映
  • 家族の希望:特に使いたい文字がある場合
  • 宗派の慣習:各宗派の伝統的な文字使い
  • 菩提寺の方針:寺院独自の命名方針

読経の基本

主要な経典

  • 般若心経:多くの宗派で読まれる基本経典
  • 阿弥陀経:浄土宗・浄土真宗の主要経典
  • 法華経:日蓮宗の根本経典
  • 修証義:曹洞宗の根本聖典

読経の所要時間

  • 通夜:30-45分
  • 葬儀:45-60分
  • 法要:20-40分(法要の種類による)

法要スケジュールの基本

葬儀後の主要法要

  1. 初七日:逝去から7日目(現在は葬儀当日に繰り上げることが多い)
  2. 四十九日:逝去から49日目(忌明け)
  3. 百か日:逝去から100日目(地域により実施)
  4. 一周忌:逝去から満1年
  5. 三回忌:逝去から満2年
  6. 七回忌:逝去から満6年
  7. 十三回忌:逝去から満12年
  8. 三十三回忌:逝去から満32年(弔い上げ)

年中行事の法要

  • 春彼岸:3月の春分の日を中心とした7日間
  • 盂蘭盆会:8月13-16日(地域により7月)
  • 秋彼岸:9月の秋分の日を中心とした7日間
  • 施餓鬼会:夏季に行われる先祖供養

よくある質問(Q&A)

上田市内の寺院への法要依頼に関して、よくいただく質問とその回答をまとめました。

「檀家でなくても法要を依頼できますか?」

回答:多くの寺院で対応可能ですが、事前相談が重要です

檀家以外の対応状況

  • 対応可能な寺院:上田市内の約7割の寺院で檀家以外の法要も受付
  • 条件付き対応:将来的な檀家入りを前提とする場合
  • 一回限りの対応:檀家にならずとも法要のみ依頼可能な寺院

依頼時の注意点

  • 事前の十分な相談:宗派や法要の希望を詳しく伝える
  • 料金の明確化:檀家と非檀家での料金差の確認
  • 継続性の確認:今後の法要依頼の可能性について相談

檀家以外歓迎の寺院例

  • 市街地の寺院:転入者への配慮から受け入れ積極的
  • 新興住宅地近くの寺院:地域貢献として対応
  • 観光地の寺院:多様な需要に対応

「駐車場は何台まで利用できますか?」

回答:寺院により5台~50台と大きく異なります

駐車台数の目安

  • 小規模寺院:5-15台(住宅地の寺院に多い)
  • 中規模寺院:20-35台(地域の中心的寺院)
  • 大規模寺院:40-50台以上(古刹や観光地の寺院)

駐車場の特徴

  • 舗装状況:市街地は舗装済み、山間部は砂利が多い
  • 大型車対応:マイクロバス対応は事前確認必要
  • 障害者対応:バリアフリー駐車場は限定的

駐車場不足時の対応

  • 近隣駐車場の紹介:寺院が代替駐車場を案内
  • 乗り合わせの推奨:参列者への事前案内
  • 時間差参列:焼香時間をずらしての参列

「御布施はいつ、どのようにお渡しすればよいですか?」

回答:法要開始前に、白封筒に入れてお渡しするのが一般的です

お渡しのタイミング

  • 法要開始前:受付時または読経開始前
  • 法要終了後:地域の慣習による場合
  • 分割でお渡し:御布施とお車代を分ける場合

包み方とマナー

  • 封筒:白封筒または御布施専用袋
  • 表書き:「御布施」「御経料」「御礼」
  • 渡し方:両手で丁寧に、一礼とともに
  • 言葉:「お忙しい中ありがとうございます」

「法要の時間はどのくらいかかりますか?」

回答:宗派と法要の種類により30分~1時間程度です

宗派別の時間目安

  • 真言宗:45分-1時間(密教儀礼含む)
  • 曹洞宗:30-45分(簡潔な進行)
  • 浄土宗:40-50分(念仏中心)
  • 浄土真宗:30-45分(報恩感謝の心)

法要後の時間

  • 読経のみ:上記時間で終了
  • 法話あり:追加で10-20分
  • 会食あり:1-2時間の追加時間

「初めての法要で何を準備すればよいですか?」

回答:基本的な準備物は寺院が案内してくれます

一般的な準備物

  • 供花:菊、百合などの白い花
  • 供物:果物、菓子、故人の好物
  • 線香・ろうそく:宗派に応じたもの
  • 御布施:適切な金額を白封筒に

事前確認事項

  • 参列者数:座席や駐車場の準備のため
  • 会食の有無:精進落としの手配
  • 特別な希望:故人の遺志や家族の希望

「宗派がわからない場合はどうすればよいですか?」

回答:仏壇や位牌から判断できますが、不明な場合は複数の寺院に相談を

宗派確認の方法

  1. 仏壇の本尊確認:どの仏様が祀られているか
  2. 位牌の文字確認:戒名の特徴や梵字の有無
  3. 過去の資料確認:法要時の経本や資料
  4. 親族への聞き取り:年配の親族への確認

不明な場合の対応

  • 複数寺院相談:2-3の寺院に相談して判断
  • 葬儀社相談:葬儀社の豊富な経験を活用
  • 仏具店相談:仏具の専門知識からアドバイス

お問い合わせ・更新情報
本一覧は2024年3月現在の情報です。各寺院の詳細や最新情報については、直接寺院にお問い合わせいただくか、つばさホールにお気軽にお問い合わせください。