本人の意向を確認する
子どもの側からは、親の死や葬儀についての話は言い出しにくいかもしれません。
しかし、高齢になればなるほど、体調に不安を覚えるほどそれはますます言い出しにくい話になってしまいます。
元気なうちに決めておきたい、最後はこうしたいという意思を持つ人が増え、エンディングノート、遺言、尊厳死、成年後見制度などの講座には中高年の方が大勢来られるようになったのも近年の傾向です。
親戚の葬儀、法事などをきっかけに、「私ならこうしたいけど、お父さんやお母さんはどう?」といった形で本人の意向を聞いておくのも良いですし、自身の万が一の死についても伝えておくのもよいでしょう。
宗派は当然のことながら、場所によって葬儀も様々です。佐久市や御代田、小諸など近隣でもその土地ならではの習慣があります。
最期の看取り方、葬儀のしかた、お墓はどうするかなど、希望を聞いてメモするか、本人が自分でかいたものがあれば預かっておきます。日常の会話のなかで、自然にそうした話ができるようになれば理想的ですね。
そのような会話の中から直接的な話ができなかった場合にも本人の生前のライフスタイルや考え方を考慮し、家族の死者への想いを生かす形の終末期や葬儀を考えましょう。
周囲の人の想いも忘れずに
「葬儀はしない」「家族葬でよい」という本人の意思を尊重する場合も、本人と親しかった人の想いも考慮したいものです。友人、知人への連絡の仕方、お別れの機会をつくるなどといった配慮も必要です。
費用の目安を知っておく
どんなお葬式にしたいか、宗教宗派はどうするか、会葬人数などを考え合わせて、無理なく出せる金額を決めます。
葬儀にかかる費用参照
葬儀は支出ばかりではありません。収入としては香典、健康保険や労災保険などの公的補助金といったものがあります。
すぐにお金が必要となるのは宗教者への謝礼とその他の臨時費用です。現金で30〜70万円程度は準備しておくと良いでしょう。