
コロナウイルスのお話は、皆さんが今一番関心をお持ちですよね。本日はコロナウイルスのお話です。現在、ヨーロッパやアメリカも大変だよね。

世界的に大変な状況ですよね。

そうですよね。

このコロナ禍で、お葬式の業界にも大きな影響が出ているということを、本日は紹介したいと思っています。

どんな影響が出ているんですか?

国内ですと、大規模なお葬式については自粛や延期をしていますね。例えば、野球の野村克也さんのお葬式が延期になったばかりですが。

そうか、お葬式も延期かぁ…。

著名人のお葬式は、最初に近親者のみで火葬を行って、社会的なお別れはまた別段やることが多いですが。

有名人はそういう方が多いよね。

そういった社会的なお別れが延期になるというニュースがありました。他に、長野県で起きている現象では、一般葬、通常の形でお葬式をする方が自粛することが多くなってきていて、家族葬が増加してきています。今年に入って、1月後半、2月ぐらいから、顕著に新聞のお葬式のおくやみ掲載率が目に見えて下がってきています。

うーん。

つまり、色々な方をお招きしての形をご遠慮されて、親しい方たちだけで密葬という形が増えてきているという状況ですよね。

以前からこういった小規模なお葬式をやる方はいたけど、コロナ禍でそういう雰囲気が高まるかもしれないね。

そうですね。特に通夜振舞い、お斎のような、大人数が集まっての会食の部分に関しては、大きな影響が出ているなぁと、同じ業界を見て感じていますね。

なるほどな。

法事でも延期、規模を縮小して行う方が非常に多くなっている状況ですね。

なるほど。

あとは、業界的に起きていた話で、日本国内に流通している棺は、9割近くが中国産の物を利用しているのですが、1月頃に、コロナウイルスの影響で中国からの船便が止まってしまったんですよね。

それも知らなかったねぇ。

結構大きな問題で業界内では話題になっていましたが、流通が止まってしまった関係で、1月~2月は業界内での棺の取り合いという状況がありました。

そこまで中国に頼っていたんだね。日本はこれだけ森林があるのに。まぁ、結局安いということなんでしょう?

その通りですね。

これを機に、リスクの分散をしないと駄目だろうな。

そうですね。今、トイレの部品の一部が中国産で入手できないなどの在宅問題もありますから。

なるほどね。

色々なところでサプライチェーンの見直しが問題視されていますね。

そういう事は改善しないと、同じことの繰り返しになるのはあり得るからね。

そうですよね。

現在、棺はどうしているんですか?

過剰在庫しないようにと通達があって、業界団体で融通しあったようです。

絶対に数が足りない場合はどうしちゃうのかしら?

平素からの在庫を上手く回して頂いたり、武漢以外の所から輸入したり、国産の物を利用したというような話がありましたね。

国産も無い訳ではないんだ?

いくつか有名なメーカーもありますよ。高級路線のものが多い印象ですね。

国産はそうなんだね。国産もエコノミークラス、やんないといけないね(笑)

そうですね。

そういった情報は殆ど報道されないから分からないね。棺もサプライチェーンで困っているとかさ。

そうですね。日本の状況は、お葬式を延期するという話がありましたが、「後葬」というものも始まっておりまして。

どういうものなんですか?

お葬式を小規模で行って、社会的なお別れを延期をして行う方がいるので、そういった方々のフォローということで後葬という。つばさ公益社でも「つばさの後葬」の提供を開始することにしまして。

この後葬という言葉は、業界内であったんですか?

いえ、ないですね。一部そういう話はありましたけれども。

生前葬というのはあるけどな、後葬というのは聞いたことないね?

1月頃に、大手送客会社のよりそうという所が、後葬のサポートを始める発表をして、それ以降増え始めています。

なるほど。

感染症が落ち着いてからなのでまだ先の話ですが、縮小して葬儀をした方に対して、つばさ公益社では248,000円という金額で、世間的なお別れを後で行うサービスを提供したいと思います。

確かに、ありがとうございましたと手を合わせたい人は大勢いるだろうからね。

そうですね。お葬式の場合、やらなければいけないということで後葬という形をとっていますが、例えば、結婚式。

これも困ってしまいますよね。

米国では明確に禁止が発表されましたね。

アメリカは結婚式も禁止なんだね。

現状は行えないようです。イタリアでも禁止されていますね。国内は禁止されていませんが、やはり皆さん延期をされている方が多いです。

う~ん。

目線を海外に向けまして、イタリアでは何が起きているのか調べてみましたが、ニューヨーク・タイムズの情報で、病院などがパンク状態になっているようです。亡くなった後、数日間棺の中に安置され、火葬が行われないまま待っている方が沢山いらっしゃるそうで。

これから暖かい時期になったら大変だね。または違う病気が発生しますよ?

そうですね。衛生的にも心配されていましたし、家族としても区切りが付かず、心も落ち着かないということで、問題視されていましたね。イタリアでは悲惨な状況のようです。米国ではどうかというと、お葬式はできるそうですが、衛生ガイドラインが出されていて、50人以上集まるものに関しては延期または後葬のような形で、落ち着いてから行ってくださいということのようです。

なるほど。

あと、これは米国ならではなのかも知れませんが、疾病予防管理センター(CDC)から、葬祭業者に対して、大規模なお葬式はライブストリーミングでやってくださいという通知が出たんです。

どういう意味?

配信するということですね。

そういうことか。

お葬式は近親者で行って、一般の方はテレビやスマートフォンのようなもので見てくださいという意味です。

ほぉ。色々な対策をやっているんだね!

そうですね。コロナが社会に対して、これまでの枠組みを変化させているような状況ですね。同時に、ライブストリーミングを取り扱っているzoomという会社の株価が倍増していまして、コロナウイルスが全体を通して大きくマイナスに作用している中で、とても光を浴びている業種があったりします。

本屋さんでも、ペストとか細菌によって大きな影響を受けた過去の本なども、非常に売れているんだそうですよ。

そうなんですね。

今日は、篠原さんに世界の情勢とか、日本でもお棺不足で困っているというお話をして頂きました。つばさ公益社では「おひとりさまのお別れ式」という新しいプランもこれからやっていくようですね?

はい。3月22日から販売を開始します。

どういうものなんですか?

単身者の方の不安を和らげるための新しいサービスで、無宗教のお葬式と樹木葬をセットにしたパッケージで、278,000円という金額で提供します。

なるほど。単身者ということは、事前に金額を納めるということなの?

基本的には生前にご相談を頂くというのが通常ですが、事後からでも大丈夫です。

なるほど。一人住まいの方もかなりおられるでしょう?そういった方々は、やっぱり自分が亡くなった後はどうなるのかと考えるよね。

長男、長女や、家を継いでいる方なら心配ないですが、次男、次女やお家から出て暮らしている方は、そういった不安が色々あると思います。そうした方に向けた、お葬式と樹木葬のセットになりますね。

なるほど。

樹木葬は個別埋葬の形式で自然葬になります、お葬式は無宗教のパッケージです。こちらがセットで278,000円という金額があれば安心していられますよ、という提案ですね。

例えば今、私がお願いするとして、あと何年か生きるよね。

そうですね。

その生きた分はあまり関係ないわけ?

事前に葬儀代金を納めて、安心して頂くということも出来ますし、際になってそろそろ考えようかということももちろん間に合いますし。こういうものがあると知るだけでも、安心できる人がいるかと思いまして。

確かに、その通りです。80~90過ぎの方は、どうしたらいいかと悩んでいる方もおられると思いますので。しかし、今までおひとりさまのお別れ式って、聞いたことないよなぁ。

実は結構あるんです。身内がいらっしゃらない方や、離れた遠い親戚しかいなくて受け入れてもらえない場合、自治体で送るお葬式であったり、最近は色々とそういったケースがありますね。

なるほどね。そういった情報も、おくりびとからのメッセージでは皆さんにお伝えしますので、是非お聞きになって頂ければと思います!