喪主や遺族のあいさつには、本来決まった形式はありません。 参列してくれた人や協力してくれた人への感謝の気持ち、また自分の中にある故人への想いを、きちんと伝えることが大切です。
急な事で十分な準備の時間をとることができない中で、あいさつをすることは、なかなか難しいものです。そこで挨拶のポイントをいくつかあげておきましょう。
- 長すぎないようにする
- ゆっくりと話しかけるように喋る
- 前置きはなくてよい
- 話の中心をひとつに絞る
通夜でのあいさつの例
本日は、お忙しい中、父の通夜にお集まり下さり、誠にありがとうございます。
寺ご住職様には、ありがたいお経を賜りましたことを厚くお礼申し上げます。
心ばかりではありますが、ささやかな食事をご用意いたしましたので故人を偲びながらお召し上がり頂ければ幸いでございます。
本日は誠にありがとうございました。
出棺前のあいさつの例
本日はお忙しい中、お集まり下さり誠にありがとうございます。
生前お世話になりました皆様にお見送り頂き、故人もさぞかし喜んでいることと存じます。
父が生前に賜りましたご厚情に故人に代わり心から御礼申し上げます。
灰寄せのあいさつの例
本日はお忙しい中を、父の為にお集まり頂き誠にありがとうございます。皆様方のおかげさまをもちまして、父の葬儀を滞りなく済ませることができました。
お寺様には、ありがたい お経を賜りましたことを厚くお礼申し上げます。
また、皆様方には、ご香典、供物、お花など、過分なるご厚志とお力添えをいただき、誠にありがとうございました。また、式中には、心よりのご焼香をいただきましたことを、遺族一同感謝申し上げます。
生前お世話になりました皆様に、父にかわりまして、深く感謝いたしますとともに、残されました私どもにも、故人同様のお付き合いを賜りますようお願い申し上げます。
心ばかりではございますが、ささやかな食事をご用意いたしました。故人を偲びながらお召し上がりいただくとともに、生前の思い出など、お聞かせいただければ幸いでございます。
本日は誠にありがとうございました。