2023.12.16 「つばさの0葬」

おくりびとからのメッセージ

武田
武田

本日は素晴らしいご報告があるようですね?

篠原
篠原

はい。私共がかねてから提供していた「0葬」が11月に特許庁商標に登録されました。

武田
武田

おめでとうございます。

篠原
篠原

ありがとうございます!

武田
武田

これはつばさ公益社さんの一つのアイデアのもとに行っているもので、他社では簡単にはできないことですよね。

篠原
篠原

仰る通りです。

武田
武田

よかったですね。0葬というのは、具体的にどういうものでしたっけ?

篠原
篠原

火葬した後に遺骨を持ち帰らず、手元に遺骨を残さないという「お墓をつくらない選択肢」なんです。
私共は2018年7月くらいから提供を始めました。構想、考え方自体は昔からあったのですが、実際の社会実装というか、サービス化したのは我々が初めてです。これを商標登録するのが結構大変でした(笑)

武田
武田

手続きがものすごく大変なんだ。

篠原
篠原

そうなんです。有資格の方と相談しながら、何年も掛けてやっと登録に至りました。
これは、切実に困っている方に向けて新しい選択肢になり得るもので。というのも、後継ぎがいないとか、お墓自体もそこまで安価ではないというところで、いくつもご遺骨を抱えているけどどうしよう、管理の不安もあるなぁという方にとって、ご遺骨を残さないという選択ができるようにする。この「残さない」というのはどういうことかというと、火葬場へ行ってお骨を燃やし切るということはできないのですが、残った遺骨を持ち帰るか持ち帰らないか選択できるようになります。
遺骨というのは最終的に所有権が生じて、遺族がその所有権を持つことになるので、ご本人の意思で放棄するなりしていただくことになるのですが、最後残された遺骨はどうなるのか?

武田
武田

そこです。

篠原
篠原

合祀墓でご供養されて、年に二回ほど合同慰霊祭を行います。

武田
武田

うん。

篠原
篠原

これが0円で選択できます。ちなみに、私共は「亡くなりました」というところから最後火葬を行うところまで、税込みで74,800円の低負担なお葬儀を提供しています。
例えばこの74,800円のプランで0葬をお選びいただくと、火葬からお墓の手配までが完了するということになります。
かつてのお葬式は150万円くらい、お墓は170~180万円くらいと言われていましたが、現代は新しい選択もできるようになってきました。

武田
武田

安いなぁ。

篠原
篠原

全国で引き取り手のいない遺骨が増えてきているという事案がありまして、NHKの過去の調査では47都道府県の警察を対象にして、遺骨置き去りの実態を調査したものがあります。
2017年から5年間で警察に届けられた遺骨というのが411件で、置き去られた場所はリサイクルショップの店先。

武田
武田

リサイクルショップ(笑)

篠原
篠原

あとはサービスエリアや東京駅のコインロッカーですね。ちなみに、コインロッカーで見つかった件は聞き取りが行われていたのですが、70代の男性が奥さんの遺骨を、引っ越しなどで保管に困ってしまったという理由でロッカーへ放置してしまったようです。

これはあくまで警察に届けられたケースで。

武田
武田

そうじゃない案件が何倍もあるということですね。

篠原
篠原

そうなんです。長野県では、2015年にスーパーのお手洗いに遺骨を放棄した事件がニュースになったこともありました。

少子化であったり離婚をしたり未婚であったりで、後継者が容易に見つからないケースもありますよね。
そんなとき0葬を選択していただければ、共同埋葬されて毎年の供養が行われて・・・家族の手に委ねない選択ができるようになってきています。

武田
武田

最終的にご遺骨はどこに埋葬されるんですか?

篠原
篠原

私共が提供している0葬では、埼玉にあるお寺の合祀墓に埋葬されます。
かつては考えられなかった埋葬の形ですが、家族形態が変わって後継者問題などもあり受け入れられてきていますね。お墓は簡単に移動ができないし、永久に後継者が必要になったりしますから。

武田
武田

そうなんですよ。

篠原
篠原

今からお墓が欲しいとなると、現在の法律では買い切りができなくて、通常年間管理費を払い続けなくてはいけないんですよね。

武田
武田

はい。

篠原
篠原

こうした負担を軽減するための0葬が0円でご利用いただけます。ただ、対応できるところが佐久広域連合内と、坂城町、千曲市だけなんですよね。上田はまだ対応できるようになっていません。

武田
武田

対応できないというのは、法律的に何かクリアしないといけないわけ?

篠原
篠原

これは火葬場の運営の方のお考えもありまして、賛同していただければ対応できる火葬場が増えていくと思います。

武田
武田

なるほど。

篠原
篠原

今はつばさと、群馬県でもできるようですね。なので、0葬を行いたくてわざわざ東京、埼玉からお越しになる方もいらっしゃいます。

武田
武田

県外の方のご遺体をお運びするということも可能なんですか?

篠原
篠原

はい、可能です。地域外火葬といって、地域に住民票がない方でも火葬を行えます。
ただ、地域外なので上乗せの火葬料金を支払う必要があります。

武田
武田

なるほど。0葬は事前予約もできるわけ?

篠原
篠原

勿論です。おひとりさまですと自分が亡くなった時に遺骨をどうしようもなくなってしまうので、生前中に決めておく方もいらっしゃいます。

武田
武田

確かにそうだよな。

篠原
篠原

例えば、孤独死や旅行先で亡くなった場合に、警察が財布を確認して運転免許証サイズの「つばさの託葬」という連絡先などが書いてあるカードが入っていると、0葬で承っているという証拠になりますよね。

武田
武田

なるほど、それであれば処理がうまくいくと。過去にそういった事例はありましたか?

篠原
篠原

はい。創業5~6年目ですが、増えてきていると体感しています。

武田
武田

はい、ということでつばさ公益社さんは0葬の商標登録をしたということで。
これは全国で初めてということでしょ?

篠原
篠原

はい。全国で初めて0葬の提供を始めて、今回商標登録をしたということで。
全国で唯一、兵庫県で実施しているところもあるようですね。

武田
武田

そうなんですね。

篠原
篠原

0葬自体は増えていってほしいと思っています。

武田
武田

お一人で不安がある方は是非つばさの託葬についてご相談ください。
さぁ、今年も早いね。もう12月中旬です。そんな感じしないね(笑)

篠原
篠原

暖かいですしね。

武田
武田

今年はどんな年でしたか?

篠原
篠原

とてもいい年でしたね。今年厄年だったんですが、お祓いなどもして何事もなく一年を過ごせました。

武田
武田

なるほど。亡くなる方の数は増えていっていますか?

篠原
篠原

増えていますね。コロナの影響もあって、超過死亡といって通常の統計上よりだいぶ多く亡くなったようです。

武田
武田

そうなんですね。
さて、篠原さん、一年間お話ありがとうございました。いいお正月を迎えましょう!

篠原
篠原

そうですね!ありがとうございました。

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